第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第2四半期累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症に関する各種行動規制の緩和による経済活動の持ち直しの動きが継続する一方、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や、それに起因する資源価格の高騰、世界的な金融引き締めによる円安進行と国内の物価上昇など、先行きが極めて不透明な状況で推移しました。

 当社が属する市場および顧客においては、企業のシステム投資ニーズは安定しており、エンジニアの需要も高水準を維持しているものの、今後の状況は予断を許さないものと認識しております。

 こうした環境の中、当社は、“ITで経営の今を変える、未来を変える”のコンセプトメッセージを掲げ、クラウドERP「MA-EYES」を中心としたパッケージ事業や、システムインテグレーション事業の強化に努めてまいりました。

 この結果、当第2四半期累計期間の業績は、売上高7億26百万円(前年同四半期比4.9%増)、営業利益1億15百万円(同7.1%増)、経常利益1億15百万円(同7.1%増)、四半期純利益は、前本社退去に伴う補償金による収入及び、新本社入居に伴う各種支出があったことから1億10百万円(同35.6%増)となりました。

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

①パッケージ事業

 主力製品であるクラウドERP「MA-EYES」について、既存ユーザーからの追加開発に関する受注が増加したことから、売上高は4億42百万円(前年同四半期比7.9%増)、セグメント利益は2億30百万円(同17.4%増)となりました。

②システムインテグレーション事業

 堅調なIT需要を背景に、単価・稼働率とも安定的に推移したことから、売上高は2億84百万円(前年同四半期比0.5%増)、セグメント利益は65百万円(同1.2%増)となりました。

 

  財政状態は次のとおりであります。

 当第2四半期会計期間末の総資産は21億82百万円となり、前事業年度末に比べ1億59百万円増加いたしました。これは主に、売上規模の堅調な推移に伴う売掛金の増加や、本社移転に伴う有形固定資産等の増加によるものであります。

 当第2四半期会計期間末の負債合計は5億64百万円となり、前事業年度末に比べ68百万円増加いたしました。

これは主に、賞与引当金の増加によるものであります。

 当第2四半期会計期間末の純資産合計は16億19百万円となり、前事業年度末に比べ92百万円増加いたしました。これは、四半期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加によるものであります。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税引前四半期純利益が1億52百万円であったこと、売掛金の増加に伴う売上債権の増加があったこと、法人税等の支払いがあったこと、配当金の支出等により、16億76百万円となりました。

 当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は72百万円(前年同四半期57百万円の獲得)となりました。これは主に、税引前四半期純利益によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は50百万円(前年同四半期は0百万円の使用)となりました。これは主に、本社移転に伴う有形固定資産の取得による支出によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は18百万円(前年同四半期は27百万円の使用)となりました。これは、配当金

の支払による支出によるものであります。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第2四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に変更および新たに生じた課題はありません。

 

(4)研究開発活動

 当第2四半期累計期間における研究開発活動の金額は、32百万円であります。

 なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。