第一部 【企業情報】

 

第1 【企業の概況】

(はじめに)

当社は、1984年10月23日に設立された株式会社すし太郎(以下「旧株式会社あきんどスシロー」という。)を前身としております。旧株式会社あきんどスシローは、すしを通して人々の暮らしを豊かにすることを経営理念に掲げ、より多くのお客様に良質かつ低価格なすしを味わっていただくために積極的に店舗展開を行うことで、日本の伝統食すしの発展に寄与することを目標としてまいりました。2003年9月18日には、東京証券取引所市場第二部に株式上場いたしました。

ユニゾン・キャピタル・グループに属する投資ファンドにより設立されたエーエスホールディングス株式会社は、2008年9月に旧株式会社あきんどスシローのマネジメント・バイ・アウト(以下「MBO」という。)を発表し、株式の公開買付け(以下「本公開買付け」という。)を実施いたしました。本公開買付けは、2008年11月10日に成立し、これにより旧株式会社あきんどスシローは、エーエスホールディングス株式会社の子会社となり、2009年4月1日に東京証券取引所市場第二部の株式上場を廃止いたしました。エーエスホールディングス株式会社は、2009年5月31日を効力発生日として旧株式会社あきんどスシローを消滅会社とする合併を行い、同日付でエーエスホールディングス株式会社の商号を株式会社あきんどスシロー(以下「前株式会社あきんどスシロー」という。)に変更いたしました。

その後、主要株主がユニゾン・キャピタル・グループ等からペルミラ・アドバイザーズ・グループが助言を提供するペルミラ・ファンド※1に異動するにあたり、ペルミラ・ファンドにより2012年7月31日に設立されたCEILジャパン株式会社は、2012年9月28日に前株式会社あきんどスシローの全株を取得し、同社を子会社といたしました。CEILジャパン株式会社は、2013年1月1日に前株式会社あきんどスシローを消滅会社とする合併を行い、同日付でCEILジャパン株式会社の商号を株式会社あきんどスシローに変更しております。

株式会社あきんどスシローは、2015年3月31日に単独株式移転により、株式会社あきんどスシローホールディングスを設立、持株会社体制に移行し、同社は2015年10月1日付で商号を株式会社スシローグローバルホールディングスに変更、さらに2021年4月1日付で商号を株式会社FOOD & LIFE COMPANIESに変更し、現在に至っております。

さらに2015年10月1日に新業態の開発を行う目的で、株式会社あきんどスシローから新設分割により株式会社スシロークリエイティブダイニングを設立し、同日に株式会社スシロークリエイティブダイニングが発行する全株式を株式会社あきんどスシローから当社に株式譲渡しております。なお、株式会社スシロークリエイティブダイニングは、2021年4月1日付で商号を株式会社FOOD & LIFE INNOVATIONSに変更し、現在に至っております。

なお、2017年3月30日の東京証券取引所市場第一部への上場に伴う当社株式売出しにより、CEILは当社の親会社以外の支配株主に該当しないこととなり、2017年9月末現在における当社株式の保有比率は28.91%となりました。また、2017年9月29日締結の資本業務提携契約に基づくCEILによる株式会社神明に対する当社株式の譲渡により、CEILはその全株式を売却しました。

※1 ペルミラ・ファンドはペルミラ・アドバイザーズ株式会社又はその関係会社(ペルミラ・アドバイザーズ・グループ)が助言を提供するファンドであり、ペルミラ・ファンドが全株式を保有するSardilux S.à r.l.を通じ、Consumer Equity Investments Limited(以下「CEIL」という。)の株式の過半を間接的に保有。

※2 株式会社神明は、2018年10月1日付で商号を株式会社神明ホールディングスに変更しております。

 

(1) 株式会社すし太郎の設立と株式会社あきんどスシロー(旧株式会社あきんどスシロー)への商号変更

旧株式会社あきんどスシローは、創業者の清水義雄氏が1975年7月に大阪市阿倍野区において、個人ですし店(回転寿司ではなく、職人が客の注文に応じてすしを握るスタイルの店舗)を開業したことに始まります。その後、大阪市内においてテイクアウト専門店を開業する等の変遷を経て、1984年10月23日、回転すし店の店舗展開を目的とする株式会社すし太郎が大阪府豊中市に設立されました。その後、1999年8月1日に、株式会社すし太郎(代表取締役:清水義雄)を存続会社、清水義雄氏の実弟である清水豊氏が代表取締役を務めていた株式会社すし太郎(本社:大阪府吹田市)を消滅会社とする合併が行われ、2000年12月に商号を株式会社すし太郎から株式会社あきんどスシローに変更し、「すしを通して人々の暮らしを豊かにしたい」という経営理念の下、お客様には高品質で付加価値の高いサービスを継続的に提供するとともに、「回転すし総合管理システム」の導入などによる効率性の追求を併せて行うことで、お客様満足度の向上に日々努め、2003年9月18日に東京証券取引所市場第二部に株式上場いたしました。

 

(2) エーエスホールディングス株式会社によるMBOの実施

エーエスホールディングス株式会社は、旧株式会社あきんどスシロー(実質上の存続会社)株式の取得等を目的として、ユニゾン・キャピタル・グループに属する投資ファンドにより2008年8月8日に設立されました。

 

旧株式会社あきんどスシローの取締役会は、ユニゾン・キャピタル・グループからの戦略的非公開化の提案内容について、慎重に検討・協議した結果、当提案が従来の提携関係を超えた強固な資本関係を構築することで旧株式会社あきんどスシローの企業価値向上を企図したものであり、旧株式会社あきんどスシローが掲げる中期経営計画と整合するものであったことから、旧株式会社あきんどスシローの成長にとって極めて有意義であり、また本公開買付けの買付価格及び諸条件は旧株式会社あきんどスシローの株主にとって妥当なものであると判断し、本公開買付けについて、2008年9月24日開催の取締役会で決議し、賛同の意見表明をいたしました。

エーエスホールディングス株式会社は、2008年9月25日に旧株式会社あきんどスシロー株式等への公開買付けを実施し、2008年11月10日に成立しました。これにより旧株式会社あきんどスシローは、エーエスホールディングス株式会社の子会社となり、2009年4月1日に東京証券取引所市場第二部の株式上場を廃止いたしました。その後、エーエスホールディングス株式会社は、2009年5月31日を効力発生日として旧株式会社あきんどスシローを消滅会社とする合併を行い、同日付でエーエスホールディングス株式会社の商号を株式会社あきんどスシロー(以下「前株式会社あきんどスシロー」という。)に変更いたしました。

 

(3) ユニゾン・キャピタル・グループ等からペルミラ・ファンドへの主要株主の異動

CEILジャパン株式会社は、ユニゾン・キャピタル・グループに属する投資ファンド等が保有する前株式会社あきんどスシロー株式の全株を取得する目的で、ペルミラ・ファンドにより2012年7月31日に設立されました。

CEILジャパン株式会社は、LBO(Leveraged Buyout)を実施し、自己資金のほか金融機関からの借入約400億円の外部資金調達を実施することで、ユニゾン・キャピタル・グループに属する投資ファンド等から前株式会社あきんどスシロー株式の全株を2012年9月28日に取得しました。連結財政状態計算書に計上されている借入金の一部、ブランド53,596百万円及びのれん30,371百万円は当該子会社化により認識されたものであります。その後、CEILジャパン株式会社は2013年1月1日を効力発生日として前株式会社あきんどスシローを消滅会社とする合併を行い、同日付でCEILジャパン株式会社の商号を株式会社あきんどスシローに変更しております。なお、2015年12月に資本政策上の観点から自己株式250億株を総額250億円で取得しており、取得に要する資金を新規に借り入れております。当該自己株式は、2016年12月にそのすべてを消却しております。

のれんの減損については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク (19)減損会計の適用に伴うリスク」及び「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 12.非金融資産の減損」をご参照ください。借入金については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク (20)多額の有利子負債及び財務制限条項への抵触に伴うリスク」及び「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 16.社債及び借入金」をご参照ください。

 

(4) 株式会社FOOD & LIFE COMPANIESの設立

株式会社あきんどスシローは、2015年3月31日に単独株式移転により、株式会社あきんどスシローホールディングスを設立し、持株会社体制に移行しました。また、株式会社あきんどスシローホールディングスは、2015年10月1日付で商号を株式会社スシローグローバルホールディングスに変更、さらに2021年4月1日付で商号を株式会社FOOD & LIFE COMPANIESに変更し、現在に至っております。

以上の当社の事業運営主体の変遷を図示いたしますと次のとおりであります。

 


 

<当社の変遷>

 


 

なお、本書に関しましては、株式会社あきんどスシローが旧株式会社あきんどスシロー及び前株式会社あきんどスシローの業務を主たる業務として継続して行っているため、一連の継続企業として記載しております。また、必要に応じて、旧株式会社あきんどスシロー、前株式会社あきんどスシローの表記を分けて記載しております。

 

 

1 【主要な経営指標等の推移】

(1) 連結経営指標等

 

回次

国際会計基準

第5期

第6期

第7期

第8期

第9期

決算年月

2019年9月

2020年9月

2021年9月

2022年9月

2023年9月

売上収益

(百万円)

199,088

204,957

240,804

281,301

301,747

営業利益

(百万円)

14,546

12,061

22,901

10,123

11,001

税引前利益

(百万円)

14,363

10,536

21,584

7,564

9,864

親会社の所有者に

帰属する当期利益

(百万円)

9,959

6,457

13,185

3,607

7,899

親会社の所有者に

帰属する当期包括利益

(百万円)

9,523

6,524

14,091

5,700

8,337

親会社の所有者に

帰属する持分

(百万円)

47,367

50,908

63,569

65,117

71,356

資産合計

(百万円)

136,349

237,265

296,001

331,982

350,682

1株当たり親会社所有者

帰属持分

(円)

407.63

436.63

542.88

554.51

604.36

基本的1株当たり

当期利益

(円)

85.81

55.64

113.61

31.16

68.28

希薄化後1株当たり

当期利益

(円)

85.65

55.48

113.05

30.98

67.76

親会社所有者帰属持分

比率

(%)

34.7

21.4

21.3

19.3

19.9

親会社所有者帰属持分

当期利益率

(%)

22.4

13.2

23.2

5.7

11.8

株価収益率

(倍)

21.18

47.59

45.42

71.36

36.82

営業活動による

キャッシュ・フロー

(百万円)

17,309

23,923

31,679

29,514

42,360

投資活動による

キャッシュ・フロー

(百万円)

10,682

14,879

17,286

19,647

17,888

財務活動による

キャッシュ・フロー

(百万円)

8,578

6,724

2,107

10,539

23,876

現金及び現金同等物の

期末残高

(百万円)

10,341

12,665

29,367

50,637

51,228

従業員数

(人)

2,220

2,863

4,577

6,088

7,134

(外、平均臨時雇用者数)

(18,848)

(18,857)

(21,035)

(21,961)

(20,779)

 

(注) 1.上記指標は、国際会計基準(以下「IFRS」という。)により作成しております。

2.百万円未満を四捨五入して記載しております。

3.臨時雇用者数は、パートタイマー及びアルバイトの人数であり、1日8時間で換算した年間の平均人員を( )内に外数で記載しております。

4.当社は、2020年4月1日付で普通株式1株につき4株の割合で株式分割を実施しております。1株当たり親会社所有者帰属持分、基本的1株当たり当期利益及び希薄化後1株当たり当期利益については、第5期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して、当該株式分割後の発行済株式数により算定しております。

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

日本基準

第5期

第6期

第7期

第8期

第9期

決算年月

2019年9月

2020年9月

2021年9月

2022年9月

2023年9月

営業収益

(百万円)

9,858

5,909

11,130

17,819

17,137

経常利益

(百万円)

7,169

1,907

6,128

5,335

2,448

当期純利益又は当期純損失(△)

(百万円)

5,747

415

6,026

8,948

3,398

資本金

(百万円)

100

100

100

100

100

発行済株式総数

(株)

29,012,496

116,049,984

116,069,184

116,069,184

116,069,184

純資産額

(百万円)

17,785

14,936

19,548

24,365

25,666

総資産額

(百万円)

74,283

78,510

104,019

143,603

141,196

1株当たり純資産額

(円)

152.73

126.65

163.62

202.21

209.41

1株当たり配当額

(円)

90.00

15.00

22.50

22.50

22.50

(うち1株当たり中間配当額)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益金額又は1株当たり当期純損失金額(△)

(円)

49.52

3.57

51.92

77.31

29.37

潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額

(円)

49.43

51.67

76.85

29.15

自己資本比率

(%)

23.9

18.7

18.3

16.3

17.2

自己資本利益率

(%)

35.6

35.8

42.2

14.3

株価収益率

(倍)

36.70

99.38

28.77

85.60

配当性向

(%)

45.4

43.3

29.1

76.6

従業員数

(人)

169

190

214

236

247

(外、平均臨時雇用者数)

(15)

(13)

(14)

(15)

(12)

株主総利回り

(%)

109.4

159.6

310.3

137.1

157.5

(比較指標:配当込みTOPIX)

(%)

(89.6)

(94.0)

(119.9)

(111.3)

(144.5)

最高株価

(円)

7,880

2,800

(10,310)

5,480

5,320

3,710

最低株価

(円)

5,530

1,250

(5,190)

2,656

2,060

2,132

 

(注) 1.第6期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式は存在するものの1株当たり当期純損失金額であるため記載しておりません。

2.第6期の自己資本利益率については、当期純損失が計上されているため、記載しておりません。

3.第6期の株価収益率については、当期純損失のため、記載しておりません。

4.第6期の配当性向については、当期純損失のため記載しておりません。

5.百万円未満を四捨五入して記載しております。

6.臨時雇用者数は、パートタイマー及びアルバイトの人数であり、1日8時間で換算した年間の平均人員を( )内に外数で記載しております。

7.最高株価及び最低株価は、2022年4月3日以前は東京証券取引所市場第一部、2022年4月4日より東京証券取引所プライム市場におけるものであります。なお、当社は、2020年4月1日付で普通株式1株につき4株の割合で株式分割を行っております。第6期の株価については、株式分割後の最高株価及び最低株価を記載しており、( )内に株式分割前の最高株価及び最低株価を記載しております。

8.当社は、2020年4月1日付で普通株式1株につき4株の割合で株式分割を実施しております。1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益金額又は1株当たり当期純損失金額及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、第5期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して、当該株式分割後の発行済株式数により算定しております。

 

 

2 【沿革】

前述の「はじめに」に記載のとおり、当社の前身は株式会社すし太郎(旧株式会社あきんどスシロー)であります。CEILジャパン株式会社(現株式会社あきんどスシロー)は、2012年7月31日に設立され、株式会社すし太郎(旧株式会社あきんどスシロー)の事業を承継した形式上の存続会社である前株式会社あきんどスシローを2012年9月28日に子会社化しました。その後、CEILジャパン株式会社を存続会社、同社を消滅会社とする合併を2013年1月1日に行い、同日付で当社の商号を株式会社あきんどスシローに変更しております。その後、株式会社あきんどスシローは、2015年3月31日に単独株式移転により、株式会社あきんどスシローホールディングスを設立し、持株会社体制に移行、2015年10月1日付で商号を株式会社スシローグローバルホールディングスに変更、さらに2021年4月1日付で商号を株式会社FOOD & LIFE COMPANIESに変更し、現在に至っております

そこで、以下では、株式会社すし太郎の設立から、CEILジャパン株式会社(現株式会社あきんどスシロー)による前株式会社あきんどスシローの吸収合併、持株会社体制移行を経た現在に至る沿革を記載しております。また、株式会社すし太郎の設立から東京証券取引所市場第二部の上場廃止までと、当該上場廃止から現在に至るまでの2つに表を分けております。

(株式会社すし太郎(旧株式会社あきんどスシロー)の設立から公開買付けによる上場廃止まで)

 

年月

事項

1984年10月

株式会社すし太郎(本社:大阪府豊中市、代表取締役:清水義雄)を設立。店名を「すし太郎」として豊中市に1号店を出店。

1991年10月

株式会社すし太郎の出店方針を直営店主体に切り替え、神戸市須磨区落合に往復ベルトコンベア方式の第1号店となる落合店を出店。

1995年12月

株式会社すし太郎の加工場を宝塚安倉店隣接地に併設。

1996年9月

株式会社すし太郎が、1皿100円均一の第1号店となる高司店を兵庫県宝塚市に出店。

1999年8月

株式会社すし太郎を存続会社とし、株式会社すし太郎(清水義雄氏の実弟である清水豊氏が代表取締役である会社)と合併。

2000年12月

商号を株式会社あきんどスシロー(旧株式会社あきんどスシロー)に変更。大阪府摂津市鶴野に本社を移転し、新加工場及び倉庫を本社内に統合併設。

2001年9月

東京都葛飾区及び福生市に出店し、関東エリアに進出。

2002年7月

名古屋市熱田区に出店し、中部エリアに進出。

2003年9月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場。

2003年11月

関東エリアの配送業務を外部へ委託。

2004年2月

本社内の加工場を全面廃止。

2005年2月

大阪府吹田市に本社機能移転。

2006年4月

大阪府吹田市に本店登記移転。

2006年9月

岡山県岡山市に出店し、中国エリアに進出。

2007年8月

株式会社極洋及びユニゾン・キャピタル・グループと戦略的業務提携。

2008年1月

徳島県徳島市に出店し、四国エリアに進出。

2008年4月

宮城県石巻市に出店し、東北エリアに進出。

2008年4月

熊本県菊池郡菊陽町に出店し、九州エリアに進出。

2008年7月

札幌市手稲区に出店し、北海道エリアに進出。

2008年9月

エーエスホールディングス株式会社による旧株式会社あきんどスシロー株券等に対する公開買付けを開始。

2008年11月

エーエスホールディングス株式会社による旧株式会社あきんどスシロー株券等に対する公開買付けを完了。(発行済普通株式の65.19%及びすべての新株予約権を保有し、これにより旧株式会社あきんどスシローを子会社化。)

2009年2月

エーエスホールディングス株式会社を存続会社、旧株式会社あきんどスシローを消滅会社とする吸収合併契約を臨時株主総会で決議。

2009年4月

東京証券取引所市場第二部の上場を廃止。

 

 

 

(旧株式会社株式会社あきんどスシローの公開買付けによる上場廃止以降、現在に至るまで)

 

年月

事項

2009年5月

エーエスホールディングス株式会社が旧株式会社あきんどスシローを吸収合併し、株式会社あきんどスシロー(前株式会社あきんどスシロー)に商号を変更。

2011年4月

韓国ソウル市に子会社、Sushiro Korea,Inc.を設立。

2012年9月

CEILジャパン株式会社がユニゾン・キャピタル・グループ等の保有する前株式会社あきんどスシロー株式全株を取得し、子会社化。

2013年1月

CEILジャパン株式会社が前株式会社あきんどスシローを吸収合併し、株式会社あきんどスシローに商号を変更。

2015年3月

株式会社あきんどスシローホールディングスを株式移転により設立、持株会社体制へ移行。

2015年9月

沖縄県浦添市に出店し、沖縄エリアに進出。

2015年10月

株式会社あきんどスシローホールディングスの商号を株式会社スシローグローバルホールディングスに変更。

2015年10月

大阪府吹田市に株式会社スシロークリエイティブダイニングを株式会社あきんどスシローから新設分割により設立。株式会社スシロークリエイティブダイニングが発行する全株式を株式会社あきんどスシローから株式会社スシローグローバルホールディングスに株式譲渡。

2016年4月

米国で寿司関連の和食レストランを展開するCEI US Holdings Corporation(現Sushiro U.S. Holdings Inc.)の全株式を取得し、子会社化。

2016年9月

都心型店舗の1号店となるSUSHIRO南池袋店を開店。

2016年10月

米国事業を展開するSushiro U.S. Holdings Inc.が運営する2店舗を閉店。

2017年3月

東京証券取引所市場第一部に株式を上場。

2017年8月

台湾台北市に子会社、Sushiro Taiwan Co., Ltd.を設立。

2017年9月

株式会社神明、元気寿司株式会社と資本業務提携(2019年6月解消)。

2018年10月

シンガポールに子会社、Sushiro GH Singapore Pte. Ltd.を設立。

2019年1月

香港に子会社、Sushiro HongKong Limited(現 FOOD & LIFE COMPANIES HONG KONG LIMITED)を設立。

2020年2月

タイ王国に子会社、Sushiro GH(Thailand) Ltd.を設立。

2020年5月

聯發國際餐飲事業股份有限公司との間で合弁会社、株式会社Sharetea Japanを設立。

2021年1月

中国に孫会社、広州寿司郎餐飲有限公司設立。

2021年4月

株式会社スシローグローバルホールディングスから、株式会社FOOD & LIFE COMPANIESに社名変更。株式会社スシロークリエイティブダイニングから、株式会社FOOD & LIFE INNOVATIONSに社名変更。

2021年4月

株式会社京樽の全株式を取得し、子会社化。

2022年4月

東京証券取引所の市場再編に伴い、新市場「プライム市場」に移行する。

 

中国に孫会社、成都寿司郎餐飲有限公司、深セン寿司郎餐飲有限公司を設立。

2022年9月

大阪府に吹田市に株式会社F&LCサポートを設立。

2023年6月

米国に子会社、FOOD & LIFE COMPANIES USA, Corp、及びその子会社、FOOD & LIFE COMPANIES USA, LLCを設立

2023年7月

インドネシアに子会社、PT. Indonesia Sushiro Restaurantsを設立。

 

 

 

 

3 【事業の内容】

当社は、持株会社として当社グループの経営方針策定・経営管理を担当しており、当社グループは、当社及び連結子会社18社で構成され、直営方式による回転すし店のチェーン展開を主たる事業としております。

当社グループの事業における位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。

 

なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。

 

(国内スシロー事業)

子会社である株式会社あきんどスシローが国内において、回転すし店の「スシロー」を展開しております。

 

(海外スシロー事業)

子会社であるSushiro Korea, Inc.、Sushiro Taiwan Co., Ltd.、Sushiro GH Singapore Pte. Ltd.、FOOD & LIFE COMPANIES HONG KONG LIMITED、Sushiro GH (Thailand) Ltd.、広州寿司郎餐飲有限公司、深セン寿司郎餐飲有限公司、成都寿司郎餐飲有限公司において、回転すし店の「スシロー」の海外店舗を展開しております。

 

(京樽事業)

子会社である株式会社京樽において、持ち帰りすし専門店の「京樽」及び寿司職人が寿司を提供する「回転寿司みさき」「海鮮三崎港」等を展開しております。

 

(その他)

主として子会社である株式会社FOOD & LIFE INNOVATIONSにおいて、寿司居酒屋の「鮨・酒・肴 杉玉」を展開しております。

 

 

 

当社グループの事業の系統図は以下のとおりであります。

 

(事業系統図)


 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金

主要な事業の

内容

議決権の

所有割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

株式会社あきんどスシロー

(注)1、4

大阪府吹田市

100百万円

国内スシロー事業

(所有)

100.0

当社からの役務提供

資金の貸付

役員の兼任 2名

株式会社京樽(注)1

東京都中央区

10百万円

京樽事業

(所有)

100.0

当社からの役務提供

資金の貸付

役員の兼任 1名

株式会社FOOD & LIFE

INNOVATIONS(注)1

東京都千代田区

10百万円

その他事業

(所有)

100.0

当社からの役務提供

資金の貸付

役員の兼任 1名

Sushiro Korea,Inc.

(注)1

韓国ソウル市

28,460百万ウォン

海外スシロー事業

(所有)

100.0

当社からの役務提供

役員の兼任 1名

Sushiro Taiwan Co., Ltd.

(注)1

台湾台北市

1,244百万台湾ドル

海外スシロー事業

(所有)

100.0

当社からの役務提供

役員の兼任 1名

Sushiro GH Singapore Pte. Ltd.(注)1

シンガポール

31百万シンガポールドル

海外スシロー事業

(所有)

100.0

当社からの役務提供

役員の兼任 1名

FOOD & LIFE COMPANIES HONG KONG LIMITED(注)1

中国香港

152百万香港ドル

海外スシロー事業

(所有)

100.0

当社からの役務提供

役員の兼任 1名

Sushiro GH(Thailand)

Ltd.(注)1、2

タイ王国

16百万タイバーツ

海外スシロー事業

(所有)

49.0

当社からの役務提供

役員の兼任 1名

広州寿司郎餐飲有限公司

(注)1

中国広東省

広州市

65百万中国元

海外スシロー事業

(所有)

100.0

当社からの役務提供

役員の兼任 1名

深セン寿司郎餐飲有限公司

(注)1

中国広東省

深セン市

13百万中国元

海外スシロー事業

(所有)

100.0

当社からの役務提供

役員の兼任 1名

成都寿司郎餐飲有限公司

(注)1

中国四川省

成都市

13百万中国元

海外スシロー事業

(所有)

100.0

当社からの役務提供

役員の兼任 1名

PT. Indonesia

Sushiro Restaurants

インドネシア

315億ルピア

海外スシロー事業

(所有)

100.0

当社からの役務提供

役員の兼任 1名

FOOD & LIFE COMPANIES USA, LLC(注)3

米国

3百万ドル

海外スシロー事業

(所有)

100.0

(100.0)

当社からの役務提供

役員の兼任 1名

その他5

(注)1

 

 

 

 

 

(持分法適用関連会社)

 

 

 

 

 

その他2社

 

 

 

 

 

 

(注) 1.特定子会社に該当しております。なお、その他5社は全て特定子会社に該当しております。

2.持分は100分の50以下でありますが、実質的に支配しているため子会社としたものであります。

3.FOOD & LIFE COMPANIES USA, LLCは、その他5社のうちのFOOD & LIFE COMPANIES USA, Corpの100%出資子会社であり、議決権所有割合の( )内は、間接所有割合であります。

4.株式会社あきんどスシローについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上収益に占める割合が10%を超えております。

主要な損益情報等 ① 売上高       205,906百万円

② 経常利益      6,053〃

③ 当期純利益     1,854〃

④ 純資産額      28,442〃

⑤ 総資産額      71,100〃

 

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2023年9月30日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

国内スシロー事業

1,821

(18,066)

海外スシロー事業

4,417

(1,124)

京樽事業

490

(1,134)

その他事業

406

(455)

合計

7,134

(20,779)

 

(注) 1.従業員数は、就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー及びアルバイト)は、年間の平均人員を1日8時間換算で( )内に外数で記載しております。

2.従業員数が前連結会計年度末と比べて1,046名増加しておりますが、主として海外スシロー事業における積極的な事業展開によるものであります。

 

(2) 提出会社の状況

2023年9月30日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

247

(12)

42.2

3.1

7,749,974

 

(注) 1.当社はその他の単一セグメントに含まれるため、セグメント別の従業員数の記載はしておりません。

2.従業員数は、就業人員(当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー及びアルバイト)は、年間の平均人員を1日8時間換算で( )内に外数で記載しております。

3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

(3) 労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は安定しており特記すべき事項はありません。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

① 国内連結グループ

当年度

名称

管理職に占める

女性労働者の割合(%)

(注1)

男性労働者の

育児休業

取得率(%)

(注2)

労働者の男女の

賃金の差異(%)(注1、3、4)

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

国内連結グループ

6.7

65.3

78.7

82.3

100.0

 

 

 

② 提出会社および連結子会社

当事業年度

名称

管理職に占める

女性労働者の割合(%)

(注1、注5)

男性労働者の

育児休業

取得率(%)

(注2、注5)

労働者の男女の

賃金の差異(%)(注1、3、4、5)

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

株式会社FOOD&LIFE COMPANIES

19.8

55.6

68.5

72.6

121.7

株式会社あきんどスシロ-

5.4

67.7

82.0

77.7

100.6

株式会社京樽

10.9

100.0

71.1

79.7

93.8

株式会社FOOD & LIFE INNOVATIONS

1.3

33.3

75.7

81.9

97.7

株式会社F&LCサポート

108.7

108.7

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3.パート・有期労働者については、正規雇用労働者の所定労働時間で換算した人数を基に平均年間賃金を算出しています。

4.男女間の賃金の差異は、主に、管理職層を中心とした報酬水準の高い等級群に占める女性社員の割合が相対的に低いことが要因であります。

5.実績がなく算出できない欄には、「-」を記載しております。