第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

   文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、賃上げへの動きや企業の高い投資意欲を背景に、雇用や所得環境の改善による回復基調が続いた一方、不安定な海外情勢の継続や原材料価格の高騰、深刻な人手不足など景気の下振れリスクは依然として高く、先行き不透明な状況が続いております。

 このような状況のもと、当社は利益の確保のため、生産性の向上や経費の削減に取り組むとともに受注・売上の拡大に引続き努めてまいりました。

 この結果、当第1四半期累計期間の売上高は9億77百万円(前年同期比15.2%増)、営業損失は46百万円(前年同期は営業損失53百万円)、経常損失は25百万円(前年同期は経常損失33百万円)、四半期純損失は17百万円(前年同期は四半期純損失39百万円)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

(産業機械関連)

 日本工作機械工業会による工作機械主要統計では2024年1月から3月までの工作機械の受注累計額は3,608億円と、前年同期に比べ8.5%の減少となっております。

 このような中、大型鋳物を得意とする当社の工作機械鋳物部品の同期間における受注高は中国経済の減速等の影響により前年同期比3.2%減の3億64百万円となりました。

 ディーゼルエンジン部品の分野は、環境規制対応への新造船発注が進んだことから、舶用エンジンメーカーからの受注が増加しました。この結果、受注高は前年同期比7.1%増の1億円となりました。

 産業機械部品の分野は、定盤の受注が工場の新設等の設備投資が継続していることから、受注高は12百万円と、前年同期と比べ0.7%増とほぼ横這いとなりました。

 この結果、当セグメントの受注高は5億93百万円(前年同期比7.6%減)、売上高は5億52百万円(前年同期比16.6%増)となりました。

 

(住宅機器関連)

 住宅機器関連の分野は、新型コロナウイルス感染症対策の規制緩和により、外出を伴う消費機会が増加することで、コロナ禍で一時的に高まった住宅リフォーム需要が減少したことや新設住宅着工戸数の減少により一般住宅用への販売は減少しましたが、インバウンド需要の高まりからホテル・旅館などの宿泊施設の新設や改修等の着工件数は増加傾向が続いております。

 このような中、住宅機器関連の分野は、主力である「鋳物ホーロー浴槽」や「五右衛門風呂」及び「やまと風呂」の拡販に努めてまいりました。

 この結果、当セグメントの売上高は4億25百万円(前年同期比13.5%増)となりました。

 

 

  (2)資産、負債、純資産の状況

(資産)

 当第1四半期会計期間末の資産合計は、66億88百万円となり、前事業年度末に比べ2億53百万円増加いたしました。この主な要因は、固定資産の内、投資有価証券が3億11百万円増加したこと等によるものであります。

(負債)

 負債合計は、36億67百万円となり、前事業年度末に比べ53百万円増加いたしました。この主な要因は、固定負債の内、繰延税金負債が84百万円増加したこと等によるものであります。

(純資産)

 純資産合計は、30億21百万円となり、前事業年度末に比べ1億99百万円増加いたしました。この主な要因は、その他有価証券評価差額金が2億17百万円増加したこと等によるものであります。

 この結果、自己資本比率は45.2%となりました。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 当第1四半期累計期間における研究開発活動の金額は3百万円であります。

 なお、当第1四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。