第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、大企業の設備投資の増加が続いたほか、インバウンド需要の一層の回復等により、景気は緩やかに持ち直しましたが、当社の主たるマーケットである住宅建設関連市場では、建設資材の高騰などの影響で新設住宅着工件数が低調に推移しました。また、ウクライナや中東地域の紛争等の地政学リスクの高まり、国際的なサプライチェーンの混乱や資源価格の高騰、生産資材の仕入れ納期長期化等不安定な状況が依然として続いております。

 そうした経営環境の中、当社におきましては、インダストリーセグメントが引き続き好調に推移して、回復してきたニュー・インダストリーセグメントとともに全社を牽引しましたが、主力のプロフェッショナルセグメントが伸び悩みました。この結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高4,757百万円(前年同期比1.1%減)となり、営業利益56百万円(前年同期比74.6%減)、経常利益41百万円(前年同期比78.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益11百万円(前年同期比91.0%減)となりました。

 セグメント別の経営成績は以下のとおりであります。

①プロフェッショナルセグメント

 インテリア事業は、リアルの大規模展示会の復活や新型自動壁紙糊付機等の新商品の発売などの施策を展開しましたが、低調な住宅建設関連市場の影響もあって、売上高は伸び悩みました。また、商号変更費用や新製品の金型の償却等の発生、原材料や商品仕入価格の上昇は、損益面の重石となりました。畳事業は、補助金採択件数の減少が畳製造装置の販売に影響する中で、それを想定した畳店向けの工具等のネット販売やリモート方式での活発な営業活動を続けましたが、充分に盛り返すことができず、売上高・損益ともに低調な推移となりました。その結果、プロフェッショナルセグメントの売上高は3,363百万円(前年同期比5.2%減)、営業損失65百万円(前年同四半期は営業利益157百万円)となりました。

②コンシューマセグメント

 コンシューマ事業は、フィットネスクラブ向け防音・防振床材が好調を維持し、棺用畳の需要も回復傾向となりましたが、住宅向けの畳替え需要は依然として回復の途上です。ソーラー・エネルギー事業は、中規模以上の案件開拓が引き続き低調でした。一方、兵庫県佐用町に設置しているメガソーラー発電所「三日月サンシャインパーク」をはじめとする売電事業は、順調に稼働しました。その結果、コンシューマセグメントの売上高は364百万円(前年同期比4.1%減)、営業損失2百万円(前年同四半期は営業損失1百万円)となりました。

③インダストリーセグメント

 産業機器事業は、大企業の設備投資拡大を受けて、引き続き主要製品である二次電池製造装置のリピート受注が好調に推移したほか、その他生産設備案件の引き合いも新規・リピートを含めて活発です。食品機器事業では、大手飲食チェーンからのマルチディスペンサーの引き合いが回復してまいりました。その結果、インダストリーセグメントの売上高は731百万円(前年同期比4.7%増)、営業利益97百万円(前年同期比21.3%増)となりました。

④ニュー・インダストリーセグメント

 令和2年10月1日に子会社化した株式会社ROSECCを当セグメントに位置付け、得意とする自動車関連業界に加えて、住宅設備関連業界の開拓を進めております。当期は前期後半からの回復基調の中で自動車関連業界からの大型機器、消耗品の受注が順調に推移しました。その結果、ニュー・インダストリーセグメントの売上高は298百万円(前年同期比62.5%増)、営業利益は25百万円(前年同四半期は営業損失15百万円)となりました。

 

(2)財政状態の分析

①資産の部

 当第2四半期連結会計期間末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べ342百万円減少し、10,233百万円となりました。資産のうち流動資産は、現金及び預金が181百万円増加、電子記録債権が115百万円増加、棚卸資産が67百万円増加しましたが、受取手形、売掛金及び契約資産が609百万円減少したこと等により、292百万円の減少となりました。固定資産につきましては、無形固定資産及び投資その他の資産が合計で4百万円増加しましたが、有形固定資産が54百万円減少したことにより、50百万円の減少となりました。

②負債の部

 当第2四半期連結会計期間末の負債につきましては、前連結会計年度末に比べ311百万円減少し、7,349百万円となりました。負債のうち流動負債は、賞与引当金が62百万円減少、その他が173百万円減少したこと等により、232百万円の減少となりました。固定負債につきましては、主に長期借入金が92百万円減少したことにより、78百万円の減少となりました。

③純資産の部

 当第2四半期連結会計期間末の純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ31百万円減少し、2,883百万

円となりました。これは、その他有価証券評価差額金が7百万円増加しましたが、利益剰余金が42百万円減少したこと等によるものであります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ239百万円増加し、1,042百万円となりました。

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間の営業活動の結果、資金は414百万円の増加(前年同四半期は23百万円の増加)となりました。これは主に、減価償却費121百万円、売上債権及び契約資産の減少506百万円、契約負債の増加52百万円等の資金増加要因が、賞与引当金の減少62百万円、棚卸資産の増加67百万円、未払又は未収消費税等の増減額126百万円等の資金減少要因を上回ったためであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間の投資活動の結果、資金は39百万円の減少(前年同四半期は260百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出79百万円、その他の支出10百万円等の資金減少要因が、定期預金の純減少額58百万円の資金増加要因を上回ったためであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間の財務活動の結果、資金は135百万円の減少(前年同四半期は326百万円の増加)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出387百万円、配当金の支払53百万円等の資金減少要因が、長期借入れによる収入320百万円の資金増加要因を上回ったためであります。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、121百万円であります。

 なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。