第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 業績の状況

当第2四半期連結累計期間(2023年7月1日~2023年12月31日)における当社グループを取り巻く事業環境は、自動車の国内生産が、前年比で大幅に増加しました。半導体不足が解消に向かい、持ち直しが続く見通しです。日本・米国・中国・欧州の新車販売台数は、各国・地域で8月以降前年比プラスとなりました。光学機器及び電子部品の生産額も、前年比増加に転じました。
 当社グループの主要販売先である自動車機器業界からの受託額は前年比37.7%増加、光学機器業界は前年比18.7%増加、電子部品業界は前年比13.2%増加となりました。
 この結果、当第2四半期連結累計期間の当社グループ業績につきましては、売上高は2,354百万円(前年同期比25.4%増)、営業利益は375百万円(前年同期比158.2%増)、経常利益は416百万円(前年同期比130.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は315百万円(前年同期比122.0%増)となりました。前年の新型コロナウイルス感染症と半導体供給問題の影響により低迷していた売上高は、ほぼ回復いたしました。営業利益につきましては、エネルギー価格高騰による電力費や設備投資に伴う減価償却費等の製造費用が増加したものの、販売数量増加と価格上昇の効果もあり、前年同期比増益となりました。また経常利益・親会社株主に帰属する四半期純利益につきましても、この期間の為替差損益と持分法による投資利益の変動の影響は小さく、前年同期比増益となっております。
 

 

(2) 経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

 

(4) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べ85百万円増加し、4,036百万円となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況と主たる増減要因は、次のとおりです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における営業活動により得られた資金は、765百万円(前年同期における営業活動により得られた資金は303百万円)となりました。これは主に、資金流入では税金等調整前四半期純利益420百万円、減価償却費162百万円、仕入債務の増加32百万円、未払消費税等の増加139百万円、補助金の受取額64百万円、資金流出では売上債権の増加71百万円及び法人税等の支払額15百万円等によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における投資活動により使用した資金は、650百万円(前年同期における投資活動により使用した資金は655百万円)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出549百万円及び投資有価証券の取得による支出100百万円等によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における財務活動により使用した資金は、67百万円(前年同期における財務活動により使用した資金は66百万円)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出35百万円及び配当金の支出31百万円等によるものです。

 

(5) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、55百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

資産、負債及び純資産の状況

① 資 産

当第2四半期連結会計期間末の資産合計につきましては、前連結会計年度末に比べ448百万円増加し、11,640百万円(前期末比4.0%増)となりました。これは主に、有形固定資産210百万円の増加、投資有価証券100百万円の増加及び関係会社出資金81百万円の増加等によるものです。

② 負 債

当第2四半期連結会計期間末の負債合計につきましては、前連結会計年度末に比べ59百万円増加し、2,354百万円(前期末比2.6%増)となりました。これは主に、支払手形及び買掛金34百万円の増加及び未払法人税等78百万円の増加等によるものです。

③ 純資産

当第2四半期連結会計期間末の純資産合計につきましては、前連結会計年度末に比べ389百万円増加し、9,286百万円(前期末比4.4%増)となりました。これは主に、利益剰余金248百万円の増加及び為替換算調整勘定139百万円の増加等によるものです。

これらの結果、当第2四半期連結会計期間末の自己資本比率は79.7%(前連結会計年度末は79.5%)となりました。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。