第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ウクライナ情勢の長期化、原材料価格の高騰及び円安の進行等により依然として不透明な状況が続いておりますが、各種政策の効果や経済活動の段階的な再開に伴って、持ち直しの動きが続くことが期待されております。

 

当社グループの主力事業が属するインターネット広告市場におきましては、世界全体としてDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の波が押し寄せ、本格的なデジタル時代が到来しようとしており、インターネット広告市場は2022年に前年比14.3%増の3兆912億円(*)となりました。世界的にもオフライン媒体と比較してデジタル媒体費の費用効率が良いこともあり、全広告費の約半分を占める傾向にあり、わが国においてもその形に移行しつつあり、当社グループにとって追い風となっております。

 * 株式会社電通「2022年日本の広告費」より

 

こうした環境のもと、当社グループは、インターネット広告をより進化させたLTVマーケティングを提唱し、独自のテクノロジーの開発に力を入れ、事業拡大に向けた取り組みを進め、当社グループの経営成績は次の通りとなりました。

なお、第1四半期連結会計期間より報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更しており、当第2四半期連結累計期間の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。

 

当第2四半期連結累計期間の経営成績につきましては、売上高19,115百万円(前年同期比115.4%増)、営業利益2,010百万円(前年同期比118.0%増)、経常利益1,998百万円(前年同期比115.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,349百万円(前年同期比118.0%増)となりました。

 

セグメントの経営成績は、次のとおりであります。

(LTVマーケティング事業)

当セグメントにおきましては、前連結会計年度末に新規連結した株式会社ネットマーケティングの業績寄与や既存案件の拡大、新規案件の受注が堅調に推移したことに加え、独自のデータ取得技術を活用した施策が奏功した結果、売上高は19,014百万円(前年同期比115.7%増)、セグメント利益は2,892百万円(前年同期比113.8%増)となりました。

 

②財政状態の状況

(資産)

 当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比較して2,122百万円増加し、19,642百万円となりました。その主な要因は、受取手形及び売掛金が939百万円、投資有価証券が473百万円、短期貸付金が850百万円増加したことによるものです。

 

(負債)

 当第2四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末と比較して199百万円増加し、9,551百万円となりました。その主な要因は、短期借入金が306百万円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が239百万円減少した一方で買掛金が766百万円増加したことによるものです。

 

(純資産)

 当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末と比較して1,923百万円増加し、10,090百万円となりました。その主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益を1,349百万円計上したこと及び第三者割割当増資等により資本金及び資本剰余金がそれぞれ291百万円増加したことによるものです。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、9,451百万円となり、前連結会計年度末残高に比べ211百万円減少いたしました。なお、当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、1,630百万円となりました(前年同期は648百万円の収入)。その主な内訳は、売上債権の増加額939百万円、法人税等の支払額553百万円があった一方で、仕入債務の増加額766百万円、税金等調整前四半期純利益1,973百万円の計上があったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果支出した資金は、1,871百万円となりました(前年同期は297百万円の支出)。その主な内訳は、投資有価証券の取得による支出509百万円、貸付による支出850百万円が発生したことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果得られた資金は、29百万円となりました(前年同期は82百万円の収入)。その主な内訳は、株式の発行による収入577百万円があった一方で、短期借入金の純減額306百万円、長期借入金の返済による支出239百万円あったことによるものであります。

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針、経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は、51百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。