第2 【事業の状況】

1 【事業等のリスク】

当第1四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当第1四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第1四半期累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症対策の緩和により経済活動の正常化が進んだ一方、円安の進行やウクライナ情勢、イスラエル・パレスチナ情勢等に起因した物価上昇等もあり、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。

 当社が事業領域とする国内インターネット広告市場は、社会のデジタル化を背景に堅調に伸長し、2023年の市場規模は3兆3,330億円(前年比7.8%増)と過去最高を更新いたしました。総広告費におけるインターネット広告の構成比は45.5%を占め、広告市場全体の成長をけん引しております(出所:株式会社電通「2023年日本の広告費」)。また、当社が属するデジタルトランスフォーメーション(以下、「DX」)市場は、生成AI等の飛躍的な技術革新によりDX推進の機運が高まり、市場規模の更なる拡大が見込まれております。

 このような経済環境の中、生成AIを活用した新たなプロダクトの開発、サイト解析ツールの機能拡充、動画制作体制の強化、スポーツメディアの更なる顧客満足度向上を目的としたシステム開発・UI/UX改善施策の実施、オンラインセミナーの実施、YouTubeチャンネルでの発信等、拡大を続けるインターネット広告市場とインターネット利用者のニーズに応えるべくソリューションを提供してまいりました。

 

 この結果、当社の当第1四半期累計期間の経営成績は、売上高431,527千円(前期比9.5%増)、営業損失19,316千円(前年同四半期は営業利益111,937千円)、経常損失21,038千円(前年同四半期は経常利益114,879千円)、四半期純損失19,290千円(前年同四半期は四半期純利益73,333千円)となりました。

 

 セグメント別の業績は以下のとおりであります。なお、当第1四半期会計期間から、報告セグメントを変更しております。変更の内容については、「第4 経理の状況 1 四半期財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。

 

① マーケティングDX事業
 当事業における取り組みとして、営業体制の強化により、既存顧客からの継続的な発注依頼、協業パートナー企業からの案件受注を推し進めております。業務提携先企業への人材派遣ではマーケティング支援を行いながら広告案件依頼に繋げる取り組みができており、広告案件の受注に繋がっております。また、ウェブサイトやランディングページの制作においても、順調に売上が推移したことなどにより、当初売上計画を上回ることとなりました。

 この結果、当第1四半期累計期間における売上高は337,475千円、セグメント利益は141,088千円となりました。

 

② テクノロジー事業
 前事業年度に引き続き、SPAIA競馬では、顧客満足度向上を目的としたシステム開発・サービス改善施策を実施したことやシェア獲得を強化し、無料会員数増加を重視したこと、スポーツメディアプラットフォームのSPAIAでは、スポーツデータセンター「DRAGON DATA CENTER(ドラゴンデータセンター)」で多種多様なプロスポーツ及び海外のスポーツデータも取り入れたことにより、SPAIA全体の会員数は127,813人(前年同期比18.2%増)となりました。また、新たなプロダクト開発、AI領域における研究開発及びウェブサービスなどの受託開発も行いました。

 この結果、当第1四半期累計期間における売上高は94,052千円、セグメント損失は81,228千円となりました。

 

(2)財政状態の状況

(資産)

 当第1四半期会計期間末における資産の残高は3,119,339千円となり、前事業年度末に比べ105,179千円減少いたしました。これは主に長期借入金の返済等による現金及び預金の減少96,569千円、売掛金及び契約資産の減少52,716千円、流動資産のその他の増加34,106千円によるものであります。

(負債)

 当第1四半期会計期間末における負債の残高は1,760,291千円となり、前事業年度末に比べ86,143千円減少いたしました。これは主に未払金の減少44,012千円、長期借入金の減少52,817千円、未払消費税等の増加13,933千円によるものであります。

(純資産)

 当第1四半期会計期間末における純資産の残高は1,359,048千円となり、前事業年度末に比べ19,036千円減少いたしました。これは、四半期純損失の計上による利益剰余金の減少によるものであります。

 

 

 

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期会計期間において、当社の経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。