当第2四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績に関する説明
当第2四半期累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症に伴う行動制限が緩和され、個人消費は持ち直しの動きが続き、経済活動活性化への動きがみられた一方で、海外景気の下振れリスクや世界的な金融資本市場の変動の影響、資源価格の高騰や為替変動による物価の上昇等、先行きが不透明な状況が続いております。
このような経済環境の中においても、当社の注力市場である医療・介護・福祉分野におきましては、依然として人手不足が大きな課題になっており厚生労働省が発表した2024年度2月の有効求人倍率は、医療業界が2.59倍と全職業合計の有効求人倍率1.34倍を大きく上回っております。
当社では医療・介護・福祉分野の医療従事者の不足や偏在、また、介護事業者・介護従事者の不足を解消するため、医療提供機関、医療従事者の良きパートナーとなり、人材サービスをベースにした経営サポートを行うなど、新たなサービスの開発にも取り組んでまいりました。また、当社は2024年1月19日付プレスリリース「株式会社メドレーによる当社株券等に対する公開買付けに関する意見表明のお知らせ」にて記載の通り、株式会社メドレーによる公開買付けが実施され、それに伴う関連費用が発生しております。
この結果、売上高は1,392,848千円(前年同四半期比15.4%増)、営業利益は388,064千円(前年同四半期比15.3%減)、経常利益は387,744千円(前年同四半期比14.9%減)となり、四半期純利益は233,911千円(前年同四半期比24.3%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
人材サービス事業では、医療・介護・福祉業界における主に有資格者に対応した求人サイト「GUPPY」において、中途転職者においては求人広告事業、就職新卒者においては国家試験過去問アプリの提供、求人広告、就職情報誌、また求職者全体への就職合同説明会などを展開し、国家試験対策から就職活動、転職までのサポートを提供しております。
当第2四半期会計期間においては、医療・介護・福祉業界に特化した求人サイト「GUPPY」において、求人者に対してスカウト配信サービスのサポート及び訴求を行い、利用配信数向上に努めました。
以上の結果、売上高は1,275,269千円(前年同四半期比14.3%増)、セグメント利益は623,660千円(前年同四半期比1.6%増)となりました。
ヘルスケア事業では、スマートフォンによる健康アプリ「グッピー ヘルスケア」を企業、自治体及び健康保険組合向けに提供しております。
当第2四半期会計期間においては、企業向けプランの顧客獲得に努めるとともに、地域対抗のウォークラリーイベントを開催し利用法人数の増加を図りました。また自治体についても東京都青梅市及び岡山県美作市へのサービス提供を開始いたしました。
以上の結果、売上高は117,579千円(前年同四半期比27.9%増)、セグメント損失は19,719千円(前年同四半期は30,184千円のセグメント損失)となりました。
当第2四半期会計期間末における流動資産は2,890,645千円と前事業年度末比277,202千円増加しました。これは主に四半期純利益の計上及び増資に伴う現金及び預金163,317千円の増加、売上増加に伴う売掛金103,339千円の増加及び年間契約費用増加に伴う前払費用8,855千円の増加によるものであります。
当第2四半期会計期間末における固定資産は244,021千円と前事業年度末比17,734千円減少しました。これは主に求人サイト「GUPPY」の追加開発等に伴うソフトウエア仮勘定25,989千円の増加、ソフトウエア一括償却等に伴うソフトウエア35,564千円の減少及び繰延税金資産4,185千円の減少によるものであります。
以上の結果、当第2四半期会計期間末の総資産は3,134,667千円となり、前事業年度末比259,467千円増加しました。
当第2四半期会計期間末における流動負債は652,209千円と前事業年度末比137,523千円減少しました。これは主に税金の支払いが行われたことに伴う未払法人税等49,260千円及び未払消費税等23,443千円の減少、オフィス増床による設備費用等支払に伴う未払金29,505千円の減少、決算賞与が支払われたこと等に伴う未払費用25,253千円の減少によるものであります。
当第2四半期会計期間末における固定負債は106,378千円と前事業年度末比72,146千円増加しました。これは主に新規借入れに伴う長期借入金70,000千円の増加によるものであります。
以上の結果、当第2四半期会計期間末の負債合計は758,588千円となり、前事業年度末比65,377千円減少しました。
当第2四半期会計期間末における純資産は2,376,079千円と前事業年度末比324,845千円増加しました。これは主に四半期純利益の積み上げに伴う繰越利益剰余金233,911千円の増加、新株予約権の行使に伴う資本金45,700千円の増加及び資本剰余金45,700千円の増加によるものであります。
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比較して321,039千円増加し、2,469,224千円となりました。
当第2四半期会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は33,733千円(前年同期は227,523千円の資金の獲得)となりました。これは主に減少要因として法人税等の支払額159,836千円(前年同期は84,393千円の資金の出資)があった一方で、増加要因として税引前四半期純利益356,588千円(前年同期は455,879千円)があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は48,965千円(前年同期は30,852千円の資金の支出)となりました。これは主に減少要因としてソフトウエアの取得による支出28,340千円(前年同期は29,251千円の資金の出資)があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は178,549千円(前年同期は843,146千円の資金の獲得)となりました。これは主に増加要因として長期借入れによる収入100,000千円(前年同期は発生なし)があったことによるものであります。
当第2四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。