第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態の状況

(資産)

当第2四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ9百万円減少し、28億0百万円(前連結会計年度末比0.4%減)となりました。これは主に、売上債権が増加した一方で、棚卸資産が減少したこと等によるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ24百万円減少し、9億40百万円(前連結会計年度末比2.5%減)となりました。これは主に、償却によりのれんが減少したこと等によるものであります。この結果、資産合計は前連結会計年度末に比べ34百万円減少し、37億40百万円(前連結会計年度末比0.9%減)となりました。

(負債)

当第2四半期連結会計期間末における流動負債は前連結会計年度末に比べ1億19百万円減少し、19億1百万円(前連結会計年度末比5.9%減)となりました。これは主に、電子記録債務が期日到来により減少したこと等によるものであります。固定負債は前連結会計年度末に比べ18百万円減少し、91百万円(前連結会計年度末比16.8%減)となりました。これは主に長期借入金が返済により減少したこと等によるものであります。この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ1億38百万円減少し、19億92百万円(前連結会計年度末比6.5%減)となりました。

(純資産)

当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1億4百万円増加し、17億48百万円(前連結会計年度末比6.3%増)となりました。これは主に、株主配当により利益剰余金が減少した一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益を獲得したこと等によるものであります。

 

(2)経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間(2023年11月1日~2024年4月30日)におけるわが国経済は、新型コロナ感染症の感染法上の位置付けが昨年5月より5類へ移行され、社会経済活動の正常化が進んだものの、ウクライナ情勢の長期化や円安の継続、エネルギー価格や資源価格の高騰等による国内物価上昇の影響など、依然として先行き不透明な状況が続いております。一方で、インバウンド需要の回復傾向や円安による自動車産業など輸出関連企業の業績向上が景気を後押しし、緩やかな回復基調で推移致しました。

このような環境下におきまして、当社グループは原材料の高止まりなど引き続き厳しい状況が続く中、顧客ニーズを訴求した営業活動等による新規案件の獲得や、販売管理費などのコスト削減に注力致しました。

その結果、当第2四半期連結累計期間における当社グループの売上高は32億11百万円(前年同期比5.9%増)、営業利益は2億70百万円(前年同期比5.8%増)、経常利益は2億72百万円(前年同期比6.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億74百万円(前年同期比5.9%増)となりました。

 

セグメント別の経営成績は、次の通りであります。

 

(包装関連事業)

包装関連事業の主要取引先であるコメ流通業界は、少子高齢化による人口減や食の多様化により国内のコメ消費量が毎年減少傾向にあります。当第2四半期は新型コロナウイルス感染症の収束に伴い、インバウンド需要が回復傾向にあることから業務用向け販売は堅調に推移したことに加え、コロナ禍の影響でバックストックしていた機械関係の販売も堅調に推移致しました。また、継続する資源価格の高止まりなどの影響を最小限に抑えるため、様々なコストダウンに注力致しました。

その結果、売上高は27億18百万円(前年同期比5.0%増)となり、セグメント利益は2億45百万円(前年同期比1.5%増)となりました。

 

(物流梱包事業)

物流梱包事業につきましては、コロナ禍からの社会経済活動の持ち直しや、ネット通販市場の拡大傾向がみられるなど、物流需要は底堅く推移しているものの、燃料価格の高騰による運賃価格の上昇等により、全体的な物流量が回復したと言い切れない状況が続いております。

当第2四半期は、SDGsなど脱プラスチックの風潮に沿った環境配慮型商材などを中心とした提案型営業による新規顧客の獲得などが寄与し、業績は堅調に推移致しました。

その結果、売上高は4億92百万円(前年同期比11.5%増)となり、セグメント利益は25百万円(前年同期比77.5%増)となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ54百万円減少し、12億0百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果獲得した資金は95百万円(前年同期は使用した資金68百万円)となりました。これは主に、売上債権の増加1億40百万円、仕入債務の減少1億11百万円、法人税等の支払額85百万円があったものの、2億72百万円の税金等調整前四半期純利益が獲得できたこと、及び棚卸資産の減少が1億41百万円生じたこと等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は9百万円(前年同期は使用した資金7百万円)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出が7百万円生じたこと等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は1億41百万円(前年同期は使用した資金1億27百万円)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出64百万円、及び配当金の支払額68百万円が生じたこと等によるものであります。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更及び新たに定めた経営方針・経営戦略等はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(7)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

当第2四半期連結累計期間において、財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

(8)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は、包装関連事業における2百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(9)資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当第2四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。