第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が大幅に緩和し、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加等により景気は緩やかな回復基調で推移するものの、ロシア・ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の緊迫化に伴う資源・エネルギー価格の高騰、欧米諸国での金融引き締めに伴う大幅な為替変動等、景気に対する先行きは不透明な状況が継続しております。

 建設業界においては、公共建設投資については、防災・国土強靭化等を背景に底堅く推移しており、民間建設投資については、民間企業の設備投資意欲の上昇により持ち直しの傾向にあります。しかしながら、建設資材価格の高騰や建設業就業者数の減少及び高齢化はいっそう深刻化しており、予断を許さない状況が継続しております。

 このような状況の下で、当社グループは、働き方改革を推進しつつ、積極的な人材の確保や社員の教育プログラムを推進し、事業規模の継続的拡大に努めてまいりました。受注状況に関しては、大手住宅メーカーとの業務提携による協力関係のさらなる強化を図り、受注案件の大型化や共同プロジェクトの増加に繋がっており、また関東地区を中心に大規模な都市開発案件や商業施設の緑化案件等の受注が増加するなど、順調に推移しております。売上・利益に関しては、中部地区の大型リゾート施設の完工、大手住宅メーカーとの共同プロジェクトによる集合住宅や住宅分譲地開発の進捗、そして関東地区の大型商業施設や関西地区の医療施設の造園緑化工事の進捗等により、計画を上回るペースで順調に推移しております。

 以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は2,692,754千円(前年同四半期比5.4%増)、営業利益は344,554千円(前年同四半期比36.7%増)、経常利益は348,846千円(前年同四半期比36.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は243,444千円(前年同四半期比43.5%増)となりました。

 なお、当社グループは造園緑化事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(2)財政状態の状況

 当第2四半期連結会計期間末における総資産は、現金及び預金が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べて413,930千円増加し、5,109,794千円となりました。

 負債は、未払法人税等が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べて162,667千円増加し、1,331,989千円となりました。

 また、純資産は、利益剰余金が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べて251,262千円増加し、3,777,805千円となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)の残高は、前連結会計年度末に比べ262,428千円増加し、2,088,499千円となりました。

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果獲得した資金は324,426千円(前年同四半期は77,045千円の獲得)となりました。これは主に、売上債権の増加額78,034千円等の資金の減少に対して、税金等調整前四半期純利益348,846千円、仕入債務の増加額36,590千円、未成工事受入金の増加額42,312千円等の資金の増加によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は67,890千円(前年同四半期は19,798千円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出50,296千円、投資有価証券の取得による支出10,408千円等の資金の減少によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果獲得した資金は5,891千円(前年同四半期は50,962千円の使用)となりました。これは主に、配当金の支払額32,029千円等の資金の減少に対して、長期借入れによる収入30,000千円、新株予約権の行使による株式の発行による収入17,963千円等の資金の増加によるものであります。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。