当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2023年9月21日~2024年3月20日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する下で、一部に足踏みは見られるものの、全体的には緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、世界的な金融引き締めに伴う影響や緊迫する世界情勢等、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
みそ業界におきましては、減塩みそ等、付加価値商品の構成比の増加がみられる一方で、市場全体では厳しい状況が続いております。
豆乳業界におきましては、リピート購入や料理への活用等により需要が拡大している無調整豆乳を中心に、市場は底堅く推移しております。
このような環境の中で、当社グループは「健康で明るい生活へのお手伝い」を企業理念に定め、安全で安心できる製品の供給、企業活動を通じた社会貢献及びコスト削減に努め、経営基盤の強化に取り組んでまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は、豆乳及び飲料が好調に推移したため160億62百万円(前年同期比8.5%増)、営業利益は、売上高の増加により5億38百万円(前年同期は1億27百万円の損失)、経常利益は、営業利益が増加したため5億46百万円(前年同期は97百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、経常利益が増加したため4億7百万円(前年同期は2億80百万円の損失)となりました。
セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
生みそ等の売上が減少したため、売上高は、20億20百万円(前年同期比10.5%減)となりました。
「味の饗宴 15割麹生 750g」が引き続き好調に推移いたしました。生みそ全体では、利益重視の販売戦略を展開したため、売上単価は上昇したものの出荷数量が減少し、売上高は、16億81百万円(前年同期比6.1%減)となりました。
利益重視の販売戦略を展開したため、売上高は、1億33百万円(前年同期比23.8%減)となりました。
将来展望を見据えて品目数の削減を行った結果、売上高は、1億35百万円(前年同期比31.3%減)となりました。
d.液状みそ
利益重視の販売戦略を展開したため、売上高は、69百万円(前年同期比26.2%減)となりました。
豆乳及び飲料が好調に推移したため、売上高は、127億52百万円(前年同期比12.3%増)となりました。
無調整豆乳及びカロリーオフシリーズ等が好調に推移したため、売上高は、111億20百万円(前年同期比10.7%増)となりました。
アーモンド飲料等が好調に推移したため、売上高は、16億31百万円(前年同期比24.4%増)となりました。
③ その他食品事業
「豆乳グルト」シリーズが好調に推移したため、売上高は、12億89百万円(前年同期比9.5%増)となりました。
受取ロイヤリティーとして、売上高0百万円(前年同期比93.8%減)を計上いたしました。
財政状態の状況は、次のとおりであります。
流動資産は、114億75百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億28百万円減少いたしました。減少の主な要因といたしましては、受取手形及び売掛金の減少10億53百万円等によるものであります。
固定資産は、126億2百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億39百万円減少いたしました。減少の主な要因といたしましては、機械装置及び運搬具の減少2億74百万円等によるものであります。
この結果、資産合計は、240億77百万円となり、前連結会計年度末に比べ15億67百万円減少いたしました。
流動負債は、106億8百万円となり、前連結会計年度末に比べ14億5百万円減少いたしました。減少の主な要因といたしましては、支払手形及び買掛金の減少6億67百万円、未払金の減少6億37百万円等によるものであります。
固定負債は、74億60百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億1百万円減少いたしました。減少の主な要因といたしましては、長期借入金の減少4億79百万円等によるものであります。
この結果、負債合計は、180億68百万円となり、前連結会計年度末に比べ19億6百万円減少いたしました。
純資産合計は、60億9百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億38百万円増加いたしました。増加の主な要因といたしましては、利益剰余金の増加3億38百万円等によるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ1億83百万円増加し、21億47百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、11億67百万円の収入(前年同期は2億6百万円の支出)となりました。これは、売上債権の減少額10億53百万円等によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、1億99百万円の支出(前年同期は4億15百万円の支出)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出2億43百万円等によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、7億83百万円の支出(前年同期は56百万円の収入)となりました。これは、長期借入金の返済による支出7億7百万円等によるものであります。
当社グループは、当第2四半期連結累計期間において、事業ポートフォリオの再編の一環として、2025年3月をもって本社みそ工場でのみそ生産を終了し、みそ事業を子会社等へ集約することを発表いたしました。
昨今の原材料費等の高騰による生産コストの上昇及び市場環境の変化により、本社みそ工場の設備では市場競争力の改善が困難な状況となっていること、又、老朽化に伴い品質安全及びBCP(事業継続計画)の観点からも生産の継続が困難であることを踏まえて、同工場での生産は終了し、今後はより成長が見込まれる事業へ経営資源を積極投下することにより、会社をさらなる発展へ導く戦略へと転換いたしました。
本対応に伴い、同工場で生産している商品は終売となりますが、一部商品の生産を子会社の株式会社玉井味噌及び関連会社の海寧市裕豊醸造有限公司(海外専用品)へ移管し、付加価値商品の開発等により、みその新たな価値創造を図ってまいります。
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、51百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、研究開発活動に重要な変更はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。