当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している重要なリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間末日現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウィルス感染症の影響が縮小し、設備投資や個人消費の回復及び訪日観光客の増加等もあり、景気は緩やかながらも持ち直してきました。一方、欧米や中国を中心とした海外の景気減速、原油価格の高止まり等に伴う燃料や原材料価格の高騰及び地政学リスクにより依然として、経済環境は先行き不透明な状況が続いています。
当社グループを取り巻く環境におきましては、DX推進やビジネスにおけるIT活用に対する顧客の期待はますます高まっております。当社グループが主たる事業の対象とするSAPパブリッククラウドの本格的普及が始まり、基幹システム導入コストの低減と経営効果を創造するためのより高度なIT活用への投資による二極化現象がみられます。
かかる状況の下、当社グループは準大手および中堅企業のERPおよびAI等の最新デジタル技術の導入短縮化等SAP導入サービスの革新を目指してまいりました。当社はSAPジャパンが設ける「GROW with SAP 認定パートナー制度」に国内で初めて承認されました。これまでSAPが培ってきたノウハウを提供し、企業の変革を一緒に並走し続けられると推奨するパートナーを承認する制度であり、今後はIPSの専門知識とSAPのGROW with SAPオファリングとの連携により、より多くの中堅成長企業に対してビジネスの成長をITの面から引き続き支援してまいります。
以上のような活動を積極的に推進した結果、当第2四半期連結累計期間におきましては、公表している予想売上高を上回ることとなり、売上高14億4百万円(前年同四半期比29.7%増)となりました。損益面では、一部検収が翌四半期に延びた案件もありましたが、概ね計画数値となり、営業利益1億20百万円(前年同四半期比309.1%増)、経常利益1億19百万円(前年同四半期比320.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益81百万円(前年同四半期比335.1%増)となりました。
なお、当社グループはERP導入関連事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載は省略しております。製品及びサービス毎の情報は以下のとおりであります。
(ERP導入事業)
売上高10億14百万円(前年同四半期比83.3%増)となりました。
(保守その他事業)
売上高3億89百万円(前年同四半期比26.4%減)となりました。
②財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における当社グループの総資産は、前連結会計年度末と比較して、2億3百万円減少して20億72百万円となりました。主な内訳は、現金及び預金11億97百万円、売掛金3億59百万円、固定資産3億6百万円であります。
当第2四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末と比較して、2億16百万円減少して7億34百万円となりました。主な内訳は前受金1億40百万円、未払金1億円、買掛金59百万円であります。
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比較して、13百万円増加して13億38百万円となりました。主な内訳は、利益剰余金10億70百万円であり、自己資本比率は63.1%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ7百万円増加し、11億97百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは80百万円の収入(前年同期は14百万円の収入)となりました。これは売上債権の減少による収入1億58百万円(前年同期は1億25百万円の収入)、前払費用の減少による収入42百万円(前年同期は62百万円の収入)、棚卸資産の減少による収入5百万円(前年同期は1億60百万円の支出)、前受金の減少による支出68百万円(前年同期は80百万円の支出)、仕入債務の減少による支出63百万円(前年同期は19百万円の収入)等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは2百万円の支出(前年同期は0百万円の支出)となりました。これは有形固定資産の取得による支出2百万円(前年同期は0百万円の支出)等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは70百万円の支出(前年同期は47百万円の収入)となりました。これは主に、配当金の支払による支出68百万円(前年同期は46百万円の支出)等によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は0百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。