第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生または前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
 

(1)  財政状態及び経営成績の状況

1.経営成績

当第2四半期連結累計期間における我が国経済の景気はこのところ足踏みもみられますが、緩やかに回復しています。世界経済は、一部の地域において弱さがみられるものの、持ち直しています。当社グループがビジネスを展開する地域別に概観すると、米国では、先行きについては、景気拡大が続くことが期待されていますが、金融引締めに伴う影響による下振れリスクに留意する必要があります。中国では、景気は政策効果により持ち直しの兆しがみられますが、不動産市場の停滞や物価の下落が続くことによる影響等に留意する必要があります。その他アジア各国の景気はおおむね緩やかに回復しています。

このような環境下、当社グループの当第2四半期連結累計期間の売上高は、64,928百万円(前年同四半期比4.5%増)となり、営業利益は4,317百万円(前年同四半期比13.9%増)経常利益は4,935百万円(前年同四半期比31.3%増)親会社株主に帰属する四半期純利益は3,146百万円(前年同四半期比24.8%増)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりです。

 

①化成品

ゴム関連商品は、自動車の国内生産好調で原材料需要は回復基調を継続するものの、数量は前期に及ばす、売上は前期比減少しました。他方、高付加価値商材の副資材の販売は増加し、利益は前期比並みとなりました。

化学品関連商品は、主力商材の好調や新規商材の取扱開始、仕入価格高騰を反映した価格見直しによる利益率の改善などが進み、売上、利益ともに前期比で好調に推移しました。

ライフサイエンス関連商品は、電材などの主力商材が好調、掘削資材での新規商売の開始もあり、売上、利益ともに堅調に推移しました。

この結果、売上高は19,879百万円(前年同四半期比0.5%減)営業利益は1,255百万円(前年同四半期比8.5%増)となりました。

 

②機械資材

産業資材関連商品は、日系自動車メーカーの生産好調により売上は好調に推移したものの、競争環境変化が利益に影響しました。

グリーンテクノロジー関連商品(旧 機械・環境関連商品)は、飼料加工機器の本体納入が進捗し、関連消耗品販売も堅調となり、前期比で好転しました。木質バイオマス関連事業は、本体案件の計上はありませんでしたが、大型案件の受注がありました。

科学機器関連商品は、メーカーの値上げなど販売価格高騰による受注減少や円安の影響で売上、利益ともに前期比減少しました。

コスモス商事㈱が取扱う資源開発関連商品は、地熱関連機材が掘削閑散期の影響で苦戦しましたが、石油・ガス関連機材や海洋開発分野は堅調でした。㈱ワイピーテックが取扱う機能性飼料原料は主力商品の需要が弱含み、売上、利益ともに前期並みとなりました。㈱スクラムが取扱うバイオ分野の研究支援機器は、売上繁忙期を迎え、遺伝子解析関連を中心に前期比で好調に推移しました。

この結果、売上高は26,565百万円(前年同四半期比10.2%増)営業利益は2,759百万円(前年同四半期比5.1%増)となりました。

 

 

③海外現地法人

Sanyo Corporation of Americaは、高機能性樹脂の販売単価下落により、売上は前期比減少しましたが、フィルム関連や自動車関連が堅調で利益は前期比増加しました。三洋物産貿易(上海)有限公司は、景気減速の影響を受け、業績は前期比で低調でした。Sanyo Trading Asia Co., Ltd.(タイ)は、自動車関連が好調でした。Sun Phoenix Mexico, S.A. de C.V.は、自動車関連とゴム関連が好調でした。Sanyo Trading India Private Limitedは、自動車関連が好調でした。Sanyo Trading (Viet Nam) Co., Ltd.は、ゴム関連が好調で、掘削資材の新規立ち上げもあり復調しました。PT. Sanyo Trading Indonesiaは、ゴム関連が不調でした。

この結果、売上高は17,704百万円(前年同四半期比0.6%増)営業利益は1,133百万円(前年同四半期比59.9%増)となりました。

 

2.財政状態

(資産)

流動資産は、現金及び預金、売上債権等が増加したこと等から前連結会計年度末比5,181百万円増加し、62,470百万円となりました。

固定資産は、製作中の次期基幹システムに係るソフトウェア仮勘定の増加や投資有価証券の時価が上昇したこと等により前連結会計年度末比1,062百万円増加し、12,310百万円となりました。

この結果、当第2四半期連結会計期間末における総資産は74,780百万円前連結会計年度末比6,243百万円の増加)となりました。

 

(負債)

流動負債は、短期借入金や賞与引当金は減少したものの、契約負債の増加等により前連結会計年度末比2,955百万円増加し、25,616百万円となりました。

固定負債は、長期借入金の返済による減少や投資有価証券の時価上昇に伴う繰延税金負債の増加等により前連結会計年度末比123百万円増加し、2,108百万円となりました。

この結果、当第2四半期連結会計期間末における負債は27,725百万円前連結会計年度末比3,078百万円の増加)となりました。

 

(純資産)

親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による株主資本の増加に加え、投資有価証券の時価上昇に伴うその他有価証券評価差額金が増加しました。

この結果、当第2四半期連結会計期間末における純資産は47,055百万円前連結会計年度末比3,164百万円の増加)となりました。

 

(2)  キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末比1,994百万円増加し8,895百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、4,044百万円の収入(前年同四半期比2,825百万円の増加)となりました。税金等調整前四半期純利益の増加や契約負債の増加等によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、887百万円の支出(前年同四半期比278百万円の増加)となりました。主に、定期預金の預入や固定資産の取得による支出等によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、1,073百万円の支出(前年同四半期比1,595百万円の減少)となりました。借入金の返済や親会社による配当金支払い等によるものです。

 

 

(3)  優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4)  研究開発活動

第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は55百万円です。

機械資材セグメントにおいて、主にがんと自己免疫疾患領域の解析プラットフォームおよび臨床研究の研究開発活動を行っています。また、同セグメントにて酸素濃縮器や新生児体動センサーなどの医療機器の研究開発活動を行っています。

 

3 【経営上の重要な契約等】

  当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。