第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載

した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において判断したものであります。

(1)経営成績等の状況の概要

 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。

 

 当第1四半期連結累計期間における日本経済は、新型コロナウイルス感染症の収束後、緩やかな回復が継続する状況となりました。一方、地政学的リスクの高まりに起因した物価上昇や米国金利上昇の影響、世界的な金融引き締め等、経済的リスクも高まり続けており、依然として経済の見通しは不透明な状況にあります。

 こうした経済環境の中、当社グループが属する情報サービス産業市場につきましては、新型コロナウイルス感染症によるリモートワーク、非対面ビジネスへの移行が収束した後も、企業の競争優位性に直結するデジタル化、DX化への関心の高まりを背景に、様々な産業におけるIT投資意欲の拡大、それによる情報サービス産業市場の継続的な拡大が期待されております。

 このような状況の下、当社グループでは、市場や顧客のニーズに応じて、『ストックサービス(準委任型)』と『フローサービス(請負型)』の2つの内容でクライアントへサービス提供しておりますが、主要サービスであるストックサービスの売上収益は、2022年9月期で2,262,680千円、2023年9月期で2,705,849千円と推移しており、2024年9月期の計画では2,883,298千円とグループ全体として前期実績を上回る水準を見込んでおります。

 また、2023年10月には、営業活動から品質管理までの各工程を効率的に管理するための体制変更、及び同年5月に子会社化した株式会社イクシアスの吸収合併によって、今後一層の事業成長に向けた営業体制や開発品質の強化を進めてまいりました。2023年4月に子会社化した株式会社ハイブリッドテックエージェントにおいても、当社の既存顧客に対する同子会社の人材の追加提供事例の成約、積極的な両社の人員交流の促進により、事業と内部体制の両面からPMIは順調に進行しております。

 さらに、2023年6月にサークレイス株式会社、株式会社グロースリンクと3社で設立した、Salesforce関連開発を専門に行うベトナム合弁会社「Circlace HT Co., Ltd.」は、同年10月から本格的な稼動を開始し、2022年9月期に参入したサイバーセキュリティサービスも2023年9月期に11案件のセキュリティテストを提供するなど、対応領域の拡大、収益構造の多様化も進捗しております。

 DX支援と事業拡大を担うスタートアップ支援プログラム「Hybrid Technologies Capital」においては、累計21件の投資を実行しており、投資、開発を多様な業界、事業領域に展開することで、事業成長シナジーが見込まれる幅広いパートナーを支援しつつ、既存事業の成長及び拡大を進めてまいりました。

 この結果、当社グループの当第1四半期連結累計期間の売上収益は825,807千円(前年同期比19.1%増)、営業利益88,570千円(前年同期比34.7%増)、税引前四半期利益77,368千円(前年同期比96.5%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は、67,479千円(前年同期比81.0%増)となりました。

 なお、当社グループはハイブリッド型サービスの単一セグメントであるため、セグメントごとの記載は省略しております。

 

(2)財政状態の状況

 当第1四半期連結会計期間末における資産、負債及び資本の状況は次の通りであります。

(資産)

 当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ31,339千円減少し、3,816,124千円となりました。これは主に、現金及び現金同等物が62,029千円増加した一方で、営業債権及びその他の債権が63,368千円、使用権資産が53,257千円減少したことによるものです。

 

(負債)

 当第1四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ66,904千円減少し、1,447,328千円となりました。これは主に、営業債務及びその他の債務が96,594千円増加した一方で、その他の流動負債が90,538千円、リース負債が51,770千円減少したことによるものです。

 

(資本)

 当第1四半期連結会計期間末における資本合計は、前連結会計年度末に比べ35,565千円増加し、2,368,796千円となりました。これは主に、利益剰余金が67,479千円増加したことによるものです。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、前連結会計年度末より62,029千円増加し、1,358,727千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とその要因は以下の通りです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当第1四半期連結累計期間において営業活動により獲得した資金は、141,827千円となりました(前年同四半期は23,931千円の獲得)。これは主に、営業債務及びその他の債務の増加額を104,580千円、及び税引前四半期利益を77,368千円計上したことによるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当第1四半期連結累計期間において投資活動により使用した資金は、34,740千円となりました(前年同四半期は27,389千円の使用)。これは主に、投資有価証券の取得による支出30,199千円によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当第1四半期連結累計期間において財務活動により使用した資金は、29,482千円となりました(前年同四半期は24,929千円の使用)。これは主に、リース負債の返済による支出28,938千円によるものです。

 

(4)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

(5)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績、及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(6)経営方針・経営戦略等

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(7)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当第1四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。

 

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。