第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態の状況

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末における資産合計は3,795,607千円となりました。これは主に現金及び預金878,525千円、売掛金1,759,769千円、仕掛品318,794千円、のれん223,777千円及び投資その他の資産236,993千円等であります。

 

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末における負債合計は1,862,711千円となりました。これは主に短期借入金700,000千円、買掛金309,921千円、未払費用252,503千円及び長期借入金300,000千円(1年内返済予定の長期借入金含む)等であります。

 

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は1,932,895千円となりました。

 

(2)経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間(2023年7月1日から2024年3月31日)におけるわが国の経済は好調な企業業績を 背景に日経平均株価は34年ぶりに最高値を更新し経済・社会活動の正常化が緩やかに加速し回復基調となりまし たさらには日銀のゼロ金利政策の解除もあり長期間続いたデフレ局面からインフレへ局面への転換期を迎え ております一方で不安定な国際情勢や円安等の影響に伴う資源価格や物流費の上昇により依然として先行き 不透明な状況が続いております

 このような経済環境のもと当社グループの事業領域であるモバイルエンジニアリング分野においては通信キャリア各社が足元の設備投資を抑制するとともに今後もコスト抑制要請は進むことが予想されます

 一方で通信事業者以外ではIoTエンジニアリングサービスで展開しているスマートメーター設置サービスにて 生活インフラ業界におけるスマートメーター設置が進み引き続き堅調に推移しておりますまたIoT機器設置 だけでなく顧客先にエンジニアが常駐し監視・保守を行うストック案件も順調に増加しております2023年9 月より一般提供を開始したSaaSBLAS(ブラス)の販売や機器の初期設定などを行うキッティング業務などの サービスの拡充が進み新規取引顧客も順調に増加しております

 そのため成長が見込まれるIoTエンジニアリングサービスに経営リソースをシフトさせることで今後の長期的 な事業成長を進めてまいりますまた中期経営計画の方針に基づきサーバーやネットワーク関連のITインフラ領 域への事業拡大を進めるため人材サービス事業を展開する株式会社アヴァンセ・アジルの全株式をインターライ フホールディングス株式会社より取得いたしました株式会社アヴァンセ・アジルは当社と同じ通信業界において 人材派遣事業を営んでおり特に幅広いNTTグループ企業を主たる得意先としてサービス展開を行っている企業で ありますそれらにより営業・マーケティング網を相互活用することによる営業上のシナジーを見込んでおりま す

 この結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高4,695,143千円、営業利益8,906千円、経常利益6,828千円、親会社株主に帰属する四半期純損失24,102千円となりました。

 なお、当社グループはインフラテック事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しておりますが、サービス別の売上内訳といたしましては、モバイルエンジニアリングサービス2,653,317千円、IoTエンジニアリングサービス1,657,918千円、及びその他383,907千円となっております。

 

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。