第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

  当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、個人消費の持ち直しに足踏みがみられるものの、雇用・所得環境の持ち直しにより景気は緩やかな回復傾向にあります。一方、資源・原材料価格の上昇や円安による物価上昇がもたらす影響等に対して、十分に注意する必要があります。このような経営環境において当社グループは、「共創」で新たな価値を創造し、社会に貢献することを経営理念のもと、さらなる業容の拡大と成長を志向し、継続的な営業努力と効率的な事業運営に努め、経営計画の達成を目指してまいりました。

その結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は14,653百万円(前年同期比0.4%増)、利益においては、営業利益は1,119百万円(前年同期比5.6%減)、経常利益は1,145百万円(前年同期比3.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は786百万円(前年同期比1.6%増)となりました。

 

セグメント別の業績は、次のとおりであります。

(情報サービス事業)

情情報処理サービスにおいては、請求書作成代行サービスなどが堅調に推移いたしました。SI・ソフト開発においては、自治体向けシステム、製造業向けシステムなどの案件や、Google Workspace、GoogleMapsなどのクラウドサービス分野が好調に推移し、また、情報セキュリティ商材も好調に推移したことから、商品及び製品販売においてスポット案件などの減少があったものの売上は増加となりました。

以上の結果、情報サービス事業の売上高は9,193百万円(前年同期比3.3%増)、営業利益は577百万円(前年同期比22.3%増)となりました。

 

(収納代行サービス事業)

主力の収納・集金代行サービスでは、自治体をはじめとした新規顧客の受注や稼働があったものの既存顧客での取扱い件数の減少や他の決済サービスにおいて取扱い件数に大きな伸長がなかったため、売上は減少となりました。国際送金サービスでは、円安等の影響により個人送金市場は厳しい環境が継続しており、「コンビニ・ウエスタンユニオン国際送金サービス(事前登録型)」は2024年3月末をもって終了し、事前登録不要の「店頭対面型ウエスタンユニオン国際送金サービス WILL CALL 」は継続運営しております。また、一部の仕入れ単価の上昇及び従来からのサービスに加え、新たなる収納代行サービスの環境整備を継続していることから、利益が減少となりました。

以上の結果、収納代行サービス事業の売上高は5,460百万円(前年同期比4.2%減)、営業利益は538百万円(前年同期比25.1%減)となりました。

 

(2)財政状態の分析

当第1四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末と比較して518百万円増加し、57,569百万円となりました。これは主に受取手形、売掛金及び契約資産が758百万円、前払費用が273百万円減少したものの、現金及び預金が1,202百万円、商品及び製品が134百万円、投資有価証券が111百万円増加したことによるものであります。

当第1四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末と比較して206百万円減少し、36,070百万円となりました。これは主に収納代行預り金が585百万円、賞与引当金が355百万円増加したものの、未払法人税等が312百万円、買掛金が294百万円、契約負債が279百万円減少したことによるものであります。

当第1四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末と比較して724百万円増加し、21,498百万円となりました。これは主に利益剰余金が581百万円増加したことによるものであります。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は、情報サービス事業において34百万円発生しております。

 

3【経営上の重要な契約等】

     当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。