当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
①経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2023年10月1日~2023年12月31日)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、経済活動の正常化による個人消費や設備投資に持ち直しの動きが見られ、景気は緩やかな回復を続けております。しかしながら、国際情勢が一段と不安定化しており、中国や欧米を中心に海外の景気減退の可能性や原材料・エネルギーコストの高止まりによる物価高、地政学リスクの拡大等により、先行きは依然として不透明な状況にあります。当社グループを取り巻く事業環境においては、半導体・電子材料関連の市況に底打ちの兆しが見えつつあるものの、引き続き厳しい状況が続いております。
このような状況のもと、当社は2023年11月9日に公表しました3か年中期経営計画(2024年9月期~2026年9月期)に基づき、
①計画的な設備更新による性能の維持向上
②輸出用商材の開発による海外展開の推進
③既存技術・ノウハウを活用した新規事業の創出
等の企業活動に取り組み、長期的な企業価値向上に努めております。
受託蒸留事業では、前期に生じた一部の主要顧客との取引の縮小に加え、半導体・電子材料向けの需要回復が遅れており、本格回復には至っておりません。また、プラント事業では、展示会への出展や広報活動等を通じて、引き続き自社オリジナル装置の販路拡大に努めております。以上の結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は、214,618千円(前年同期比43.4%減)となりました。利益面におきましては、全社的なコスト削減に努めたものの、減収による影響をカバーしきれず、営業損失は17,715千円(前第1四半期連結累計期間は営業利益109,405千円)、経常損失は16,837千円(前第1四半期連結累計期間は経常利益109,174千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は14,945千円(前第1四半期連結累計期間は親会社株主に帰属する四半期純利益71,815千円)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。なお、各セグメントの売上高にはセグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおりません。
(受託蒸留事業)
受託蒸留事業におきましては、医薬品・石油等に関連する蒸留案件の引き合いは引き続き好調だったものの、前期に生じた一部の主要顧客との取引の縮小及び半導体・電子材料向けの落ち込みが大きく、受託蒸留事業の売上高は206,284千円(前年同期比40.7%減)、セグメント利益は61,097千円(前年同期比65.5%減)となりました。
(プラント事業)
プラント事業におきましては、2024年1月以降の蒸留装置・ろ過装置に関する安定的な引き合いはあるものの、当第1四半期連結累計期間はメンテナンス・消耗品販売が中心となったことにより、プラント事業の売上高は8,334千円(前年同期比73.6%減)、セグメント損失は13,150千円(前第1四半期連結累計期間はセグメント損失3,646千円)となりました。
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ81,405千円減少し、1,809,450千円となりました。
(流動資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ66,337千円減少し、985,017千円となりました。主な要因は、商品及び製品が6,594千円増加した一方、現金及び預金が60,514千円、受取手形、売掛金及び契約資産が10,171千円減少したことによるものであります。
(固定資産)
当第1四半期連結会計期間末における固定資産は、前連結会計年度末に比べ15,068千円減少し、824,433千円となりました。主な要因は、機械装置及び運搬具(純額)が9,744千円、建物及び構築物(純額)が5,383千円減少したことによるものであります。
当第1四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ32,098千円減少し、120,109千円となりました。
(流動負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ32,103千円減少し、113,028千円となりました。主な要因は、預り金が6,503千円増加した一方、賞与引当金が19,100千円、未払金が13,889千円減少したことによるものであります。
(固定負債)
当第1四半期連結会計期間末における固定負債は、前連結会計年度末に比べ4千円増加し、7,080千円となりました。主な要因は、資産除去債務が4千円増加したことによるものであります。
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ49,306千円減少し、1,689,340千円となりました。主な要因は、剰余金の配当等により、利益剰余金が49,306千円減少したことによるものであります。
(2) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は619千円であり、セグメント上では、受託蒸留事業であります。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。