第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年9月30日)の当社グループの売上高は696億6千4百万円前年同期比5.1%減)、営業利益は37億7千8百万円前年同期比41.1%減)、経常利益は円安の進行により為替差益を2億5千5百万円計上したことなどにより42億3千3百万円前年同期比45.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は28億6千5百万円前年同期比51.6%減)となりました。

また、1株当たり四半期純利益は212.34円、ROEは3.2%となりました。

 

当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ78億2千万円増加し、1,344億7千2百万円となりました。これは主に売掛金、棚卸資産が増加したことによるものです。負債は、前連結会計年度末に比べ21億6千万円増加し、421億5千万円となりました。これは主に買掛金、短期借入金が増加したことなどによるものです。

純資産は、前期末に比べ56億6千万円増加し、923億2千2百万円となりました。また、自己資本比率は前期末に比べ0.3ポイント増加し、68.7%となりました。

 

第1四半期連結会計期間より、各セグメントの損益の実態をより適正に反映させるため、全社費用の配賦基準を変更しております。前年同期の営業利益は変更後の基準を適用した数値に組み替えております。

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

 

<吸水性樹脂セグメント>

当セグメントでは、売上高は519億8千4百万円前年同期比4.1%減)、営業利益は27億5千万円前年同期比27.2%減)となりました。これはアジア市場などにおける販売数量の減少のほか、原燃料価格下落に伴う販売価格の低下などによるものであります。

 

機能マテリアルセグメント

当セグメントでは、売上高は174億8千9百万円前年同期比8.3%減)、営業利益は10億2百万円前年同期比61.6%減)となりました。これはエレクトロニクスガスやラテックス製品、医薬中間体の販売数量が減少したことや、固定費の増加などによるものであります。

 

<その他セグメント>

当社グループは上記事業のほか、製造受託業務等を行っております。当セグメントでは、売上高は1億9千万円前年同期比38.4%増)、営業利益は2千5百万円前年同期比1.4%増)となりました。

 

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1億4千9百万円減少し、234億3百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間の営業活動の結果得られた資金は29億8千9百万円前年同期比21億3百万円の減少)となりました。主な内訳は、税金等調整前四半期純利益が39億3千6百万円、減価償却費が26億2千9百万円、売上債権の増加が40億8千9百万円、棚卸資産の増加が9千9百万円、仕入債務の増加が9億7百万円、法人税等の支払額が15億3千万円などであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間の投資活動の結果支出した資金は32億8千1百万円前年同期比2億3千万円の増加)となりました。これは、固定資産の取得による支出34億1百万円などによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間の財務活動の結果支出した資金は13億4千万円 (前年同期比22億9千2百万円の減少)となりました。主な内訳は、配当金の支払額が13億4千7百万円であります。

 

(3) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における研究開発費の総額は13億9千7百万円であります。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等はありません。