第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、コロナ禍からの社会経済活動の正常化を反映し、緩やかな回復の動きが見られました。一方、ロシア・ウクライナ情勢に端を発した資源・エネルギー価格の高騰や、インフレ抑制のための欧米各国における政策金利の高止まり、急激な為替変動などの影響により、先行き不透明な状況で推移いたしました。

当社グループを取り巻く事業環境は、フラットパネルディスプレー業界におきましては、液晶パネルメーカーの量産ラインで引き続き生産調整が行なわれたものの、テレビの販売不振などで需給が悪化したことにより、一部製品のパネル価格が下落いたしました。液晶パネルは、IT製品、VRデバイス向けの高機能化・高精細化の開発が慎重に進められました。有機ELパネルを搭載したスマートフォンの出荷数は増加し、そのパネル開発も堅調に推移いたしました。また、中国では第8世代の有機ELパネル工場の新設計画が発表されました。

このような状況の中、当第1四半期連結累計期間における当社グループの売上高につきましては、64億47百万円(前年同期比13.9%減)となりました。利益につきましては、棚卸資産評価損を計上したことにより営業利益4億42百万円(前年同期比68.0%減)、為替差損を計上したことにより経常利益2億42百万円(前年同期比79.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1億48百万円(前年同期比77.5%減)となりました。

 

セグメント別の経営成績は、次のとおりです。なお、売上高はセグメント間取引の相殺消去後の数値となります。

 

(大型フォトマスク事業)

大型フォトマスク事業では、有機ELパネル用は、韓国、中国市場においてスマートフォン向けに需要が増加したものの、お客様の一部製品の開発に遅れが生じました。また液晶パネル用は、中国、日本市場において開発が慎重に進められたため減少しました。

 

 

2023年9月期

第1四半期連結累計期間

2024年9月期

第1四半期連結累計期間

増減率

売上高

7,470百万円

6,436百万円

△13.8%

営業利益

1,482百万円

538百万円

△63.7%

 

 

(ソリューション事業)

ソリューション事業では、ヘルスケア分野は、「デジタルコルポスコープQ-CO」が売上を牽引し、RFID分野は、ソリューション提案を含めた販売活動を行った結果、受注を獲得しました。

 

 

2023年9月期

第1四半期連結累計期間

2024年9月期

第1四半期連結累計期間

増減率

売上高

15百万円

11百万円

△26.4%

営業利益

△100百万円

△96百万円

 

 

 

②財政状態の状況

当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて20億24百万円減少し397億88百万円となりました。これは主に、有形固定資産や投資その他の資産が増加した一方で、現金及び預金や受取手形及び売掛金、流動資産のその他に含まれる未収入金が減少したことによるものであります。
 負債合計は、前連結会計年度末に比べて6億39百万円減少し95億52百万円となりました。これは主に、流動負債のその他に含まれる設備未払金が増加した一方で、支払手形及び買掛金や未払法人税等、長期借入金が減少したことによるものであります。
 純資産合計は、前連結会計年度末に比べて13億84百万円減少し302億35百万円となりました。これは主に、配当金の支払により利益剰余金が減少したことによるものであります。

 

(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5) 研究開発活動

当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

当第1四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費の総額は75百万円であり、セグメントごとの内訳は、次のとおりです。

 

大型フォトマスク事業     63百万円

ソリューション事業      12百万円

 

(6) 生産、受注及び販売の実績

当社グループは、個別注文に応じた受注、生産及び販売を行っており、いずれの実績につきましても比較的変動いたします。

当第1四半期連結累計期間における生産、受注及び販売実績は、次のとおりです。

 

①生産実績

セグメントの名称

生産高(千円)

前年同期比(%)

 大型フォトマスク事業

5,176,592

99.1

 ソリューション事業

55,040

83.8

合計

5,231,632

98.9

 

   (注)金額は、製造原価によっております。

 

 

②受注実績

セグメントの名称

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

 大型フォトマスク事業

5,892,065

84.1

1,032,130

64.3

 ソリューション事業

25,430

149.0

17,580

94.0

合計

5,917,496

84.2

1,049,711

64.6

 

   (注)セグメント間取引については、相殺消去しております。

 

③販売実績

セグメントの名称

販売高(千円)

前年同期比(%)

 大型フォトマスク事業

6,436,079

86.2

 ソリューション事業

11,177

73.6

合計

6,447,256

86.1

 

    (注)セグメント間取引については、相殺消去しております。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。