第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

<経営成績の状況>

当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、海外経済の回復ペース鈍化による下押し圧力を受けつつも、企業収益や業況感は改善しており、景気は緩やかに回復しております。

当社グループを取り巻く事業環境については、新型コロナウイルス感染症の影響が和らぎ、働き方がテレワークから出社中心に戻る動きも一部見られるものの、コロナ禍を契機として普及したテレワークは、新たな働き方として認識されつつあり、ボイスチャットやWeb会議ツールなどオンラインコミュニケーションツールの活用は常態化しております。また、メタバースと呼ばれる仮想空間の熱狂的なブームは落ち着いたものの、メタバースの活用を真剣に検討してきた事業者にとって、ビジネス展開を加速するための環境が整い、今後メタバースを次世代プラットフォームとして活用する機会が増えるものと予想されます。

これらの状況下、当社グループは、オンラインコミュニケーションプラットフォーム「CRI TeleXus(シーアールアイ テレクサス)」の開発を行うとともに、今後成長が見込める事業、市場を見据えた研究開発体制を整備し、事業基盤の拡大、グループシナジーの創出に注力いたしました。

当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高673,033千円(前年同期比1.2%減)、営業利益36,045千円(前年同期比3.3%減)、経常利益37,020千円(前年同期比12.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益24,611千円(前年同期比34.1%減)となりました。

 

セグメント毎の経営成績は、次のとおりであります。

① ゲーム事業

当社製ミドルウェア「CRIWARE(シーアールアイウェア)」等のライセンス売上は、国内ゲームタイトルの海外展開が増加したことにより、増加いたしました。海外向けは、中国でのコンテンツ受託ビジネス、欧米でのライセンスビジネスが低迷し、減少いたしました。株式会社ツーファイブが行う音響制作の売上は、効果音や楽曲などの制作業務が好調だったことにより、増加いたしました。なお、ゲーム開発/運営の売上は、株式会社アールフォース・エンターテインメントの全株式を前期末に譲渡したことにより、なくなっております。当セグメントの売上高は401,105千円(前年同期比17.6%減)、セグメント利益は38,532千円(前年同期比18.7%増)となりました。

② エンタープライズ事業

組込み分野の売上は、カラオケ案件を継続して受注したことに加え、電子玩具向けシステム開発案件が予定どおり進捗したことにより、増加いたしました。モビリティ分野の売上は、「CRI ADX Automotive(サウンド開発ソリューション)」のライセンス収入増により、増加いたしました。クラウドソリューション分野の売上は、複数の顧客より受注した大型のシステム開発案件が堅調に推移したことにより、増加いたしました。当セグメントの売上高は271,928千円(前年同期比39.7%増)、セグメント損失は2,486千円(前年同期は4,814千円のセグメント利益)となりました。

 

 

 

<財政状態の状況>

  ① 資産の部

当第1四半期連結累計期間末の資産の部は、前連結会計年度末に比べて121,910千円減少し、5,037,134千円となりました。これは主に、「現金及び預金」の増加(前連結会計年度末に比べて17,751千円の増加)及び「その他流動資産」の増加(前連結会計年度末に比べて45,204千円の増加)並びに「仕掛品」の増加(前連結会計年度末に比べて11,569千円の増加)があった一方、「売掛金及び契約資産」の減少(前連結会計年度末に比べて179,172千円の減少)及び「投資その他の資産」の減少(前連結会計年度末に比べて10,077千円の減少)によるものであります。

② 負債の部

当第1四半期連結累計期間末の負債の部は、前連結会計年度末に比べて55,419千円減少し、1,553,156千円となりました。これは主に、「その他流動負債」の減少(前連結会計年度末に比べて60,573千円の減少)によるものであります。

③ 純資産の部

当第1四半期連結累計期間末の純資産の部は、前連結会計年度末に比べて66,491千円減少し、3,483,977千円となりました。これは主に、「親会社株主に帰属する四半期純利益」の計上及び配当金の支払いによる「利益剰余金」の減少(前連結会計年度末に比べて53,758千円の減少)及び「為替換算調整勘定」の減少(前連結会計年度末に比べて9,635千円の減少)によるものであります。

 

(2) 経営方針・経営戦略等

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、42,594千円であります。

なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループ全体の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。