第2 【事業の状況】

1 【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間における当社グループの業績は、売上高114億21百万円(前年同四半期比96.0%増)、営業利益8億28百万円(前年同四半期比308.8%増)、経常利益7億20百万円(前年同四半期は49百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益5億10百万円(前年同四半期は32百万円)となりました。

 前年同四半期比で大幅な増収増益となりましたが、その主な要因は、前連結会計年度におけるプロジェクトの売上計上が、第4四半期連結会計期間に偏重していたことによるものであります。当連結会計年度におきましては、投資用ワンルームマンション等合計651戸の販売を計画しておりますが、当第2四半期連結累計期間の販売は342戸となっており、残りは第3四半期連結会計期間以降の販売予定となっております。当社グループは投資用ワンルームマンションの開発・1棟販売を主軸事業としており、竣工に伴う売上計上の時期や金額・利益率がプロジェクトごと、年度ごとに大きく異なることから四半期ごとの売上高や利益は毎年大きく変動いたします。現時点では、売上高・利益とも概ね期初計画どおり推移しております。

 

 セグメントごとの経営成績は、以下のとおりであります。

(不動産事業)

 不動産事業につきましては、売上高は113億13百万円(前年同四半期比96.2%増)、セグメント利益は13億85百万円(前年同四半期比101.8%増)となりました。

 このうち、不動産開発販売につきましては、投資用ワンルームマンション5棟342戸及び用地1件の売却により、売上高は110億42百万円(前年同四半期比100.7%増)となりました。不動産仕入販売につきましては、中古マンションの買取再販(1戸)により46百万円(前年同四半期は計上無し)となりました。その他不動産事業につきましては、不動産仲介及び不動産賃貸業等により、売上高は2億24百万円(前年同四半期比14.5%減)となりました。

 

(ホテル事業)

 ホテル事業につきましては、ホテルアジール東京蒲田の宿泊料等により、売上高は1億8百万円(前年同四半期比78.4%増)、セグメント利益は19百万円(前年同四半期はセグメント損失9百万円)となりました。

 

② 財政状態の状況

 当第2四半期連結会計期間末における財政状態については、総資産が前連結会計年度末に比べて18億84百万円減少した423億52百万円、負債が前連結会計年度末に比べて22億57百万円減少した267億87百万円、純資産が前連結会計年度末に比べて3億72百万円増加した155億65百万円となりました。

 総資産の減少は、主として、現金及び預金が3億36百万円増加する一方で、仕掛販売用不動産が17億35百万円減少したことによるものであります。これは、工程管理についてゼネコン各社と協力しながら、大型案件も含め各プロジェクトを無事に竣工し、予定通り売却した結果によるものであります。

 負債の減少は、主として、買掛金が3億35百万円増加する一方で、竣工及び引渡しに伴い前受金が4億66百万円、プロジェクトの売却が進んだことから長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が19億92百万円それぞれ減少したことによるものであります。

 純資産の増加は、主として、親会社株主に帰属する四半期純利益の増加が、期末配当金の支払等による減少を上回ったことによるものであります。

 

 

(2) キャッシュ・フローの状況の分析

 当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、財務活動において資金が減少した一方、営業活動及び投資活動において資金が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ、3億36百万円増加の94億67百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動による資金の増加は、20億79百万円(前年同四半期は70億25百万円の減少)となりました。これは主に、棚卸資産の減少及び税金等調整前四半期純利益の計上によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動による資金の増加は、3億72百万円(前年同四半期は6億7百万円の減少)となりました。これは主に、保険積立金の解約による収入によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動による資金の減少は、21億15百万円(前年同四半期は47億22百万円の増加)となりました。これは主に、物件の販売に伴う長期借入金の返済及び配当金の支払による資金の減少によるものであります。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

 当第2四半期連結累計期間において、該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

 当社は、2023年12月22日開催の取締役会において、株式会社ケーナインの株式の全てを取得し、子会社化することを決議し、同日付で株主との間で株式譲渡契約を締結しました。

 詳細は「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)(取得による企業結合)」に記載しております。