第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

① 財政状態に関する説明

(資産)

 当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して773百万円増加し、12,908百万円となりました。主な増減要因は、次のとおりであります。

 流動資産は、前連結会計年度末と比較して706百万円増加し、9,936百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加780百万円、売掛金の減少173百万円によるものです。

 固定資産は、前連結会計年度末と比較して66百万円増加し、2,971百万円となりました。これは主に、有形固定資産の減少16百万円、ソフトウエアの投資やコーポレートロゴの刷新等による無形固定資産の増加90百万円、敷金等による投資その他の資産の減少7百万円によるものです。

 

(負債)

 当第1四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末と比較して809百万円増加の5,335百万円となりました。主な増減要因は、次のとおりであります。

 流動負債は、前連結会計年度末と比較して889百万円増加の3,905百万円となりました。これは主に、未払金の増加205百万円、短期借入金の増加582百万円によるものです。

 固定負債は、前連結会計年度末と比較して79百万円減少の1,429百万円となりました。これは主に、長期借入金の減少73百万円によるものです。

 

(純資産)

 当第1四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比較して36百万円減少の7,573百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純損失35百万円によるものです。

 その結果、自己資本比率は58.7%となりました。

 

② 経営成績に関する説明

 当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあり、緩やかな回復が続きました。国内化粧品市場についても、消費者の外出機会が徐々に増加し、需要回復が進んでいます。

 こうした状況の下、当社グループは、新たに中期経営計画「2024-2027 +Beyond」を策定し、構造的な改革で再成長への基盤を整備する1年目をスタートさせました。

 当第1四半期連結累計期間における売上高は、新たに子会社のベネクスを通じて行っているリカバリー事業の売上が加わったものの、プレミアアンチエイジング本体で行っているスキンケア、ヘアケア、インナーケア等のアンチエイジング事業の売上高が減収となり、全体では5,264百万円(前年同期比28.8%減)となりました。営業損失は、減収により売上総利益が減少したものの、競合の出稿増に伴う顧客獲得環境の悪化により広告投資が減少したことから、35百万円(前年同期は営業損失244百万円)となりました。経常損失は26百万円(前年同期は経常損失224百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は35百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失198百万円)となりました。

 

 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。

アンチエイジング事業

(単位:百万円)

 

2023年7月期

第1四半期連結累計期間

2024年7月期

第1四半期連結累計期間

前年同期比

(%)

売上高

7,391

4,924

△33.4%

営業損失(△)

△244

△53

 

 売上高

 アンチエイジング事業の売上高は、4,924百万円(前年同期比33.4%減)となりました。

 「デュオ」ブランドは、美容家・インフルエンサーを活用し、ブランド価値、商品価値の理解を促進するコミュニケーションを強化してまいりました。しかしながら、クレンジング市場全体でバーム剤型からオイル剤型へのシフトが継続するとともに、引き続き低価格バーム商品への流出が続いていることから、売上高は通信販売・卸売販売ともに減少しました。

 「カナデル」ブランドは、お客様のお肌の悩みやニーズに対応可能なラインナップが整い、新規及び既存顧客へのアプローチを強化していますが、競合スキンケア商材の出稿増に伴い広告環境が悪化したことから、売上高は前年同期実績を下回りました。

 「クレイエンス」ブランドは、新たに投入した医薬部外品の泡状白髪カラー「クレイスパクイックカラー」が一定の成果を挙げ、スカルプケアシリーズも美容賢者から高い評価をいただく等、お客様の髪の悩みに合わせた総合的なヘアケアブランドとしての育成を図っています。この結果、売上高は前年同期を下回ったものの、昨年の第4四半期比では増収となりました。

 この他、昨年度新たに投入したインナーケア事業のサプリメント「シントー」ブランドや高濃度ビタミンCスキンケア「C+mania(シーマニア)」ブランド等が、テストマーケットで良好な結果を収めていますが、主力ブランドの減収を補うには至っていません。

 

 営業損益

 損益面では、減収により売上総利益が減少したものの、競合の出稿増に伴う顧客獲得環境の悪化により広告投資が抑制されたことから、営業損失は53百万円(前年同期は営業損失244百万円)となりました。

 

リカバリー事業

(単位:百万円)

 

2023年7月期

第1四半期連結累計期間

2024年7月期

第1四半期連結累計期間

前年同期比

(%)

売上高

340

営業利益

15

 

 売上高

 リカバリー事業の売上高は、サプライチェーン・マネジメントを強化し、増産体制を構築、マーケティングや新商品開発においてグループシナジーが発揮されたことから好調に推移し、340百万円となりました。

 

 営業利益

 買収に伴うのれん・特許権償却費控除後の営業利益は15百万円となりました。

 

(注)リカバリー事業の前第1四半期連結累計期間の売上高及び営業利益は、リカバリー事業が前連結会計年度の第3四半期連結会計期間より開始したことから、開示を行っておりません。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた当社グループの仮定について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は110百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

3【経営上の重要な契約等】

 当社は、2023年9月14日開催の取締役会において、当社を存続会社、当社の完全子会社であるプレミア・ウェルネスサイエンス株式会社を消滅会社とする吸収合併を行うことを決議し、同日付で合併契約書を締結し、2023年11月1日付で吸収合併を実施しました。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであります。