第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日から2023年12月31日まで)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類移行に伴い、経済活動の正常化が進む中で、インバウンド需要や個人消費等景気は緩やかな回復傾向にあります。しかしながら、ロシア・ウクライナ情勢の長期化や世界的な原材料価格の高騰、急激な円安進行の影響など景気の先行きは不透明な状況が続いております。

このような状況の中、当社グループは、「人生から不安をなくし、生きるをサポートする。」というブランドパ

ーパスを掲げ、予防医療と金融サービスの提供を事業の柱とし、「からだ」と「おかね」という人生における2つ

の大きな『不安』をなくしていくことで、誰もが心から豊かで前向きになる『Wellness Life』が溢れる社会を実

現してまいります。

「からだ」を担うウェルネス事業では、接骨院を中心としたヘルスケア産業に対して経営・運営における様々な問題(売上減少、資金難、経営戦略不全、教育制度の未整備等)に対する経営ソリューションの提供を行ってまいりました。また、健康サポート分野では、IFMC.技術を用いた幅広い消費者向けの商品・サービスの提供を行ってまいりました。

「おかね」を担うファイナンシャル事業では、保険代理店、IFA(金融商品仲介業)、財務コンサルティングを軸としたゴールベース・アプローチに基づいた総合金融コンサルティングサービスの提供を行ってまいりました。

その結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は売上高2,615,449千円(前年同期比33.1%増)、営業利益111,065千円(前年同期は463,459千円の営業損失)、経常利益85,828千円(前年同期は476,729千円の経常損失)、当社の連結子会社が所有する顧客の一部を売却したことによる事業譲渡益30,000千円を特別利益に計上したこと等により、親会社株主に帰属する四半期純利益75,405千円(前年同期は389,166千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。


 セグメントの経営成績は次のとおりであります。

 

<ウェルネス事業>

ソフトウェアは、接骨院向け患者情報管理システム「Ligoo POS & CRM」とレセプト計算システム「レセONE」の機能を併せ持った「レセONEプラス」の販売や保守料、日本ソフトウエア販売㈱のシステム販売等を行いました。「レセONEプラス」の新規販売数が前期に比べ減少した結果、売上高は313,498千円(前年同期比11.6%減)となりました。

機材・消耗品は、接骨院での自費施術メニューの拡大をサポートする為のツールである機材及び機材に付属する消耗品の販売をしました。その結果、売上高は219,878千円(前年同期比2.9%増)となりました。

コンサルティングは、顧客の課題に合わせた年単位など一定の契約期間を基本とする継続型のコンサルティング及び新規利用者の獲得を目的としたWebコンサルティングを行いました。また、接骨院の幹部または幹部候補者等向けの研修プログラム「GRAND SLAM」や経営者向けの「経営実践塾」等を展開したこと等により、売上高453,936千円(前年同期比1.4%減)となりました。

請求代行は、接骨院等における事務負担の軽減を目的とした療養費請求代行サービスを展開し、新規顧客開拓により会員数が増加しました。療養費早期支払サービスも利用者数や貸付残高が増加したことにより、売上高は280,659千円(前年同期比25.6%増)となりました。

健康サポートでは、IFMC.技術を用いた当社のヘルスケアブランド「Dr.Supporter」「My.Supporter」の接骨院への販売が堅調に推移し、リピート注文が多くありました。また、㈱イフミックウェルネスが総代理店として扱っているIFMC.加工を施した「環境芝」を販売したこと等により、売上高は563,421千円(前年同期比271.5%増)となりました。

なお、IFMC.技術を用いた商品・サービスは前連結会計年度までは機材・消耗品に含めておりましたが、第1四半期連結会計期間より新たに健康サポートとして商品・サービスを区分し、前年同期比較も変更後の数値に基づき記載しております。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は1,831,393千円(前年同期比30.5%増)、営業利益は97,450千円(前年同期は386,545千円の営業損失)となりました。

 

<ファイナンシャル事業>

保険代理店は、ウェルネス事業を展開する当社グループ及び提携先からの紹介等により生命保険及び損害保険の募集活動を行った結果、売上高は401,330千円(前年同期比22.3%増)となりました。

IFA(金融商品仲介業)は、ウクライナ情勢の長期化や欧米諸国の金融政策等によるマーケットの影響に加え、委託IFA数が減少しましたが、社内体制の強化且つ独自性のある安定的な収益モデルへ移行したことにより、売上高は262,296千円(前年同期比15.2%増)となりました。

その他は、一般事業会社の財務コンサルティング及びM&A仲介を受託したことにより、売上高は120,430千円(前年同期は5,703千円の売上高)となりました。

今後の成長に向けた人材への先行投資を行った結果、販売費および一般管理費が大幅に増加しました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は784,056千円(前年同期比39.6%増)、営業利益は13,614千円(前年同期は76,914千円の営業損失)となりました。

 

(2)財政状態の状況

①資産

 当第3四半期連結会計期間末の資産合計は3,966,943千円となり、前連結会計年度末と比べ593,029千円の増加となりました。

 流動資産は3,196,995千円となり、前連結会計年度末と比べ634,041千円の増加となりました。これは主に、現金及び預金が78,406千円減少したものの、売掛金が302,950千円、営業貸付金が283,104千円、商品が60,824千円、リース債権及びリース投資資産が35,214千円増加したことによるものであります。

 固定資産は769,947千円となり、前連結会計年度末と比べ41,011千円の減少となりました。これは主に、投資その他の資産のその他に含まれる長期前払費用が62,884千円、繰延税金資産が9,236千円増加したものの、減価償却により有形固定資産が21,014千円、ソフトウエアが72,163千円、のれんが15,516千円、顧客関連資産が5,699千円減少したことによるものであります。

②負債

 当第3四半期連結会計期間末における負債合計は3,395,816千円となり、前連結会計年度末と比べ375,237千円の増加となりました。

 流動負債は2,563,578千円となり、前連結会計年度末と比べ611,800千円の増加となりました。これは主に、短期借入金が386,000千円、未払費用が55,302千円、未払法人税等が33,430千円、未払消費税等が66,289千円、預り金が73,315千円増加したことによるものであります。

 固定負債は832,237千円となり、前連結会計年度末と比べ236,563千円の減少となりました。これは主に、長期借入金が236,965千円減少したことによるものであります。

③純資産

 当第3四半期連結会計期間末における純資産は571,127千円となり、前連結会計年度末と比べ217,792千円の増加となりました。これは、主に親会社株主に帰属する四半期純利益を75,405千円計上したこと、譲渡制限付株式報酬として新株式発行を行い、資本金、資本剰余金がそれぞれ71,064千円増加したことによるものであります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当社グループは、IFMC.が多くの人が「からだ」の不調を抱える現代社会の健康課題の解決につながると考え、IFMC.の可能性の追求に取り組んでおります。IFMC.の生体に対する生理活性効果の機序解明と応用・実用化の可能性の探究を目的として、生理活性物質に対して見識の深い京都大学大学院生命科学研究科教授の垣塚 彰氏を研究代表者とする共同研究を2023年4月より開始いたしました。

 当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費は、9,927千円であります。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。