第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

継続企業の前提に関する重要事象等について

当社グループは、3期連続の営業赤字及び営業活動によるキャッシュ・フローのマイナスにより、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。

一方で、当社グループは現在、海外大手のゲームパブリッシャーと共に開発しているタイトル「EA SPORTS FC™ TACTICAL」においてはリリースまでの期間が長期化しているものの、国内大手のディベロッパーと開発しているIP名未公表のタイトルやTVアニメ「僕のヒーローアカデミア」のIPを活用したタイトルといった大型のモバイルオンラインゲームのリリースに向けて事業を推進しております。

加えて、従来のモバイルオンラインゲームとは収益構造が異なるハイブリッドカジュアルゲームの新規開発も推進しており、新たな事業領域の開拓にも取り組んでおります。

また、費用面では、足元の売上貢献度の低い施策を見直すこと等により、外注費や人件費等の削減を行ってまいります。

さらに、財務面においては、手元流動性確保のため、投資有価証券等の売却や、政策保有株式を含めた資産の効率的な運用に向けた対応を進めるとともに、金融機関からの資金調達を継続的に行うことで財務基盤の更なる強化を図ってまいります。また、共同事業スキームによる開発費用の分担や、グループ全体での資金の効率的な活用も併せて進めてまいります。

以上のことから、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しております。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

なお、当第1四半期連結会計期間において、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等) セグメント情報」の「2.報告セグメントの変更等に関する事項」をご参照ください。

 

(1)経営成績の分析

当第1四半期連結累計期間の売上高は1,581,792千円(前年同期比45.3%減)となりました。これは主に、運営タイトルの見直しに伴い運営タイトル数が減少したことによるものです。

費用面では、売上原価は1,677,199千円(同31.3%減)となりました。これは主に、ゲーム事業の売上高の減少に伴う支払手数料等の減少、採用の抑制による労務費の減少及び運営タイトルの減少に伴う外注費及び業務委託費の減少等によるものです。

販売費及び一般管理費は563,180千円(同25.8%減)となりました。これは主に、採用の抑制により労務費が減少したことによるものです。

税金費用は490,029千円(同764.6%増)となりました。これは主に、現在開発中の新規タイトルに関する将来の課税所得の見積りの見直しが必要となったことから、繰延税金資産を453,855千円取り崩したことによるものです。

この結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高1,581,792千円(同45.3%減)、営業損失658,588千円(前年同期は営業損失308,674千円)、経常損失610,504千円(前年同期は経常損失328,959千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失1,096,073千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失365,348千円)となりました。

 

 

(2)財政状態の分析

(資産の部)

当第1四半期連結会計期間末における資産合計は16,818,353千円となり、前連結会計年度末に比べ、936,575千円の減少となりました。

流動資産合計は4,835,187千円となり、前連結会計年度末に比べ、529,119千円の減少となりました。これは主に、現金及び預金が272,257千円増加した一方で、売掛金が718,199千円減少したことによるものです。

固定資産合計は11,983,165千円となり、前連結会計年度末に比べ、407,456千円の減少となりました。これは主に、ソフトウエア仮勘定が210,745千円増加した一方で、投資その他の資産のその他が611,595千円減少したことによるものです。

 

(負債の部)

当第1四半期連結会計期間末における負債合計は6,322,580千円となり、前連結会計年度末に比べ、276,947千円の増加となりました。

流動負債合計は4,767,150千円となり、前連結会計年度末に比べ、692,149千円の増加となりました。これは主に、短期借入金が1,000,000千円増加したことによるものです。

固定負債合計は1,555,430千円となり、前連結会計年度末に比べ、415,202千円の減少となりました。これは主に、長期借入金が335,202千円減少したことによるものです。

 

(純資産の部)

当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は10,495,772千円となり、前連結会計年度末に比べ、1,213,522千円の減少となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上等により利益剰余金が1,104,520千円減少したことによるものです。

 

(3)研究開発活動

当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は51,442千円であります。

なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。