当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありませんが、以下の点について、一部見直しを行っております。
(1)リスクマネジメント体制図
2024年1月より、当社内組織の再編が行われたことに伴い、リスクマネジメント体制図内の組織名表記等を修正しております。
(2)「グローバルな事業活動」に関するリスク
当社グループは、アジア、北米、欧州に加え、南米での営業活動を行っております。それらを包括して表現できるよう文章に修正を加えました。
(3)「特有の法的規制」に関するリスク
当社グループが行っている事業は、国内外の各種の法規制を受けます。それら法規制の適用可能性が高く、規制の影響が大きいという観点で主な法令名称を見直し、整理しました。
(4)「事故・災害」に関するリスク
当社グループは、安全・安定操業の徹底を図り、製造設備の停止や設備に起因する事故などによる潜在的なマイナス要因を最小化するための対応策を実施しております。それら対応策について、リスクの高いものから優先順位をつけて対応しているため、より実態に近い形の記載内容に修正しました。
(5)「環境に対する影響」に関するリスク
当社グループは、「環境・安全・健康」を確保することを目的とした「レスポンシブル・ケア」活動を推進しております。当該活動では、製品及びサービスに関連する事業を対象としているため、より実態に近い形の記載内容に修正しました。
(6)「人権への取り組み」に関するリスク
当社グループは、バリューチェーン上の人権リスクに関してリスク情報の開示を行っておりますが、統合に伴う新たな組織運営に関する人権リスクの文章を整理しました。
なお、以下の見出しに付された項目番号は、前事業年度の有価証券報告書における「第一部 企業情報 第2 事業の状況 3 事業等のリスク」の項目番号に対応したものであります。
(1)リスクマネジメントの取組み
①リスクマネジメント体制
(中略)
〔リスクマネジメント体制図〕
(2)個別事業の経営成績における大幅な変動
④グローバルな事業活動
当社グループは、アジア、北米、欧州等にて生産及び販売活動を行っておりますが、海外での事業活動には、予期しえない法律または規制の変更、政治・経済情勢の悪化、テロ・戦争等による社会的混乱等、国内における事業運営とは異なるリスクが存在します。ウクライナ及び中東における不安定な政治情勢が長期化し、その影響が他の地域へ波及することにより、原燃料価格や物流コストの更なる上昇に繋がるリスクがある他、経済安全保障をめぐる国際情勢の変化によるサプライチェーンの途絶などの可能性もあります。
こうしたリスクにより、当社グループの事業活動に支障が生じ、当社グループの経営成績及び財務状況が影響を受ける可能性があります。
(4)特有の法的規制
当社グループが行っている事業は国内外の各種の法規制を受けます。その規制内容は、「石油コンビナート等災害防止法」「消防法」「高圧ガス保安法」「労働安全衛生法」等の保安・安全に係るもの、「大気汚染防止法」「水質汚濁防止法」「廃棄物処理法」「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」「毒物及び劇物取締法」等の環境や化学物質に係るもの等があり、当社グループはこれら法規制の遵守を徹底しております。特に製造設備等に関連する法規制については、グループで法規制情報を共有するとともに、設備の新設・変更等に際し遵守状況を確認しております。しかしながら、万一遵守できなかった場合は、当社グループの活動が制限される可能性があります。また、これら法規制が一段と強化された場合には、コストの増加につながり、当社グループの経営成績及び財務状況が影響を受ける可能性があります。
(6)その他
④事故・災害
当社グループは、安全・安定操業の徹底を図り、製造設備の停止や設備に起因する事故などによる潜在的なマイナス要因を最小化するため、製造設備について定期的な点検を実施しております。しかしながら、事故、大規模な自然災害等の発生により、製造設備で人的・物的被害が生じた場合、当社グループの社会的信用が低下し、事故災害への対策費用や生産活動停止による機会損失により、当社グループの経営成績及び財務状況が影響を受ける可能性があります。
このようなリスクに対して、リスクアセスメントを含む適切なリスクマネジメントを実施し、事故防止及び事故発生時の被害の極小化を図っております。
⑤環境に対する影響
当社グループは、製品の開発から製造、流通、使用を経て廃棄に至る全ライフサイクルにおける「環境・安全・健康」を確保することを目的とした「レスポンシブル・ケア」活動を推進しております。しかしながら、周囲の環境に影響を及ぼすような事象が発生した場合には、社会的信用の失墜を招き、補償などを含む対策費用、生産活動の停止による機会損失及び顧客に対する補償などによって、当社グループの経営成績及び財務状況が影響を受ける可能性があります。
このようなリスクに対して、全事業場において網羅的なリスク棚卸による環境リスク評価を行い、環境施設の安全対策を進めるとともに、経年劣化が原因による環境汚染防止のための点検・補修等を計画的に実施しております。また近年益々高まっている環境問題に対する社会的要求や将来的な環境法規制の強化へ適応するために、経営成績及び財務状況が影響を受ける可能性があります。
⑧人権への取り組み
当社グループは、2021年に国際規範に基づいた人権方針を策定し、事業を展開するあらゆる国や地域において、事業活動の根幹として人権を尊重することを宣言しました。当該方針を全従業員が自らの規準とするべく「行動規範」(2022年改訂)に盛り込んでおります。しかしながら、製品の開発から調達、製造、流通、使用そして最終消費を経て廃棄に至るバリューチェーンの各プロセスにおいて、レゾナックグループ及びサプライヤーを含むすべてのビジネスパートナーのビジネスが、直接または間接的に、人権に影響を及ぼす可能性があります。また、組織運営に伴う人権リスクに対して、自社グループ内の従業員にむけた人権サーベイを実施するなど人権デューデリジェンスを開始し、人権研修を行いました。また、サプライヤーを含むすべてのビジネスパートナーに当該方針を遵守頂くため「サステナブル調達ガイドライン」(2022年改訂)を通じた働きかけを開始し、海外リスク予備調査を実施しました。更に、従業員のみならずサプライヤーを含むビジネスパートナー、地域コミュニティなどあらゆるステークホルダーが利用可能な通報窓口を設けることでリスクの把握や救済措置の提供に努めております。
(1)経営成績の概況
当中間連結会計期間(2024年1月~6月)の世界経済は、世界的な金融引き締めに伴う影響、長期化するウクライナや中東地域の情勢によるエネルギーコストおよび原材料コストの高騰等、供給面の制約等は続いたものの、持ち直しが見られました。なかでも、半導体業界については回復が見られました。国内経済においては、個人消費は持ち直しに足踏みがみられましたが、企業の設備投資は持ち直しの動きが見られ、総じて緩やかに回復しました。
当中間連結会計期間の連結営業成績につきましては、売上高は、ケミカルセグメントは主に黒鉛電極の数量減により減収となりました。半導体・電子材料セグメントは半導体関連業界の調整が入った前年同期に比べ大幅な増収、モビリティ、イノベーション材料の2セグメントも数量増により増収となり、総じて増収となる6,685億47百万円となりました。営業利益は、ケミカルセグメントは数量減で減益となりましたが、半導体・電子材料セグメントは大幅な増益となり、モビリティ、イノベーション材料の2セグメントも増益となり、総じて279億74百万円となりました。営業外損益では持分法による投資利益の増加があり、経常利益は304億85百万円となりました。特別損益では旧本社土地建物の固定資産売却益があり、親会社株主に帰属する中間純利益は384億45百万円となりました。
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(単位:百万円) |
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2023年 中間連結会計期間 |
2024年 中間連結会計期間 |
増減 |
増減率 |
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売上高 |
616,126 |
668,547 |
52,420 |
8.5% |
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営業利益 |
△13,165 |
27,974 |
41,139 |
- |
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経常利益 |
△11,357 |
30,485 |
41,841 |
- |
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親会社株主に帰属する中間純利益 |
△19,817 |
38,445 |
58,261 |
- |
(2)セグメントの状況
(半導体・電子材料)
当セグメントでは、半導体材料は前年同期からの半導体市況の緩やかな回復により増収となりました。デバイスソリューションは、HDメディアがデータセンター向け需要の回復により大幅な増収、SiCエピタキシャルウェハーも販売数量の増加で増収となりました。
この結果、当セグメントは前年同期比で増収増益となりました。
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(単位:百万円) |
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2023年 中間連結会計期間 |
2024年 中間連結会計期間 |
増減 |
増減率 |
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売上高 |
153,393 |
209,602 |
56,209 |
36.6% |
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営業利益 |
△13,098 |
21,600 |
34,699 |
- |
(モビリティ)
当セグメントでは、自動車部品は、タイの情勢等を背景とした需要の低迷の影響を受けた一方で、自動車生産の回復や新規車種向け製品の立上などにより、売上高は前期並みとなりました。リチウムイオン電池材料は、民生向けには需要減速の影響が継続した一方で、電動車向けで数量が増加し、増収となりました。
この結果、当セグメントは、前年同期比で増収増益となりました。
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(単位:百万円) |
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2023年 中間連結会計期間 |
2024年 中間連結会計期間 |
増減 |
増減率 |
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売上高 |
103,944 |
108,038 |
4,094 |
3.9% |
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営業利益 |
612 |
2,399 |
1,787 |
291.9% |
当期よりセグメント区分を変更し、アルミ機能部材事業を「イノベーション材料」から「モビリティ」セグメントへ
移管しております。2023年に遡り新セグメントベースで記載しております。
(イノベーション材料)
当セグメントでは、原材料価格の高騰を製品販売価格に転嫁したことや販売数量増により、売上高は前年同期比で増収となりました。営業利益は価格転嫁のタイムラグ要因も解消され増益となりました。
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(単位:百万円) |
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2023年 中間連結会計期間 |
2024年 中間連結会計期間 |
増減 |
増減率 |
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売上高 |
43,561 |
47,032 |
3,471 |
8.0% |
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営業利益 |
2,895 |
5,544 |
2,649 |
91.5% |
当期よりセグメント区分を変更し、アルミ機能部材事業を「イノベーション材料」から「モビリティ」セグメントへ
移管しております。2023年に遡り新セグメントベースで記載しております。
(ケミカル)
石油化学は、誘導品の定修の影響で販売数量が減少したものの、ナフサ価格上昇に伴って販売単価が上昇したことにより増収増益となりました。化学品は、売上高は前年同期並み、一部製品の原料高により減益となりました。黒鉛電極は、市況低迷の影響を受けた販売数量の減少及び販売単価の下落により減収減益となりました。
この結果、当セグメントは前年同期比で減収減益となりました。
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(単位:百万円) |
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2023年 中間連結会計期間 |
2024年 中間連結会計期間 |
増減 |
増減率 |
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売上高 |
254,920 |
245,407 |
△9,513 |
△3.7% |
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営業利益 |
4,768 |
2,041 |
△2,727 |
△57.2% |
(3)財政状態の概況
当中間連結会計期間末の総資産は、のれん等無形固定資産は減少したものの、現金及び預金や有形固定資産が増加し、前連結会計年度末比828億17百万円増加の2兆1,147億69百万円となりました。負債合計は、主に有利子負債や未払金が増加し、前連結会計年度末比160億45百万円増加の1兆4,693億30百万円となりました。純資産は、親会社株主に帰属する中間純利益の計上並びに為替換算調整勘定の増加により、前連結会計年度末比667億72百万円増加の6,454億39百万円となりました。
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(単位:百万円) |
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前連結会計年度末 |
当中間連結会計期間末 |
増減 |
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総資産 |
2,031,953 |
2,114,769 |
82,817 |
|
負債合計 |
1,453,285 |
1,469,330 |
16,045 |
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純資産 |
578,668 |
645,439 |
66,772 |
(4)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、運転資本の増加等により収入が減少したものの、税金等調整前中間純利益の増加等により、前年同期比52億17百万円の収入増加となる532億97百万円の収入となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の売却による収入の増加等により前年同期比340億76百万円の支出減少となる110億60百万円の支出となりました。
この結果、フリー・キャッシュ・フローは、前年同期比392億93百万円の収入増加となる422億37百万円の収入となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、社債の発行による収入の増加等により前年同期比122億89百万円の支出減少となる112億2百万円の支出となりました。
この結果、当中間連結会計期間末の現金及び現金同等物は、為替変動の影響等も含め、前連結会計年度末比477億15百万円増加となる2,376億29百万円となりました。
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(単位:百万円) |
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前中間連結会計期間 |
当中間連結会計期間 |
増減 |
|
営業活動によるキャッシュ・フロー |
48,080 |
53,297 |
5,217 |
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投資活動によるキャッシュ・フロー |
△45,136 |
△11,060 |
34,076 |
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フリー・キャッシュ・フロー |
2,944 |
42,237 |
39,293 |
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財務活動によるキャッシュ・フロー |
△23,491 |
△11,202 |
12,289 |
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現金及び現金同等物の中間期末残高 |
176,251 |
237,629 |
61,379 |
(注)現金及び現金同等物の前連結会計年度末残高は189,915百万円であります。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
(当社グループの対処すべき課題)
当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、212億68百万円であります。なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)主要な設備
当中間連結会計期間において、新設、休止、大規模改修、除却、売却等により著しい変動があった設備は、次のとおりであります。
(売却)
前連結会計年度末に計画中であった当社が保有する旧本社の固定資産の譲渡については、2024年1月22日付で譲渡しました。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。