当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは、「ユーザーファーストで、新しい常識を作る」をミッションとして掲げ、常にユーザーの視点に立ち、革新と挑戦を続けながら、新たな常識となるような価値あるサービスを創出することで、ダイナミックな成長を目指しております。
(2)目標とする経営指標
当社グループは、中長期的に売上収益および営業利益の年平均成長率(CAGR)で二桁成長を継続することを成長の基本方針とし、その実現に向けて、各事業の継続的な成長と効率的な経営資源の配分を推進してまいります。
資本効率の面では、ROE(自己資本利益率)40%以上を重要な目標として掲げており、これは株主資本コスト(当社認識ベースで7~8%程度)を大きく上回る水準です。
また、収益性と資本効率の向上を図るとともに、継続的な成長投資と株主還元の両立を目指してまいります。具体的には、配当性向50%以上を目安とした安定的かつ継続的な配当の実施を基本方針としております。
さらに、安定した財務基盤を維持する観点から、自己資本比率50%以上を中長期的な目標とし、外部環境の変化にも柔軟に対応可能な資本構成の確保に努めております。
収益性の面では、営業利益率40%以上という高い水準を目指し、既存事業におけるさらなる成長機会の追求に加え、新たな収益源となる成長分野への戦略的投資を通じて、企業全体の収益構造の強化に取り組んでまいります。
(3)中期的な経営戦略
2025年3月19日に発表した「中期経営計画(FY26/3~FY30/3)」において公表のとおり、当社グループは、売上収益および営業利益のCAGRで二桁成長を目指すとともに、株主還元と成長投資のバランスを図りながら、持続的な企業価値向上に努めてまいります。
各サービスにおける主な取り組みは以下のとおりです。
価格.com事業は、ユーザーがより納得して商品・サービスを選べるようコンテンツを強化し、付加価値の高いサービスの提供を継続します。加えて、効率的な運営体制の構築や新たな収益機会の検討を進めてまいります。
食べログ事業は、インバウンド需要を見据えたオンライン予約を含むネット予約サービスの拡大、ならびに飲食店の業務課題解決に向けたDXサービスの展開を通じて、ユーザー・飲食店双方にとって利便性の高いサービスの提供を推進します。
求人ボックス事業は、仕事選びに役立つ情報の充実と機能改善を進め、求職者と事業者を密につなぐ情報集積の場を提供します。また、ブランド認知向上および営業体制強化を目的とした積極的な投資を通じて、将来の収益基盤の強化を図ります。
インキュベーション事業は、事業領域や成長ステージの異なる複数事業で構成されており、既存事業の効率的な運営体制の構築・運用を進めるとともに、新規事業の開発やM&Aの実現に向けた取り組みを継続します。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社グループは日々の暮らしが豊かになるような、様々な生活シーンで役に立つサービスを提供し続けております。今後も引き続き社会や生活の変化を捉え、新たなニーズや事業の可能性を発掘することによって、既存事業の変革と新たな柱となりうる事業の推進と創出への挑戦を続けてまいります。
そのため、当社グループにおいては以下の課題に取り組んでおります。
①当社グループは、既存事業の着実な成長と事業の拡張・進化、そして『価格.com』『食べログ』『求人ボックス』に続く新たな柱となりうる事業の推進・創出を通じて、今後も、日々の暮らしが豊かになるような、さまざまな生活シーンにおいて役に立つサービスを創出し、新たな価値として提供し続けてまいります。
②当社グループにとっての重要な経営資源は人であり、人材の確保及び育成は持続的な事業成長のための重要な課題と認識しております。事業規模の拡大及び業務内容の多様化に応じた積極的な採用活動を行うとともに育成を強化することによって、組織力の強化に取り組んでまいります。また、従業員がさらに力を発揮できる、働きやすい環境づくりにも引き続き注力してまいります。
③当社グループの運営する事業は、その性質上、システムのセキュリティ・開発・保守管理体制が極めて重要であり、これらをさらに充実させていくことが求められております。引き続き市場環境の変化に対応したセキュリティの維持、システム開発及びシステム保守管理体制の整備を進めてまいります。
④経営の有効性及び効率性の向上、財務報告の信頼性確保、諸法規等の遵守のため、内部統制システムの整備・充実を継続的に推進し、内部管理体制の強化に取り組んでまいります。
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
(1)サステナビリティ全体
当社グループは「生活とともにある企業として、企業活動を通して経済・社会・環境の課題に取り組む」ことを基本方針とし、当社グループの発展を含めたサステナブルな社会の実現に向けて、取り組みを進めております。
①ガバナンス
サステナブルな社会の実現に向けた課題への取り組みは、代表取締役社長による統括・指揮のもと、当社グルー
プの全ての事業と機能にわたる体制をもって運営されています。その進捗については、サステナビリティ委員会と
サステナビリティ推進部がモニタリングし、代表取締役社長に報告します。なお、取り組みの全体については取締
役会において報告がなされ、審議される仕組みを取っています。
②戦略
当社は環境・社会・ガバナンスの各領域において、それぞれ以下の課題に取り組んでおります。
マテリアリティ(重要課題)の特定プロセス
●STEP 1 課題を網羅的にリストアップ
GRIスタンダード等のガイドライン及びESG評価機関評価項目を参照しながらサステナビリティ課題を広範囲にリ
ストアップしました。
●STEP 2 課題の抽出と重要度を評価
リストアップした課題から特に関連性の高い課題を抽出し、各課題の重要度を事業に対するインパクトと社会に
対するインパクトの2軸で評価し、優先順位づけを行いました。
●STEP 3 重要課題の特定と妥当性の確認
重要度が高い課題をもとに、5つのテーマからなるマテリアリティをまとめ、その妥当性について経営陣の承認
を経て特定しました。
特定したマテリアリティ(重要課題)
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マテリアリティ |
主な取り組み |
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持続可能なサービスの提供 |
情報セキュリティ・プライバシー保護 サービスの品質保全 サービスを発展させる技術・研究開発の推進 |
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多様な人材の育成と活用 |
労働安全衛生 人材育成 ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン |
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健全な社会発展への貢献 |
ITを活用した社会の健全化・効率化 自社サービスを活用した地域・コミュニティ支援 |
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地球環境への貢献 |
気候変動への対応 循環型社会への貢献 生物多様性・食資源の保全 |
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ガバナンスの強化 |
コーポレートガバナンス実効性の担保 企業倫理・人権尊重 リスクマネジメント |
③リスク管理
当社は、リスクマネジメントの最高責任者を代表取締役社長とし、取締役会、監査等委員会(※1)、及び各種委員会によるリスクマネジメント体制を構築しております。当社が直面する可能性のあるリスクを重要度による評価・分類した上で、リスクの影響を最小化するために、リスクに対応した活動を継続的に実施しております。環境・社会リスクについては、サステナビリティ推進部とサステナビリティ委員会においてリスクの識別、評価、優先順位付けを行い、リスクへの対応策を検討・実施しています。なお、リスク管理の詳細は「
※1 当社は、2025年6月19日開催の定時株主総会の決議により、監査等委員会設置会社へ移行しております。
④指標と目標
特定したマテリアリティにおける指標と目標は以下表のとおりです。
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マテリアリティ |
評価指標と2025年3月期実績 |
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持続可能なサービスの提供 |
情報セキュリティは安心してご利用いただけるサービス提供のための重要事項であると考え、体制構築・強化に継続的に取り組みます。 ・インシデント対応訓練実施 ・重大インシデント数 ※総務省の事故報告判断基準ガイドラインに基づく ・サイバーセキュリティ起因の大規模サービス停止 |
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多様な人材の育成と活用 |
多様な人材があつまり、一人ひとりの能力が最大限に発揮されるような環境づくりを行います。 <社内環境の整備> ・男女別社員数:男性671人、女性469人 ※1 ・男女別新規採用数:男性69人、女性33人 ※1 ・ ・男女別平均勤続年数:男性6.7年、女性5.8年 ※1 <人材の育成> ・従業員の主体的な学習支援体制の強化:(目標:前年度以上水準) ・応募型研修の実施及び自己学習支援制度の整備・推進 ・生成AI活用環境の整備・推進 |
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健全な社会発展への貢献 |
さまざまな領域のインターネットサービスを提供し、日々の暮らしを便利にすると同時に多様な社会課題解決に貢献していきます。 ・グループ全体のメディアにおけるUU数 |
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地球環境への貢献 |
豊かな地球環境を保つために、事業活動に伴う環境負荷の把握・軽減に取り組みます。 ・温室効果ガス排出量(スコープ1・2) 873t-CO2e ※2 ・オフィス・データセンターの再エネ比率 26% ※2 |
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ガバナンスの強化 |
企業価値向上のため、社会環境の変化や、事業や組織の成長に合わせたコーポレートガバナンスの構築に努めております。 ・女性取締役比率:11.1%(目標:2031年3月期に30%) ・独立社外取締役比率:33.3%(目標:2031年3月期に過半数) ・コンプライアンス関連研修実施受講率:99.6% |
※1 当社単体の数値となります。
※2 2023年4月1日-2024年3月31日における当社グループの実績値となります。なお、2024年度数値は、2025
年9月以降にコーポレートサイトにて公開予定です。
(2)人的資本・多様性
一人ひとりの生活に寄り添い、日々の役に立つ情報をより多く・より分かりやすく提供することを目指して事業を継続的に展開していくためには、社会や生活の変化を捉え、新たなニーズや事業の可能性を発掘し、変革と創造への挑戦を続けることが求められます。そしてその実行においては、当社グループに多様な人材が集まっていること、一人ひとりの能力が最大限に発揮されることが不可欠であると考えています。
①ガバナンス
重要な役職の採用や異動、新卒の採用、従業員の給与・賞与等重要な人事に関する事項については経営会議で審議され、取締役会又は代表取締役社長による承認の上実行される仕組みを構築しています。その他については、
②戦略
当社グループでは、以下の施策に取り組んでおります。
(人材の育成)
従業員それぞれがスキル・知識を得る機会を整備し、従業員それぞれが個々の能力を最大限に発揮することで、企業価値の向上に取り組んでおります。
・スキル・知識を得る機会:
従業員の主体的な学習に対する支援を目的に、現在及び将来の業務で成果を上げるために必要なスキル・知識を得る機会として「応募型研修」の実施及び「自己学習支援制度」の整備を行い、画一的ではない、各従業員のニーズに合った支援を実施しております。今後は支援の拡充等を図り、従業員の学習機会への投資を進めてまいります。
(社内環境の整備)
様々な経験や専門性を持つ多様な人材を、性別等を問わず求める採用活動を継続して行っております。当社従業員に占める中途採用比率は当連結会計年度において85.7%、管理職においては93.1%と高い水準にあります。
また、当連結会計年度に入社した従業員のうち女性が占める割合は32.4%となっております。
当社グループには育児・介護との両立のための支援制度が既にありますが、その他、個々が抱える問題に対応する制度の検討や利用促進等による制度の充実を図っており、業務の必要に応じてオフィス勤務及び在宅勤務を選択できるハイブリッド勤務の実施等、柔軟な働き方への検討を進め、休暇取得促進等によるワークライフバランスの向上への取り組みや全ての従業員がさらに活躍できる職場環境の整備に努めております。
加えて、従業員それぞれが「キャリアを選択する機会」及び「能力を活かす機会」を整備し、個々の能力が最大限に発揮されることによる企業価値の向上に取り組んでおります。
・キャリアを選択する機会:
多様な人材が活躍できる環境を作る中で、育成においても性別等を問わず、管理職を目指す機会の創出及び登用を今後も進めてまいります。また、管理職を目指すだけでなく、高い専門性を発揮して活躍するコースも設けて従業員それぞれの能力が発揮できるキャリアパスを備えております。
さらに2025年3月期より新たな制度として、社内公募による異動制度を開始しました。従業員一人ひとりが自身のキャリアを考え、自主的な応募によりキャリアチェンジの機会として活用できる制度です。
・能力を生かす機会:
年に1回、従業員それぞれが業務等を内省すると共にキャリアについて考える機会として「自己申告届」を
実施し、役割変更や異動について希望を提出し、多様なキャリアや自身の能力を様々な場で活かすことができ
る取り組みを実施しております。
③リスク管理
多様な人材が活躍できる環境を作り、従業員それぞれが個々の能力を最大限に発揮することで、組織として社会や生活の変化を捉え、その結果新たなニーズや事業の可能性の発掘や変革と創造への挑戦を続ける機会となり、ひいては企業価値の向上に資するものと考えております。
また、更なる成長のために、システム開発及びコンテンツ企画等の基幹業務のみならず、企業運営を円滑に遂行していく上で、必要な人材を適切な時期に確保及び育成する必要があります。そのような人材が確保及び育成されず組織の総合力が低下することは大きなリスクと考えています。多様な人材を積極的に採用・登用し、多様なキャリアパス、社内環境の整備を行うことで企業価値の向上とリスク低減に努めています。
④指標と目標
マテリアリティに関する指標と目標の検討に伴い、人的資本・多様性の分野における指標と目標を再検討し、統合いたしました。新たな指標と目標については
(3)気候変動について
当社グループでは、気候変動を重要な課題のひとつとして認識し、TCFDのフレームワークに基づき、シナリオの分析、温室効果ガス排出量の把握などを行った上で、推奨項目に基づいた情報開示を行っております。また、事業における情報の発信を通じて環境保全の貢献に取り組んでおります。
①ガバナンス
取締役会は、気候変動のリスクマネジメントに関する事項をはじめとする主要なサステナビリティ課題に関する行動計画等について、代表取締役社長から上程、報告を受けたものに対し、必要に応じて改善指示を行い、気候変動の対応策等について監督します。なお、代表取締役社長から取締役会への報告は、少なくとも年1回以上行っております。サステナビリティ推進部は、気候関連課題における現状確認、気候変動のリスク管理に関する事項や、課題解決に向けた協議・審議・対策を各部門と連携して行い、その結果について代表取締役社長に報告します。
②戦略
当社グループ全体における気候変動の影響について、1.5℃シナリオと4℃シナリオ※に基づき、短期(0~1年)、中期(2~9年)、長期(10年~)の視点で、気候関連がもたらすリスクと機会の特定を行いました。
※1.5℃シナリオはNZE 2050(IEA)、4℃シナリオはSSP5-8.5(IPCC)を参照
1.5℃シナリオでは、脱炭素社会が実現した世界観のもと、ステークホルダーの環境意識の高まりによる変化に対応できなかった場合のサービスの需要や企業イメージの低下等のリスクが考えられます。一方で、今後当社が環境意識の高まりによる消費行動の変化に対応した商品・サービスの展開や、環境課題解決に向けた取り組みを進めることができた場合に、サービス需要の増加やレピュテーション向上などの機会になると認識しています。
4℃シナリオでは、脱炭素社会への移行が進まないことによる地球温暖化の進行に伴い、自然災害によるオフィスやデータセンターへの物的被害及び、通信障害による事業活動への悪影響や異常気象及び平均気温の上昇に伴う従業員の健康・安全・勤務への悪影響が想定されます。
2つのシナリオにおけるリスクと機会の重要度、自社に及ぼす影響詳細及び対応策は下表のとおりです。
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区分 |
時間軸 |
重要度 |
自社に及ぼす影響 |
対応策 |
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|
リスク |
移行 |
政策と法 |
短~中期 |
小 |
温室効果ガスの排出量抑制のための規制強化に伴う炭素税の負担増加、温室効果ガス排出量開示の報告義務化に伴う対応コストの増加 |
グループ全体の温室効果ガス排出量を抑制するため、オフィスやデータセンター等の排出量の可視化、モニタリングの実施、省エネの推進、テナントとして入居しているオフィスのビルオーナーの方々との意見交換を通じてオフィスの再生可能エネルギー移行への働きかけを行っております。 |
|
市場 |
中~長期 |
中 |
環境意識の高まりによる消費行動の変化に対応できなかった際の当社サービス需要の低下 |
消費者の環境意識の高まりに対し、価格.comでは「環境ラベル」取得製品に関する情報の提供、エコ・サステナブル解説コンテンツの掲載等、消費行動の変化に対応した取り組みを行っています。 |
||
|
評判 |
中~長期 |
中 |
環境課題への取り組みが消極的であるとみなされた場合の企業イメージの低下 |
コーポレートサイト上で気候変動関連問題を含むサステナビリティについての方針や取り組みの詳細を公開するとともに、アンケート回答やフィードバックによる評価機関とのコミュニケーションを通じて情報の開示を強化しています。 |
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物理 |
急性 |
中~長期 |
大 |
台風や洪水、火災等の被災に伴うオフィスやデータセンターの物的被害、及び通信障害による事業活動への悪影響 |
リモートワークができる職場環境の整備、データセンターの分散・クラウド化、災害BCP対策の強化等による施設被害のリスクの軽減を行っています。 |
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|
慢性 |
短~中期 |
中 |
平均気温の上昇に伴う、電力使用コストの増加・従業員の傷病者の増加 |
グループ全体の電力使用コストを抑制するため、オフィスやデータセンター等の電力使用量の可視化、モニタリングの実施、省エネの推進を行っています。 また、専属産業医による従業員からの健康相談の対応や、健康教育の実施等、安全管理体制の強化にも力を入れています。 |
||
|
機会 |
市場、及び製品とサービス |
中~長期 |
中 |
環境意識の高まりによる消費行動の変化に対応できた際の当社サービスの需要の増加 |
消費者の環境意識の高まりに対し、価格.comでは「環境ラベル」取得製品に関する情報の提供、エコ・サステナブル解説コンテンツの掲載等、消費行動の変化に対応した取り組みを行っています。 |
|
③リスク管理
気候変動対応に関するリスク管理については、
④指標と目標
当社グループでは、気候変動対応についての指標として、温室効果ガス(GHG)排出量及び電力使用における再生可能エネルギーの割合を算定しております。スコープ1及びスコープ2の算定結果(※1)及び電力使用量は、下表のとおりです。温室効果ガス(GHG)排出量の削減目標に関しては、引き続き検討を進めてまいります。
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算定対象期間 |
スコープ |
算定対象 |
温室効果ガス排出量(t-CO₂e) |
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2023年4月1日から2024年3月31日まで |
スコープ1 |
単体 |
6 |
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連結 |
|
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スコープ2※2(マーケット基準) |
単体 |
815 |
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連結 |
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||
|
スコープ2※2 (ロケーション基準) |
単体 |
1,103 |
|
|
連結 |
|
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|
スコープ1+2(マーケット基準) |
単体 |
821 |
|
|
連結 |
|
|
算定対象期間 |
項目 |
算定対象※ |
検証された電力使用量 |
|
2023年4月1日から2024年3月31日まで |
電力使用量 |
連結 |
2,891,945 kWh |
|
電力使用量のうち 再生可能エネルギー電力の使用量 |
連結 |
762,833 kWh |
|
|
再生可能エネルギー電力使用比率 |
連結 |
26% |
(一般社団法人能率協会 地球温暖化対策センターによる検証済み)
※2024年度数値は、2025年9月以降にコーポレートサイトにて公開予定です。
※1 スコープ1及びスコープ2の算定方法:
「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン(ver.2.6)」、「サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出量の算定のための排出原単位データベース(ver.3.4)」及び当社作成による「2023年度GHG排出量算定手順書」によって算定しております。
※2 電力の排出係数:電気事業者別調整後排出係数を使用しております。
当社グループの事業その他に関して投資家の投資判断上重要であると考えられるリスクは以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。
当社では、全社的なリスク管理体制を整備し、当社が直面する可能性のあるリスクを重要度により評価・分類した上で、リスクの影響等を最小化するために、リスクに対応した活動を継続的に実施しております。
(1)事業内容に係わるリスクについて
① 情報提供について
当社グループの運営サイトにおいて当社グループ又は取引先が提供する商品、サービス等の販売価格、飲食店の空席情報その他の情報について適時かつ正しい情報が提供されない状況が多発し、ユーザーに適切な情報が提供できない状況が続く場合には、ユーザーの信頼を失い運営サイトの利用者数が減少するほか、運営サイトに登録をする店舗・事業者等の数が減少し、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
② 運営サイト内の書き込みについて
当社グループは、運営サイトにおいて、サイト閲覧者が商品並びにサービス及び店舗等に対する評価を自由に書き込み、他のユーザーに情報発信ができる「クチコミ」や「レビュー」等を提供しております。「クチコミ」等には、好意的な内容だけでなく、改善を要する点等についても書き込みが行われます。当社グループでは、運営サイト内の情報等について何ら責任を負わない旨を運営サイト内で明示するとともに、誹謗中傷に該当する等不適切な書き込みを発見した場合又は不正業者等による不適切な投稿がなされた場合には、当該部分を削除するよう努力しております。しかし、当社グループがそれを発見できなかった場合あるいは発見が遅れた場合には、運営サイトに対するユーザー等の支持が低下し利用者数が減少するほか、サイト運営者としての当社グループの責任が問われ、業績及び企業としての社会的信用に悪影響を与える可能性があります。
③ システムトラブルについて
当社グループは、サービス提供のためコンピュータシステムにより構築されたサイトを運営しております。運営サイトにおけるシステムトラブルの発生可能性を低減させるために、安定運用のためのシステム強化、セキュリティ対策及びサーバーの分散設置等の対策を行っております。しかしながら、地震、津波等の自然災害、火災、事故、停電等の予期せぬ事象の発生によって、当社グループの設備又は通信ネットワークに障害が発生した場合は、ユーザーによるサービスの利用が不可能になるほか、提携先である店舗・事業者等への送客及び広告の出稿が停止するなど、当社グループの事業活動が不可能になります。また、当社グループ若しくはインターネット・サービス・プロバイダーのサーバーが何らかの原因によって停止する可能性、又は外部からの不正アクセスや操作ミスによるネットワーク障害が発生する可能性があります。これらの障害が発生した場合においても、上記同様に事業活動が不可能となります。これらの結果、当社グループの業績及び企業としての社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。
④ ブランドイメージについて
インターネット人口が増加し、情報提供サービスが広がりを見せる中で、当社グループのブランドイメージを高めることは、今後ますます重要になると思われます。ブランドイメージを高めるためには、ユーザーにとって役に立つ、かつ高品質なサービスを提供して多くのユーザーに運営サイトをご利用いただくこと、またその実績の積み重ねによりユーザーから好意的な認知を得てインターネット・メディアとして高く評価されることが必要となります。それらができない場合には、当社グループの運営サイトに対するユーザーからの好意的な認知度が低下し運営サイトの利用者数が減少するほか、運営サイトに登録をする店舗・事業者等の数、及び運営サイトに出稿する広告主の数が減少し、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。
⑤ 業法の適用を受けて行う業務
当社が『求人ボックス』において運営する職業紹介事業、連結子会社㈱タイムデザインが運営する旅行代理店業務及び連結子会社㈱カカクコム・インシュアランスが運営する保険代理店業務は、それぞれ各種業法、関連諸法令、監督官庁の指針(ガイドライン)、業界団体等の自主規制機関による諸規則等の適用を受け、これらを遵守しています。しかしながら、何らかの理由で許可若しくは登録が取り消され又は業務の停止を命じられた場合には、該当の事業を継続することが不可能となり、当社グループの風評、経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。
(2)企業運営に係わるリスクについて
① 事業戦略に関するリスク
当社グループは、さまざまな生活シーンにおいてサービスを提供するべく、既存事業の拡大や新規事業の開発を積極的に行い、特定の領域に偏らない事業ポートフォリオの構築を進めております。しかしながら①拡大した既存事業又は新規に開始した事業に対するユーザーやクライアントのニーズが想定を下回り又はその嗜好が変化した場合、②対象市場への参入やそのための人材確保・育成に要する費用が想定よりも増加する場合、③ユーザーに対する訴求力や提携先・広告主の数を増加させるための施策が不十分である場合等においては、既存事業の拡大や新規事業の開発のために行った投資に見合う収益を得られない可能性があります。
② 人材の確保と育成
当社グループの更なる成長のために、システム開発及びコンテンツ企画等、基幹業務のみならず、企業運営を円滑に遂行していく上で、必要な人材を適切な時期に確保及び育成する必要があります。そのような人材が確保及び育成されない場合、業務運営を円滑に遂行すること等に支障が生じ、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
③ 組織における管理体制について
当社グループは、事業規模の拡大及び業務内容の多様化に対応するべく、より効率的な組織対応を図るための組織再編・内部管理体制の整備・充実を今後も継続的に推進していく方針であります。これらの管理体制の整備が予定どおり進まなかった場合、業務運営を円滑に遂行すること等に支障が生じ、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。
④ セキュリティ及び個人情報管理について
当社グループのコンピュータシステムは、外部からの不正アクセスを防止するためにファイアウォール等のセキュリティ手段によって保護されております。個人情報管理については、当社の個人情報保護方針に沿って事前に利用目的を特定し、個人情報の利用及び提供において適切に取り扱っております。セキュリティと個人情報管理については、今後とも十分な対応を図ってまいりますが、コンピュータハッカーの侵入あるいは外的な要因が運営サイトに対して破壊的な影響を与え、ユーザーによるサービスの利用が不可能になるほか、提携先である店舗・事業者等への送客及び広告の出稿が停止するなどの可能性があります。
また、従業員等が意図的若しくは意図せず情報を漏洩した場合、当社グループが運営するサービスにおいて取り扱うユーザーの個人情報が不正に使用された場合等、当社グループは責任を問われる可能性があります。セキュリティの不備又は個人情報の流出は、ユーザーおよび提携先・広告主の信頼を失うなど当社グループの評判を低下させ、運営サイトの利用者数が減少するほか、運営サイトに登録をする店舗・事業者等の数が減少し、当社グループの業績に悪影響が及ぶ可能性があります。
⑤ 法的規制について
現在の日本のインターネット及びEコマース(以下「インターネット等」)を取り巻く法的規制は、インターネット等の普及を背景として整備が進められておりますが、諸外国に比べて未だ十分とはいえません。また、インターネット等のみを対象とした法的規制は極めて限定的であり、他の一般の規制を準用することで、実務上の運用が図られていることが少なくありません。日本でも諸外国同様に、インターネット等の普及とともに、それを活用したビジネスその他のルールが網羅的に整備された場合、利用者及び関連業者を対象とした法的規制の制定等により、当社グループの業務の一部が制約を受け、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。
また、当社グループは、事業活動においては、会社法、金融商品取引法、独占禁止法、個人情報保護法など一般に適用される法令のほかに、職業安定法、保険業法、旅行業法など業態ごとに適用される法令の規制、さらには規制当局の監督を受けています。法令、規則などの制定・改正が行われた場合、当社グループの各事業の遂行方法やサービス、または当社グループの取引先に影響を及ぼす可能性があります。また、これらの制定・改正に対処する費用が増大する可能性があります。その結果、当社グループの事業活動や財政状態、経営成績に不利な影響が及ぶ可能性があります。
⑥ 知的財産権について
当社グループは、運営サイトにおける新サービス、マーケティングの手法等、サービスの名称等の知的財産を事業活動における重要な財産と認識していることから、これらについての権利取得を積極的に行っており、また今後も取得の取組みを継続する方針です。しかしながら、当社グループによるこのような方策が十分であるという保証はありません。当社グループの運営する事業に関連する分野において第三者に知的財産権が成立した場合、又は既に成立していた場合には、権利侵害を理由とした訴訟の提起を受けこれらの活用を継続できなくなる、訴訟の結果によっては損害賠償責任が生じるなど、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。加えて、当社グループの運営サイトには、ユーザーからの投稿等で成り立っているものがあり、そのようなサイトの利用に当たっては第三者の著作権その他の権利を侵害しない投稿をご提供いただくよう、運営サイトの利用規約等において定めて管理を行っております。しかしながら、当社グループによる管理が徹底されず第三者の権利を侵害するものが生じた場合、上記同様に当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
⑦ 訴訟について
当社グループは、当社グループが保有する個人情報の管理不徹底等の人為的ミスの発生、第三者からの不正アクセス等により情報が漏洩した場合、若しくは不適切な書き込みがなされたのにも関わらず発見できなかった場合等に訴訟が発生する可能性があります。その訴訟の内容及び結果、損害賠償の金額によっては当社グループの業績及び企業としての社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。
(3)外部環境に係わるリスクについて
① 個人消費動向について
当社グループは、主として個人の消費意思決定を支援するサイトを運営して収益を得ており、個人消費動向が間接的に当社グループの業績に影響を及ぼします。個人消費は、企業収益の悪化による賃金低下、消費税増税をはじめとする政策の実施等により、低下する可能性があります。このような個人消費の動向が、運営サイトの利用者数の減少につながるなど、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
② 検索エンジンの影響について
インターネットユーザーの多くは検索エンジンを通じて情報を取得しており、当社グループが運営するサイトへのユーザーの流入は、検索エンジンの表示結果や利用状況に大きく影響されます。今後、検索エンジン運営者による検索アルゴリズムの変更や競合他社によるSEO対策強化により、当社グループのサービスが検索結果上で不利な位置に表示される場合には、集客効率が低下し、当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。
③ インターネットサービスの技術革新について
インターネットサービスにおける技術革新やビジネスモデルの変化が急速に進展しており、とりわけ近年では生成AI等の新技術が注目され、サービス開発やユーザー体験の高度化が加速しています。当社グループにおいても、これからの変化に柔軟かつ迅速に対応すべく取り組んでおりますが、必要な技術や知見を適時に導入・活用できなかった場合、または対応に相当の時間や費用を要した場合には、競争力の低下を招き、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。
④ 天候不順・自然災害について
当社グループの運営する多くのサービスの売上は季節的変動による影響を受けますため、当社グループにおいてはそのような変動を勘案した上で事業計画を立てております。しかしながら、季節的な気象パターンが予想外に変化した場合には、一部のサービスに対する需要が変動し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑤競合について
当社グループは各事業領域において優位性を確保していると認識しておりますが、いずれも他社による新規参入の可能性があり、そのような競合他社の出現により収益の低下等、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の経営成績、財政状態及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営環境
当連結会計年度における日本経済は、企業収益や雇用環境の改善により、景気は緩やかに回復基調が見られる一方、物価上昇や海外の政策動向により、景気の先行き不透明な状況が続きました。
② 経営成績及び財政状態の状況
当社グループの経営成績は、以下のとおりです。
当連結会計年度は、価格.com事業、食べログ事業、求人ボックス事業、及びインキュベーション事業のうち旅行・移動領域の各事業が成長したことによって、売上収益は78,435百万円(前年同期比17.2%増)、営業利益は29,293百万円(前年同期比13.5%増)となりました。
セグメントごとの業績(内部取引消去後)は次のとおりです。
当連結会計年度の価格.com事業の売上収益は23,644百万円(前年同期比8.8%増)、セグメント利益は11,734百万円(前年同期比4.3%増)、食べログの売上収益は33,473百万円(前年同期比20.2%増)、セグメント利益は18,079百万円(前年同期比22.1%増)、求人ボックスの売上収益は13,364百万円(前年同期比43.0%増)、セグメント利益は4,263百万円(前年同期比7.5%減)、インキュベーション事業の売上収益は7,954百万円(前年同期比0.7%減)、セグメント利益は1,925百万円(前年同期比1.8%減)となりました。
当社グループの財政状態は、以下のとおりです。
当連結会計年度末の資産合計は93,504百万円となり、前連結会計年度末と比較し10,196百万円増加いたしました。これは主に、その他の流動資産が3,360百万円減少した一方で、現金及び現金同等物が13,158百万円、営業債権及びその他の債権が1,519百万円それぞれ増加したことによるものであります。
負債合計は31,370百万円となり、前連結会計年度末と比較し247百万円減少いたしました。これは主に、その他の金融負債(流動)が2,154百万円、営業債務及びその他の債務が970百万円、未払法人所得税が919百万円それぞれ増加した一方で、その他の流動負債が3,527百万円、リース負債(非流動)が829百万円それぞれ減少したことによるものであります。
資本合計は62,134百万円となり、前連結会計年度末と比較し10,443百万円増加いたしました。これは主に、親会社の所有者に帰属する当期利益20,032百万円を計上した一方で、剰余金の配当9,487百万円があったことによるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比べ13,158百万円増加し、50,859百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は27,404百万円(前年同期は19,516百万円の収入)となりました。
これは主に、税引前利益28,715百万円、減価償却費及び償却費3,915百万円、その他の流動資産の減少3,360百万円があった一方で、法人所得税の支払額8,266百万円、その他の流動負債の減少3,527百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動に使用した資金は2,939百万円(前年同期は2,215百万円の支出)となりました。
これは主に、サーバーで使用するソフトウェアの購入等の無形資産の取得による支出が2,189百万円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動に使用した資金は11,302百万円((前年同期は16,077百万円の支出)となりました。
これは主に、配当金の支払による支出が9,486百万円、リース負債の返済による支出が1,400百万円あったことによるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
生産実績
当社グループの業務には生産に該当する事項がないため、生産実績に関する記載はしておりません。
受注実績
当社グループは受注生産を行っておりませんので、受注実績に関する記載はしておりません。
販売実績
本項目②「経営成績及び財政状態の状況」に記載のとおりであります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
① 重要な会計方針及び見積り
重要な会計方針及び見積りにつきましては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3. 重要性がある会計方針 及び 4. 重要な会計上の見積り及び判断の利用」に記載のとおりであります。
② 経営成績及び財政状態の状況
当連結会計年度における当社グループの経営成績は次のとおりであります。
売上収益は78,435百万円(前年同期比17.2%増)となりました。これは主として、価格.com事業、食べログ事業、求人ボックス事業、及びインキュベーション事業の旅行・移動領域において売上収益が増加したことによるものであります。
営業利益は29,293百万円(前年同期比13.5%増)となりました。これは主として、売上収益の増加によるものであります。
税引前利益は28,715百万円(前年同期比9.9%増)となりました。これは主として、営業利益の増加によるものであります。
親会社の所有者に帰属する当期利益は20,032百万円(前年同期比10.7%増)となりました。
セグメントの業績(内部取引消去後)は、次のとおりであります(※1)。
1.価格.com事業
当連結会計年度の売上収益は23,644百万円(前年同期比8.8%増)、セグメント利益は11,734百万円(前年同期比4.3%増)となりました。
ショッピング事業の売上収益は7,653百万円(前年同期比2.8%増)という結果になりました。新製品の減少、為替の変動による製品の値上がり、コロナ初期に生じた需要前倒しなどの影響は収束しました。サービス事業は、金融及び通信の各領域におけるマーケティングの好調さは一巡しつつも、売上収益は9,951百万円(前年同期比12.8%増)という結果になりました。広告事業は、事業環境に大きな変化はみられないものの、家電メーカーを中心に広告出稿が増加したため、売上収益は2,972百万円(前年同期比7.6%増)という結果になりました。保険事業は、各種保険の申込件数が増加し、売上収益は3,067百万円(前年同期比13.7%増)という結果になりました。
2025年3月度の月間利用者数(※2)は3,988万人となりました。
2.食べログ事業
当連結会計年度の売上収益は33,473百万円(前年同期比20.2%増)、セグメント利益は18,079百万円(前年同期
比22.1%増)となりました。
飲食店広告事業(※3)の売上収益は14,501百万円(前年同期比12.6%増)、飲食店予約事業(※3)の売上収益は15,450百万円(前年同期比32.8%増)となりました。外食需要が着実に高まっていることから、当連結会計年度のネット予約人数は10,600万人(前年同期比29.5%増)となりました。また、ネット予約サービスを利用する飲食店と共に広告サービスを利用する店舗も増えたことにより、有料プラン契約店舗数は3月末日時点において88,400店舗となりました。
ユーザー会員事業は、有料サービス加入者数の増加により売上収益が1,608百万円(前年同期比4.6%増)となりました。
広告事業は、純広告による売上の増加により売上収益が1,838百万円(前年同期比3.8%増)となりました。
2025年3月度の月間利用者数(※2)は10,010万人となりました。
3.求人ボックス事業
当連結会計年度の売上収益は13,364百万円(前年同期比43.0%増)、セグメント利益は4,263百万円(前年同期比7.5%減)となりました。
求人ボックス事業は、月間利用者数、広告求人のクリック数などが増加したことにより売上収益は好調に推移しました。一方で、ブランド認知率向上及び営業体制強化を目的とした投資が増えたため、セグメント利益は減少しました。2025年3月度の月間利用者数(※2)は1,237万人となりました。
4.インキュベーション事業
当連結会計年度の売上収益は7,954百万円(前年同期比0.7%減)、セグメント利益は1,925百万円(前年同期比
1.8%減)となりました。
旅行・移動領域における売上が増加した一方で、不動産領域の売上は微増に留まり、ライフスタイル・エンタメ領域の売上は減少しました。
※1 当社グループ4事業(価格.com事業、食べログ事業、求人ボックス事業、インキュベーション事業)の提供
価値を高め、事業成長を創り上げるべく2024年4月1日付で組織変更を実施しましたことに伴い、当連結会計年度よりセグメントを変更することとしました。変更の概要については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 6.セグメント情報」をご参照ください。
※2 月間利用者数とは、サイトを訪れた人をブラウザベースで数えた利用者数です(特定のブラウザ、OS等によ
っては、一定期間経過後に再訪した利用者を重複計測する場合があります)。モバイル端末のウェブページ高速表示に伴う利用者数の重複や、第三者による自動収集プログラムなどの機械的なアクセスについては可能な限り排除して計測しています。
※3 従前、食べログ事業の内訳を「飲食店販促事業」「ユーザー会員事業」「広告事業」「その他」の4区分としていたところ、当連結会計年度より「飲食店広告事業」「飲食店予約事業」「ユーザー会員事業」「広告事業」及び「その他」の5区分に変更することとしました。なお、飲食店広告事業は従前の飲食店販促事業における「PRサービス」に、飲食店予約事業は従前の飲食店販促事業における「ネット予約サービス」に相当します。
③ 経営成績に重要な影響を与える要因
経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3.事業等のリスク」に記載のとおりです。
④ 資本の財源及び資金の流動性
(経営資源の配分に関する考え方)
既存事業の運営及び成長投資に必要な資金を手元に残した上で、過剰な内部留保は行わずに株主還元を行うこと、また、株主還元は年2回の配当及び機動的な自己株の取得によって継続的に実施することを方針としております。
なお、成長投資は、ⅰ)既存事業の拡大や新規事業創出に伴う人的資源への投資、ⅱ)先端技術に関する研究開発及び事業への活用に対する投資、並びにⅲ)事業ポートフォリオ拡大及び成長の加速を目的としたM&Aや出資をその対象としています。
(キャッシュ・フロー)
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。
(資金需要)
当社グループの主な資金需要は運転資金及び設備資金であります。運転資金の主なものは、営業活動における人件費や販売代理店に支払う販売手数料、またサービス利用者増加を目的とした広告宣伝費によるものであります。設備資金の主なものは、サーバー及びネットワークの設備投資によるものであります。
(財務政策)
当社グループの事業拡大に必要な資金は営業キャッシュ・フローから獲得した資金を充当しております。
⑤ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断する客観的な指標等について
継続的な事業拡大と経営の効率維持のために親会社所有者帰属持分当期利益率(ROE)を重要な指標と位置付け、その目標を40%以上としています。新型コロナウイルス感染症の影響を受け減少した売上収益及び親会社の所有者に帰属する当期利益はいずれも2022年3月期以降増加を続けております。一方、当連結会計年度は自己株式の獲得を実施しなかったことにより、前年対比で純資産が増加しているため、ROEは低下しております。
[ROEの推移]
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2021年3月期 |
2022年3月期 |
2023年3月期 |
2024年3月期 |
2025年3月期 |
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ROE |
26.2% |
30.1% |
33.7% |
36.5% |
35.4% |
加えて、株主還元に関しましては配当性向を重要な指標と位置付けており、その目安を50%以上としております。
[配当性向の推移]
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2021年3月期 |
2022年3月期 |
2023年3月期 |
2024年3月期 |
2025年3月期 |
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配当金 |
40円 |
40円 |
40円 |
46円 |
80円 |
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普通配当 |
40円 |
40円 |
40円 |
46円 |
50円 |
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特別配当 |
- |
- |
- |
- |
30円 |
|
配当性向 |
70.0% |
57.4% |
50.4% |
50.9% |
78.9% (49.3%) |
2025年3月期の配当金は、普通配当50円と特別配当30円を合わせて1株当たり80円となり、配当性向は78.9%の予定となっております。特別配当を除いた場合、1株当たりの配当金は50円、配当性向は49.3%の予定になります。詳細は2025年2月6日に開示された「2025年3月期配当予想の修正(特別配当)に関するお知らせ」をご参照ください。
(当座貸越契約及びコミットメントライン契約)
当社は、運転資金の効率的かつ機動的な調達を行うため、取引銀行5行と当座貸越契約及びコミットメントライン契約を締結しております。
契約概要等は以下の通りであります。
なお、当該契約に基づく当連結会計年度末の借入実行残高はございません。
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契約の相手先 |
契約期間 |
契約内容 |
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株式会社三菱UFJ銀行 |
自 2024年6月28日 至 2025年6月27日 |
コミットメントライン契約 (契約極度額 8,000百万円) |
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自 2024年8月30日 至 2025年8月30日 以後1年ごとの自動更新 |
当座貸越契約 (契約極度額 7,000百万円) |
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株式会社三井住友銀行 |
自 2024年8月30日 至 2025年8月29日 |
当座貸越契約 (契約極度額 10,000百万円) |
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三井住友信託銀行株式会社 |
自 2024年11月29日 至 2025年11月30日 以後1年ごとの自動更新 |
当座貸越契約 (契約極度額 5,000百万円) |
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株式会社りそな銀行 |
自 2024年11月29日 至 2025年9月30日 以後1年ごとの自動更新 |
当座貸越契約 (契約極度額 5,000百万円) |
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株式会社みずほ銀行 |
自 2024年11月29日 至 2025年11月30日 以後1年ごとの自動更新 |
当座貸越契約 (契約極度額 4,000百万円) |
当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費活動の金額は
株式会社デジタルガレージ及び当社が共同で運営していたオープンイノベーション型の研究開発組織である「DGLab」において、新たなプロダクト及びサービスの基礎となる先進的な技術を得るための研究に参加しておりました。