第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症対策の各種規制の緩和、訪日外国人観光客の本格的な受け入れ再開などにより社会経済活動の正常化が進み、景気や企業業績も緩やかな回復基調となりました。一方でロシア・ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の緊迫化、中国経済の低迷等の景気減速リスクも高まっており、先行きは不透明な状態が続いております。

 当社グループの主力事業であります建設業界におきましては、公共投資は底堅く推移しているものの、エネルギー価格や資材価格の長引く高騰、人件費の高止まり等による工事収益率の低下や砕石製造原価の上昇は依然として続いており、先行きは予断を許さない状況となっております。

 このような状況下、当社グループは総力を挙げて受注活動を行うとともに、グループ各社の収益改善に努めて参りました。

 その結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は34億9百万円(前年同四半期比21.7%減)となり、営業利益1億5千8百万円(前年同四半期比63.4%減)、経常利益6億7千5百万円(前年同四半期比35.3%増)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億1千1百万円(前年同四半期比82.3%増)となりました。

 セグメントごとの経営成績を示すと次のとおりであります。

(建設事業部門)

 当第3四半期連結累計期間の受注高は24億1千7百万円(前年同四半期比80.2%増)、完成工事高は12億2百万円(前年同四半期比36.6%減)、営業利益は4千9百万円(前年同四半期比68.7%減)となりました。

(砕石事業部門)

 当第3四半期連結累計期間の売上高は16億8千万円(前年同四半期比14.0%減)、営業利益は2億6千8百万円(前年同四半期比35.2%減)となりました。

(酒類事業部門)

 当第3四半期連結累計期間の売上高は2億5千1百万円(前年同四半期比1.5%減)、営業損失は7百万円(前年同四半期は営業損失1千6百万円)となりました。

(その他の事業部門)

 当第3四半期連結累計期間の売上高は2億7千5百万円(前年同四半期比10.5%増)、営業利益は1千4百万円(前年同四半期比51.4%減)となりました。

 

②財政状態

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末における流動資産は38億2千8百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億3千6百万円減少いたしました。これは主に現金預金が1億1千5百万円、受取手形・完成工事未収入金等が1億2千1百万円減少したことによるものであります。固定資産は36億2千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億1千2百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産が5千6百万円減少いたしましたが、投資その他の資産が5億6千9百万円増加したことによるものであります。

 この結果、総資産は、74億5千3百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億7千5百万円増加いたしました。

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末における流動負債は18億7千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億7千6百万円減少いたしました。これは主に未払費用が1億6百万円、未払法人税等が8千4百万円、その他が1億4千5百万円減少したことによるものであります。固定負債は3億8千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ5千1百万円増加いたしました。これは主に長期借入金が6千8百万円増加したことによるものであります。

 この結果、負債合計は、22億5千5百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億2千5百万円減少いたしました。

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は51億9千7百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億円増加いたしました。これは主に配当金4千4百万円の支払及び親会社株主に帰属する四半期純利益6億1千1百万円によるものであります。

 

(2)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

 当第3四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

該当事項はありません。

 

(7)生産、受注及び販売の実績

受注実績

セグメントの名称

前第3四半期累計期間

当第3四半期累計期間

前年同期比(%)

建設事業(千円)

1,341,411

2,417,693

180.2

(注) 当社及び連結子会社では建設事業以外は受注生産を行っておりません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。