当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当社グループは「Creativity × Techで、世の中をもっと便利に、もっと楽しくすること」という“Ateam Purpose”を掲げております。この“Ateam Purpose”のもとすべての役員及び従業員が一丸となり、様々な技術領域・ビジネス領域において、インターネットを通じて利用者の皆様に支持・利用していただける比較サイトや情報サイト、ゲームコンテンツ、ECサイトなどの企画・開発及び運営を行っています。具体的には、人生のイベントや日常生活に密着し、有益な情報を提供する様々なウェブサービスの企画・開発及び運営を行う「ライフスタイルサポート事業」、「人と人とのつながりの実現」をテーマに、世界中の人々に娯楽を提供するゲームやツールアプリケーションの企画・開発及び運営を行う「エンターテインメント事業」、様々な商材を取り扱う複数のECサイトの企画・開発及び運営を行う「EC事業」の3つの事業軸でビジネスを展開しております。
当第3四半期連結累計期間の売上高につきましては、前連結会計年度である2023年3月に実施した自転車小売事業の譲渡によりEC事業の売上が大幅に減少したことに加え、ライフスタイルサポート事業の売上が減少したことで、前年同累計期間比で減収となりました。営業利益、経常利益につきましては、前年同累計期間比でEC事業において損失が大きく縮小するも、エンターテインメント事業は前年同累計期間の黒字から赤字に転じ、ライフスタイルサポート事業につきましても前年同累計期間比で減益となったため、前年同累計期間比で減益となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、2024年2月にラルーン事業を譲渡したことによる事業譲渡益を計上したため、前年同累計期間比で大幅に増益となりました。2024年7月期通期連結業績予想に対しては、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益がそれぞれ想定通りに進捗し、当第3四半期連結累計期間で黒字に転じました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は18,181百万円(前年同四半期比14.4%減)、営業利益は144百万円(前年同四半期比61.4%減)、経常利益は212百万円(前年同四半期比49.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は577百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益1百万円)となりました。
当第3四半期連結累計期間におけるセグメント別の経営成績は以下のとおりであります。
<ライフスタイルサポート事業>
ライフスタイルサポート事業では、様々な事業領域において、個人の利用者に向けてサービスを展開する事業者と連携し、「三方よし」のサービス理念のもと、人生のイベントや日常生活に密着した比較サイト・情報サイト等様々な便利なウェブサービスを展開しております。
「デジタルマーケティング支援ビジネス」は、ユーザーの課題・悩みを元に適切な情報や選択肢を提示することで、パートナー企業の選択・意思決定を支援し報酬をいただくビジネスモデルです。広告運用・コンテンツ運用・メディア運用を自社で統合して実施することで、他社にはないデジタルマーケティング力を実現するとともに、ユーザーデータを蓄積し、活用しながら独自価値を向上させることで市場での優位性の構築に取り組んでおります。
個人のユーザーへは基本無料でサービスを提供し、主な売上はパートナー企業に当該ユーザーを見込顧客として紹介することに対する紹介手数料及び成約報酬であります。
当第3四半期連結会計期間及び当第3四半期連結累計期間の売上高につきましては、前年同四半期比及び前年同累計期間比で減収となりました。これは主に、ブライダル事業、自動車関連事業の売上が前年同四半期比で増加するも、引越し関連事業と金融メディア事業においてGoogleコアアルゴリズムアップデートに起因する利用件数の減少による減収が生じたためです。当第3四半期連結会計期間のセグメント利益につきましては、ブライダル事業の損失の縮小、保険代理店事業において当第3四半期連結会計期間の黒字化及び「Qiita(キータ)」の利益増加により、前年同四半期比で増益となりました。当第3四半期連結累計期間のセグメント利益につきましては、第1四半期連結会計期間において自動車関連事業における顧客獲得競争の激化による広告宣伝費の増加及び金融メディア事業の売上の減少により、前年同累計期間比で減益となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるライフスタイルサポート事業の売上高は13,192百万円(前年同四半期比6.9%減)、セグメント利益は919百万円(前年同四半期比37.8%減)となりました。
<エンターテインメント事業>
エンターテインメント事業では、主に自社で開発したスマートデバイス向けゲームアプリケーション(以下「ゲームアプリ」という。)をApple Inc.が運営するApp Store及びGoogle LLCが運営するGoogle Play等の専用配信プラットフォームを通じて、世界中の人々に提供しております。ゲームアプリ自体は基本無料で提供しており、主な売上はユーザーがゲームをより効率よく優位に進めるためのゲーム内アイテム購入代金であります。
近年のグローバルにおけるゲーム市場環境及びユーザーニーズの変化、そして技術の進化等を踏まえ、エンターテインメント事業はスマートフォンゲームのみならず、グローバルのデジタル配信ゲーム市場(モバイルゲーム、PCゲームデジタル配信、家庭用ゲームデジタル配信)全体をターゲットに、グローバルで人気のIPと連携し、展開することを中長期方針とし、さらなる成長を狙います。また、今後は、これまでのゲームアプリ開発で培ったスキルやノウハウを活かし、NFTゲームなど新領域での企画・開発・運営も進めてまいります。
当第3四半期連結会計期間及び当第3四半期連結累計期間の売上高につきましては、ゲームアプリ全体で引き続き減収傾向であり、前年同四半期比及び前年同累計期間比で減収となりました。当第3四半期連結会計期間のセグメント損失につきましては、前述のとおりゲームアプリ全体で減収傾向であるものの、ゲームアプリの運営の効率化を行っているため、損失がわずかに縮小しました。当第3四半期連結累計期間におけるセグメント損失につきましては、当第3四半期連結会計期間において赤字であり、第1四半期連結会計期間においてセグメント損失が拡大したため、前年同累計期間の黒字から赤字に転じました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるエンターテインメント事業の売上高は3,229百万円(前年同四半期比18.1%減)、セグメント損失は120百万円(前年同四半期は25百万円の利益)となりました。
<EC事業>
EC事業では、化粧品ブランド「lujo(ルジョー)」をはじめ、複数の商材を取り扱うECサイトを運営しております。当社グループ内で商品の企画・開発・販促を行い、製造のみ外部に委託するOEM(Original Equipment Manufacturer)生産を行っており、主に、継続的にご購入いただく定期販売モデルです。
今後も品揃えや販売方法、配送品質を日々改善し、ユーザーの期待を大きく超える購買体験ができるサービスを提供してまいります。
当第3四半期連結会計期間及び当第3四半期連結累計期間の売上高につきましては、「lujo(ルジョー)」及び「OBREMO(オブレモ)」において顧客数が順調に増加し増収するも、前連結会計年度である2023年3月に自転車小売事業を譲渡したため、前年同四半期比及び前年同累計期間比で減収となりました。当第3四半期連結会計期間及び当第3四半期連結累計期間のセグメント損失につきましては、前述のとおり自転車小売事業の譲渡により、その運営費用が減少したことに加え、「lujo(ルジョー)」が前第3四半期連結累計期間は赤字であったものの、当第3四半期連結累計期間は黒字に転じたため、前年同四半期比及び前年同累計期間比で損失が大きく縮小しております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるEC事業の売上高は1,758百万円(前年同四半期比43.7%減)、セグメント損失は150百万円(前年同四半期は366百万円の損失)となりました。
(2)財政状態の状況
① 資産
当第3四半期連結会計期間末における総資産は13,862百万円となり、前連結会計年度末に比べ7百万円増加いたしました。これは主に、流動資産の「その他」に含まれる未収法人税等の減少420百万円及び売掛金の減少164百万円があったものの、現金及び預金の増加668百万円によるものであります。
② 負債
当第3四半期連結会計期間末における負債は3,872百万円となり、前連結会計年度末に比べ278百万円減少いたしました。これは主に、流動負債の「その他」に含まれる資産除去債務の減少186百万円によるものであります。
③ 純資産
当第3四半期連結会計期間末における純資産は9,990百万円となり、前連結会計年度末に比べ286百万円増加いたしました。これは主に、利益剰余金の増加280百万円によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、36百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。