当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。
なお、重要事象等は存在しておりません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2023年10月1日~2024年3月31日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善による個人消費の回復に加え円安基調を追い風としたインバウンド需要の増加もあり景気は緩やかな回復傾向がみられました。一方でウクライナ・ロシア情勢の長期化や中東紛争の勃発による地政学リスクの高まりに加えて、日銀による金融緩和の修正による市中金利上昇や急激な円安、原材料価格や光熱費の高騰による物価上昇など、企業経営を取り巻く環境の先行きは依然として不透明なものとなっています。
当連結会計年度は、ここ数年推進し成果を上げている成長のための戦略(商品力強化による「粧美堂」ブランドの価値向上と重点販売先の「モノづくりのパートナー」としての地位獲得、ECビジネスの推進)に注力しております。また、全社横断的な組織であるDX推進室をこの1月から立ち上げ社内のDX化を推進し、一層の生産性向上に取り組んでおります。
当第2四半期連結累計期間の売上高は、前述した一連の施策やインバウンド効果により、対前年同期比5.9%増の10,616,958千円と増収となり売上総利益額は、2,787,600千円と対前年同期比4.0%増となりました。同利益率は、付加価値を高めた高価格帯商材へのシフトや新商品導入のタイミングで価格改定を行いましたが、表面的な利益率が低い均一ショップ向けの売上高が増加したことや円安が大幅に進行し海外で生産している自社企画商品の売上原価が上昇したことにより26.3%と対前年同期比0.4%低下いたしました。販売費及び一般管理費は、商流が増加したことに伴い販売促進費、物流費などは増加したものの効率的な業務運営に努め2,140,622千円と対前年同期比1.6%増に留まったため、営業利益は対前年同期比12.8%増の646,977千円となりました。経常利益は、前年同期に計上した為替デリバティブ取引の時価評価に伴う評価損が消滅したことなどを受けて対前年同期比31.2%増の633,511千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は、中国のコンタクトレンズ関連の連結子会社(孫会社)の持分譲渡に伴う売却益を97,814千円計上した結果513,316千円(対前年同期比64.2%増)と大幅な増益となりました。
当社グループの事業セグメントは、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおり、単一の事業セグメントでありますが、取扱い商品を区分した売上高の概況は次のとおりであります。なお、ここ数年「化粧品」の売上が大幅に伸びていることもあり第1四半期連結会計期間より「化粧品・化粧雑貨」の区分につきましては「化粧品」と「化粧雑貨」に分けて開示をいたします。
①化粧品
当分類にはメイク関連化粧品、ネイル関連化粧品、ヘアケア関連化粧品などの売上高が含まれます。当第2四半期連結累計期間の売上高は、重点販売先への営業強化により、前期に引き続き均一ショップ向けのメイク関連化粧品やバラエティショップ向けの人気キャラクターをあしらったスキンケア用品、キッズコスメなど化粧品全般が好調に推移し4,028,671千円(対前年同期比8.8%増)の増収となりました。
②化粧雑貨
当分類には、メイク関連雑貨、ネイル関連雑貨、ヘアケア関連雑貨などの売上高が含まれます。当第2四半期連結累計期間の売上高は、化粧品同様に重点販売先への営業強化によりヒートカーラーやネイル関連雑貨などが好調に推移し3,372,769千円(対前年同期比12.3%増)と増収となりました。
③コンタクトレンズ関連
当分類には、コンタクトレンズ、コンタクトレンズケア用品の売上が含まれます。当第2四半期連結累計期間の売上高は、好採算のカラーレンズが好調に推移し1,413,014千円(対前年同期比11.5%増)となりました。
④服飾雑貨
当分類には、バッグ、ポーチ・ケース、サイフ類、その他服飾小物などの売上が含まれます。当第2四半期連結累計期間の売上高は、一部の重点販売先に対するバッグ、ポーチ類の導入の遅れなどから1,247,250千円(対前年同期比17.7%減)となりました。
⑤その他
当分類には、ペット用品を含む生活雑貨、文具、行楽用品、ギフト商品などの売上が含まれます。当第2四半期連結累計期間の売上高は、人気キャラクターをあしらったペット関連商材を3月に新たに導入した効果もあり、555,252千円(対前年同期比3.0%増)となりました。
(2)財政状態の状況
①資産
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べて753,061千円増加し、15,950,470千円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べて247,788千円増加し、12,251,329千円となりました。
これは主に、有価証券が100,000千円、商品及び製品が216,905千円、為替予約が272,541千円、その他が174,212千円増加したことに対し、現金及び預金が294,695千円、受取手形及び売掛金が225,910千円減少したこと等によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて505,272千円増加し、3,699,141千円となりました。
これは主に、投資有価証券が564,962千円増加したこと等によるものであります。
②負債
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて294,629千円増加し、9,191,894千円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べて237,391千円増加し、6,053,468千円となりました。
これは主に、短期借入金が800,000千円増加したことに対し、未払法人税等が224,877千円、その他が334,600千円減少したこと等によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて57,237千円増加し、3,138,425千円となりました。
これは主に、その他が113,677千円増加したことに対し、長期借入金が67,000千円減少したこと等によるものであります。
③純資産
当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べて458,432千円増加し、6,758,575千円となりました。
これは主に、利益剰余金が350,994千円、繰延ヘッジ損益が196,131千円増加したことに対し、非支配株主持分が93,560千円減少したこと等によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、期首残高に比べて625,160千円増加し、4,713,722千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は、98,610千円(前年同期は972,779千円の支出)となりました。
これは主に、税金等調整前四半期純利益を734,472千円計上するとともに、減価償却費95,479千円、売上債権の減少130,500千円、仕入債務の増加209,105千円があったこと、関係会社出資金売却益△97,814千円、棚卸資産の増加△307,387千円、未払金の減少△260,907千円、法人税等の支払額△374,486千円があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、獲得した資金は、16,669千円(前年同期は42,874千円の支出)となりました。
これは主に、定期預金の純減少額704,153千円があったこと、投資有価証券の取得による支出△700,980千円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、獲得した資金は、523,684千円(対前年同期比43.1%減)となりました。
これは主に、短期借入金の純増加額800,000千円、長期借入れによる収入800,000千円があったこと、長期借入金の返済による支出△917,000千円、配当金の支払額△158,620千円があったこと等によるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
記載すべき重要な事項はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。