第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)経営成績の状況

 当第1四半期連結累計期間(2024年1月1日~2024年3月31日)における世界経済は、世界的なインフレに伴う金融引き締め長期化や地政学リスクの高まり等により、先行きは不透明な状況が続いております。

 このような状況の下、受注高は、光学領域のAIスマートフォン向けカメラモジュール、EV/コネクテッドカー向けカメラやヘッドアップディスプレイ等が好調であったことにより、前年同期比で増加となりました。

 売上高は、光学領域のAIスマートフォン向けカメラモジュールや光学部品が好調であったことにより、前年同期比で増収となりました。

 利益面では、利益率の高いALD装置販売の貢献、調達コスト削減や作業効率改善等の原価改善活動の取り組みにより、営業利益は前年同期比で増益となりました。

 親会社株主に帰属する四半期純利益は、円安による為替差益の計上があり、前年同期比で増益となりました。

 その結果、受注高は11,136百万円(前年同期比16.4%増)、売上高は11,298百万円(同24.7%増)、営業利益は3,964百万円(同51.7%増)、経常利益は4,324百万円(同138.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,283百万円(同134.1%増)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

 当第1四半期連結会計期間末の流動資産は、55,183百万円と前連結会計年度末に比べ2,448百万円の減少となりました。減少した要因は仕掛品や受取手形及び売掛金が減少したことなどによるものです。

 固定資産は、21,774百万円と前連結会計年度末に比べ916百万円の増加となりました。増加した要因は有形固定資産が増加したことなどによるものです。

(負債)

 流動負債は、14,812百万円と前連結会計年度末に比べ4,284百万円の減少となりました。減少した要因は契約負債が減少したことなどによるものです。

 固定負債は、2,637百万円と前連結会計年度末に比べ158百万円の増加となりました。増加した要因は繰延税金負債が増加したことなどによるものです。

(純資産)

 純資産は、59,509百万円と前連結会計年度末に比べ2,593百万円の増加となりました。増加した要因は利益剰余金や為替換算調整勘定が増加したことなどによるものです。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

 

(5)研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は908百万円であります。

 なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6)生産、受注及び販売の実績

①生産実績

セグメントの名称

生産高(千円)

成膜装置事業

1,982,078

 (注)金額は製造原価によっております。

 

②受注実績

セグメントの名称

受注高(千円)

受注残高(千円)

成膜装置事業

11,136,283

24,057,727

 

③販売実績

セグメントの名称

売上高(千円)

成膜装置事業

11,298,019

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。