当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクが発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
a.資産、負債及び純資産の分析
当第3四半期連結会計期間末における資産につきましては、主に現金及び預金が1,033,225千円、投資有価証券が40,408千円それぞれ減少した結果、前連結会計年度末に比べ490,549千円減少し、10,784,296千円となりました。
負債につきましては、主に賞与引当金が52,995千円、未払法人税等が202,273千円それぞれ減少した結果、前連結会計年度末に比べ255,007千円減少し、512,322千円となりました。
純資産につきましては、親会社株主に帰属する四半期純利益1,020,756千円を計上した一方で、配当金の支払いを実施したことにより利益剰余金が1,224,809千円減少した結果、前連結会計年度末に比べ235,542千円減少し、10,271,974千円となりました。
b.経営成績
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の回復により経済活動が正常化する一方で、ロシア・ウクライナ問題の長期化や中国経済の減速、世界的な金融引き締め等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。
国内の雇用情勢については、厚生労働省が公表した2023年12月の有効求人倍率は1.27倍となりました。(「一般職業紹介状況(令和5年12月分及び令和5年分)について」厚生労働省調べ)
このような経済環境の中、人材紹介売上高については、第2四半期における受注件数が前年同期と比較して1.0%の増加にとどまった影響を受け、3,037,913千円(前年同期比4.9%増)となりました。一方で、人材紹介事業の先行指標である当第3四半期単体の受注件数は590件(前年同期比6.1%増)、当第3四半期連結累計期間における新規登録者数は13,824人(前年同期比21.4%増)、新規求人数は14,094件(前年同期比27.4%増)と前年同期比でそれぞれ増加しております。
メディア売上高については、2023年3月期下期より管理部門系のSaaS領域の導入需要が低減していることを受
け、オンラインイベントである「ManegyランスタWEEK」のスポンサー規模を絞って開催した影響により、263,897千円(前年同期比0.6%減)となりました。なお、コロナ禍におけるDX需要が一巡した事を受け、管理部門系ビジネスメディアとしての強みを活かし、非テック領域の管理部門向けサービスの取扱数増加、WEB広告代理事業への新規参入により再び成長路線へと回帰を図って参ります。
DRM売上高については、求人数及び提携エージェント数が前年同期比で増加及びスカウトサービス新規登録者数が高水準を維持したことにより、75,689千円(前年同期比74.9%増)となりました。
販売費及び一般管理費については、主に事業拡大に向けた人員数増加による人件費及び求職者の登録獲得に係る広告宣伝費の増加等の影響により、2,046,851千円(前年同期比11.5%増)となりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は3,377,499千円(前年同期比5.4%増)、営業利益は1,329,725千円(前年同期比2.9%減)、経常利益は1,502,306千円(前年同期比3.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,020,756千円(前年同期比2.7%減)となりました。
なお、当第3四半期連結累計期間における売上高の構成割合は以下のとおりであります。
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(単位:千円) |
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売上高構成 |
前第3四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年12月31日) |
当第3四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年12月31日) |
前年同期 増減率 (%) |
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人材紹介売上高(注)1. |
2,895,794 |
3,037,913 |
4.9 |
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メディア売上高(注)2. |
265,566 |
263,897 |
△0.6 |
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DRM売上高(注)3. |
43,270 |
75,689 |
74.9 |
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合計 |
3,204,631 |
3,377,499 |
5.4 |
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(注)1.人材紹介売上高は、「MS Agent」における収益を対象としております。また返金負債として収益を認識していない金額を控除しています。
2.メディア売上高は、「Manegy(マネジー)」におけるリード提供による収益等を対象としております。
3.DRM売上高は、ダイレクトリクルーティングサービスにおける収益を対象としております。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。