第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。

(1)経営成績の分析

当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済状況は、好調な企業収益の下、設備投資が高水準で推移するなど、新型コロナウイルス感染症の影響からの回復基調を辿りました。一方、この好調な企業収益が賃金や投資に十分に結び付かず、内需の成長は力強さを欠いたものとなっております。個人消費においても、コロナ禍で積み上がった超過貯蓄が高所得層を中心に本格的には取り崩されていない状況となっており力強さを欠く一因となっております。他方、海外に目を転じると、わが国経済を下押しする要因が複数存在しており、世界的な物価上昇とそれを受けた金融引き締めが継続しております。

このような状況のもと、当社は、『多様化する世界に驚きと感動を与え続けるためにたゆまぬ努力で挑戦し続ける。』を企業理念に、2024年1月1日に「株式会社アジアゲートホールディングス」から「株式会社fantasista」に社名を変更し、また系統用蓄電池・EV充電器・不動産DX/AIアプリなど新たな事業分野での取組みを開始しております。

当第2四半期累計期間の業績については、当第2四半期連結会計期間において、リアルエステート事業で大型所有不動産物件の販売があり、またヘルスケア事業も堅調に推移したことなどから、第1四半期連結会計期間での売上遅延を挽回し、かつ利益面でも営業損益・経常損益・四半期純損益の各段階で、当第1四半期連結会計期間の赤字から黒字に転じております。

以上の結果、当社グループ当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高50億18百万円(前年同四半期売上高49億57百万円)、営業利益53百万円(前年同四半期営業利益14億円)、経常利益39百万円(前年同四半期経常利益14億6百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益72百万円(前年同四半期親会社株主に帰属する四半期純利益10億30百万円)となりました。

 

 

セグメントの業績は次のとおりであります。

なお、以下の売上高にはセグメント間の内部売上高を含んでおりません。

 リアルエステート事業

  リアルエステート事業におきましては、インバウンド需要に支えられ好調なホテル事業(Under Railway

    Hotel Akihabara)に加え、今回はNC MAX WORLD株式会社が保有する事業用地等(南麻布三丁目プロジェ

    クトなど)の販売が進み、売上高47億66百万円(前年同四半期売上高46億45百万円

  営業利益3億13百万円、前年同四半期営業利益16億40百万円)となりました

 ② ヘルスケア事業

 ヘルスケア事業におきましては、5-ALA(5-アミノレブリン酸)を含むサプリメントの販売が堅調に推移した結果、売上高2億32百万円(前年同四半期売上高2億96百万円)、営業利益51百万円(前年同四半期営業損失5百万円)となりました。

 ③ 不動産コンサルティング事業

 事業縮小方針である不動産コンサルティング事業におきましては、売上高18百万円(前年同四半期売上高15百万円)、営業損失8百万円(前年同四半期営業損失25百万円)となりました。

 

 

 

(2)財政状態の分析

 ① 資産

当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて8億95百万円増加し、84億41百万円となりました。

流動資産は7億22百万円増加67億94百万円、固定資産は1億72百万円増加16億46百万円となりました。流動資産増加の主な要因は、現金及び預金の減少13億88百万円、販売用不動産の増加23億45百万円、その他の流動資産の減少1億26百万円などです。

固定資産増加の内訳は、有形固定資産の増加3億24百万円、無形固定資産の減少1億37百万円、投資その他の資産の減少13百万円であります。その主な要因は、建物及び構築物の増加1億32百万円、土地の増加1億94百万円、無形固定資産ののれんの減少1億64百万円などです。

 ② 負債

当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて8億99百万円増加し、20億43百万円となりました。

流動負債は45百万円増加10億99百万円、固定負債は8億53百万円増加9億44百万円となりました。流動負債減少の主な要因は、買掛金の減少1億83百万円、短期借入金の増加9億円、1年内返済予定の長期借入金の減少3億43百万円、未払法人税等の減少2億51百万円、など、固定負債の増加の主な要因は、長期借入金の増加8億39百万円などです。

 ③ 純資産

当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べて3百万円減少し、63億98百万円となりました。純資産減少の主な要因は、利益剰余金の増加72百万円、新株予約権の減少76百万円などによるものです。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ14億39百万円減少し、11億47百万円となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動により減少した資金は27億29百万円(前年同四半期は23億2百万円の増加)となりました。主な要因は、税金等調整前四半期純利益1億18百万円の計上、棚卸資産の増加21億60百万円、仕入債務の減少2億41百万円などによるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動により減少した資金は1億9百万円(前年同四半期は67百万円の減少)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出3億30百万円、無形固定資産の取得による支出32百万円、貸付金回収により収入3億円などによるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動により増加した資金は13億99百万円(前年同四半期は8億96百万円の減少)となりました。主な要因は短期借入による収入9億74百万円、長期借入による収入8億64百万円、長期借入金の返済による支出7百万円などです。

 

(4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積りに用いた仮定の記載に重要な変更はありません。

 

(5)事業上及び財務上の優先的に対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

該当事項はありません。

 

(7)受注及び販売の実績

当社グループのリアルエステート事業について、当第2四半期連結累計期間における販売実績は、都内の大型事業用地を売却したことにより増加しております。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。