当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績に関する説明
当第1四半期連結累計期間における我が国の経済は、一部に足踏みも見られるが、緩やかに回復しております。一方で、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念など、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっており、物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があるなど、不透明な状況が継続しております。
このような状況の中、当社グループは、成功報酬型求人メディア「Green」、組織力向上プラットフォーム「Wevox」、ビジネス版マッチングアプリ「Yenta」、及びプロバスケットボールクラブ「アルティーリ千葉」を運営してまいりました。
成功報酬型求人メディア「Green」については、我が国の経済が不透明な状況にある中でも、求人企業の多くが属するインターネット業界は、人工知能やIoTに関する様々なサービスが生まれており、ITエンジニアやWebデザイナーといった人材の需要は堅調に推移しております。当社では、求人企業と求職者のマッチング効率向上のためのコンテンツの拡充、ビッグデータ解析によるレコメンド精度の向上をはじめ、登録者数の増加施策としてWebマーケティングの強化等、転職市場における「Green」の独自の競争優位性を活かした様々な取り組みを実施しております。
組織力向上プラットフォーム「Wevox」については、組織の状態をスコアリングして可視化し、改善策を推奨することで、利用企業の組織改善を支援するサービスであり、2017年5月の正式リリース以降着実に導入企業を増やしております。当社では、今後の拡販に向けてプロダクトの更なる向上、カスタマーサクセス体制の充実を図ることが重要と考えております。
ビジネス版マッチングアプリ「Yenta」については、「ビジネスを加速させる出会い」を生み出し、ビジネスパーソンの組織の枠を超えた横の繋がりを増やすことで、オープンイノベーション、働き方の多様化、生産性の向上等を促進しております。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は1,886,020千円(前年同期比10.1%増)、営業利益は251,135千円(前年同期比17.9%減)、経常利益は249,181千円(前年同期比20.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は113,657千円(前年同期比34.4%減)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
(People Tech事業)
成功報酬型求人メディア「Green」については、当第1四半期連結累計期間の入社人数は938人(前年同期比15.0%減)となりました。組織力向上プラットフォーム「Wevox」については、幅広い業種・業界にサービスの提供を行っており、本書提出日現在の導入企業は3,140社を超えております。
以上の結果、People Tech事業の売上高は1,798,482千円(前年同期比8.5%増)、セグメント利益は397,640千円(前年同期比5.9%減)となりました。なお「Green」の売上高は1,212,416千円(前年同期比2.8%増)、「Wevox」の売上高は567,065千円(前年同期比26.0%増)であります。
(Sports Tech事業)
当社グループは、千葉県千葉市を本拠地とするプロバスケットボールクラブ「アルティーリ千葉」を新規に設立し「Sports Tech事業」に進出いたしました。「アルティーリ千葉」は当社の連結子会社である株式会社アルティーリが運営等を行っております。2021-22シーズンよりB3リーグに新規参入し、初年度にB2リーグへの昇格を果たし、当第1四半期連結累計期間はB2リーグにて活動を行ってまいりました。
以上の結果、Sports Tech事業の売上高は137,537千円(前年同期比30.3%増)、セグメント損失は147,555千円(前年同期は117,364千円の損失)となりました。
(2)財政状態に関する説明
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における総資産は7,220,825千円となり、前連結会計年度末と比べて71,174千円増加しました。これは主に、売掛金が72,177千円、投資その他の資産のその他が23,337千円減少したものの、投資有価証券が160,411千円、商品が14,535千円増加したことによるものであります。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における負債は1,512,253千円となり、前連結会計年度末と比べて85,571千円減少しました。これは主に、契約負債が187,540千円、買掛金が62,186千円増加したものの、未払金が304,564千円、未払法人税等が40,832千円減少したことによるものであります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産は5,708,571千円となり、前連結会計年度末と比べて156,746千円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が113,657千円増加し、新株予約権が44,909千円増加したことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更及び新たに定めた経営方針・経営戦略等はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。