第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、経済活動の正常化が進み、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加などがみられ、景気は緩やかな回復傾向となっております。一方で、不安定な国際情勢や物価高の影響、人手不足の深刻化、金融政策等の不確実要素などもあり、依然として先行き不透明な状況が続いております。

当第1四半期連結累計期間においては、新イメージキャラクターに冨永愛さんを採用し、当期の春限定で開講いたしました「お試し3回無料着付け体験コース」の積極的なプロモーション活動を行い、教室運営に注力してまいりました。「お試し3回無料着付け体験コース」のカリキュラムは、従来の着付け教室とは大きく異なり、販売会は行わず着付けのみとし、体験コース終了後ご希望される方には、受講料無料の本教室「超簡単らくらく着付け教室」(全5回・販売会有)をご案内しております。春の教室を大幅リニューアルしたことにより、本教室の参加者数は前年比約150%と好評をいただいております。体験コースにて、きものの魅力や着付けの楽しさ、日本和装の販売仲介事業について伝え、理解していただいた上で続けて本教室へ通っていただけるよう社員一丸となって励んでおります。

既存顧客向けのイベントにつきましては、お客様のニーズに合ったコンセプトを打ち出した結果、集客数も増加し、「ブリリアンツ地区予選大会」の取扱金額は前年比約130%と好調に推移いたしました。産地ツアーにおきましても、「京都初春ツアー」を終え、当第1四半期連結累計期間における各段階利益は前年を上回る実績となりました。今後は米沢や博多などの産地ツアーを予定しております。伝統技術や産地ならではの作品をお客様に実際にご覧いただき、職人の皆さまとの交流も含めて、きものの産地を盛り上げてまいります。

また、1月にオープンいたしました新ECサイト「KAERUWA」では、今まで当社グループで取り扱いがなかった洗える着物・帯などのリーズナブルな価格帯の商品をメインとした「きものめぐり」、和装小物をメインとした「こものめぐり」の2つのコンテンツを追加し、ECサイトの充実を図っております。今後は、当社グループのシナジー効果を活かし、当初より目標としている「和の総合サイト」を目指して、オリジナル商品の開発などにも注力してまいります。

 以上の結果、当第1四半期連結累計期間における経営成績につきましては、売上高は989百万円(前年同四半期比11.0%増)、営業損失は54百万円(前年同四半期は営業損失116百万円)、経常損失は62百万円(前年同四半期は経常損失125百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は43百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失99百万円)となりました。

 なお、当社グループは、和服及び和装品の販売仲介を中心としたきもの関連事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を省略しております。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

 当第1四半期連結会計期間末における流動資産は7,973百万円となり、前連結会計年度末に比べ893百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金が759百万円、割賦売掛金が129百万円減少したこと等によるものであります固定資産は375百万円となり、前連結会計年度末に比べ31百万円増加いたしました。これは主に投資その他の資産が31百万円増加したこと等によるものであります

 この結果、総資産は、8,348百万円となり、前連結会計年度末に比べ862百万円減少いたしました。

 

(負債)

 当第1四半期連結会計期間末における流動負債は3,442百万円となり、前連結会計年度末に比べ378百万円減少いたしました。これは主に短期借入金が221百万円、未払法人税等が72百万円及び契約負債が66百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は1,531百万円となり、前連結会計年度末に比べ401百万円減少いたしました。これは主に長期借入金が401百万円減少したこと等によるものであります。

 この結果、負債合計は、4,974百万円となり、前連結会計年度末に比べ780百万円減少いたしました。

 

(純資産)

 当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は3,374百万円となり、前連結会計年度末に比べ82百万円減少いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純損失43百万円及び剰余金の配当45百万円等によるものであります

この結果、自己資本比率は40.4%(前連結会計年度末は37.5%)となりました。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分
析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針、経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6) 経営成績に重要な影響を与える要因

 当第1四半期連結累計期間において当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません

 

(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当第1四半期連結累計期間において当社グループの資本の財源及び資金の流動性についての分析について重要な変更はありません

 

(8)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。