当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
ニッケグループは、中長期ビジョン「ニッケグループRN(リニューアル・ニッケ)130ビジョン(2017~2026年度)」(以下「RN130ビジョン」という)において、各事業が魅力的な事業を創造し、今後の更なる企業価値向上に向けて、永続的な成長と発展を目指すことを掲げております。
当連結会計年度は、「RN130ビジョン」の最終フェーズとなる「RN130第3次中期経営計画(2024~2026年度)」の初年度となります。現在の不確実な事業環境下においても、足元の状況のみに左右されず中長期的かつグローバルな目線でリスクに対処するとともに、これらの変化をチャンスと捉え各種施策を実行しております。
この結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高24,801百万円(前年同期比2.8%減)、営業利益1,888百万円(前年同期比1.0%減)、経常利益2,111百万円(前年同期比3.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,809百万円(前年同期比24.4%増)となりました。
収益性と事業リスクを考慮し、当期から人とみらい開発事業の通信・新規サービス分野を縮小したこと等の影響で、売上高は減収となるも、営業利益は前年同期並みとなりました。
セグメントごとの経営成績は以下のとおりです。
衣料繊維事業の当第1四半期連結累計期間の経営成績は売上高6,433百万円(前年同期比7.7%増)、営業利益275百万円(前年同期比22.7%減)となりました。
(ユニフォーム分野)
学校制服用素材販売は、アパレルの早期備蓄対応により好調でした。官公庁制服用、一般企業制服用素材は、ともに前年同期並みでした。
(テキスタイル分野)
一般衣料用素材は、国内販売は顧客の在庫調整の影響を受け低調でした。海外販売は、欧州向け生地の販売が減少したことにより、不調でした。
(ヤーン分野)
売糸は、ニット関連の販売が増加したことにより好調でした。
産業機材事業の当第1四半期連結累計期間の経営成績は売上高5,125百万円(前年同期比5.5%減)、営業利益35百万円(前年同期比39.6%減)となりました。
(自動車関連分野)
車両向けの不織布や縫製糸・結束紐などは、自動車生産台数の減少により不調でした。車載電装品他製造ラインのファクトリーオートメーション設備の販売は、顧客からの受注・引合いが回復傾向にあり好調でした。
(環境関連分野)
フィルター資材などの環境・エネルギー関連資材は、顧客の在庫調整の影響を受け不調でした。
(その他産業関連分野)
半導体関連装置や画像検査装置は、部材不足により客先への納品遅れが生じ低調でした。OA向け資材、その他工業用資材は、顧客の在庫調整の影響を受け不調でした。
(生活関連分野)
ラケットスポーツ関連はバドミントンガットが市況回復したことに加え新商品が好評であることから、好調でした。フィッシング関連は、コロナ特需後の市況悪化により低調でした。生活関連資材は、中国市況低迷の影響を受け、楽器用フェルトの受注が不調でした。
人とみらい開発事業の当第1四半期連結累計期間の経営成績は売上高6,308百万円(前年同期比23.8%減)、営業利益1,661百万円(前年同期比6.7%増)となりました。
(商業施設運営分野)
商業施設運営は、コルトンプラザのリニューアル効果が継続していることに加え、コロナ禍の影響も軽減され好調でした。自社所有外の商業施設におけるプロパティマネジメントおよびコンサルティング業務は、前年同期並みでした。
(不動産開発分野)
不動産賃貸事業は、前年同期を上回りました。ソーラー事業、建設関連は低調でした。
(ライフサポート分野)
保育関連は前年同期並みでした。介護関連は、コロナ禍の影響は継続していますが利用者・入所者数が徐々に回復しており堅調でした。スポーツ関連は、首都圏エリアで来場者が増加しており堅調でした。
(通信及び新規サービス分野)
通信・新規サービス分野は、収益性と事業リスクを考慮し当期から事業を縮小しております。
生活流通事業の当第1四半期連結累計期間の経営成績は売上高5,966百万円(前年同期比20.1%増)、営業利益315百万円(前年同期比1.6%増)となりました。
当期からサンコー株式会社、株式会社インテリアオフィスワンの2社が通期連結を開始していることが寄与し前年同期比では大幅な増収となりましたが、原材料費の高騰による仕入価格の上昇、激化しているEC事業等での広告宣伝費および物流費の上昇が継続しており、業績に影響を与えております。
(寝装品及び業務用品分野)
寝装品はEC向け販売が低調でした。業務用品は、航空機内膝掛けが好調でしたが、防疫品の販売が大幅に減少したことなどから不調でした。
(生活雑貨分野)
100円ショップ向け等の雑貨販売は不調でした。家具類販売は、前期より株式会社インテリアオフィスワンがグループに加わったことから好調でした。EC向け生活家電販売も前期よりグループに加わったサンコー株式会社が寄与し好調でした。またフィルム関連については、携帯電話の新規販売台数の鈍化に連動し低調でした。
(ホビー・クラフト分野)
スタンプ販売は、オリジナルスタンプ等が貢献したもののインクパッドや年賀商材の販売減により不調でした。スタンプ用インクの販売は、国内販売については不調でしたが、海外販売が好調でした。また乗馬用品販売は好調でした。
(その他)
保険代理店の経営成績は前年同期並みでした。コンテナ販売は、新商品のバイクコンテナの販売増により大幅な増収となりました。
当第1四半期連結会計期間末における総資産は165,752百万円(前連結会計年度比0.2%減)となりました。
当第1四半期連結会計期間末における自己資本比率は69.4%となりました。
(流動資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は90,416百万円(前連結会計年度比2.6%減)となりました。その主な内容は、商品及び製品の増加1,603百万円や現金及び預金の減少1,693百万円、売上債権の減少2,735百万円等であります。
(固定資産)
当第1四半期連結会計期間末における固定資産は75,335百万円(前連結会計年度比2.8%増)となりました。その主な内容は、投資有価証券の増加2,214百万円や建物及び構築物の減少400百万円等であります。
(流動負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は31,508百万円(前連結会計年度比8.0%減)となりました。その主な内容は、短期借入金の増加1,043百万円や未払法人税等の減少1,514百万円、その他流動負債の減少1,528百万円等であります。
(固定負債)
当第1四半期連結会計期間末における固定負債は18,299百万円(前連結会計年度比3.2%増)となりました。その主な内容は、繰延税金負債の増加908百万円や長期借入金の減少344百万円等であります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産は115,944百万円(前連結会計年度比1.6%増)となりました。その主な内容は、その他有価証券評価差額金の増加1,526百万円や利益剰余金の減少1,397百万円、自己株式の減少1,728百万円等であります。
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
当第1四半期連結累計期間において、当社が定めている株式会社の支配に関する基本方針について重要な変更はありません。
当第1四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費は226百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。