当第3四半期累計期間において、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の異常な変動等又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、雇用や所得環境が改善するなど、景気は緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、各国の金融引き締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念など、依然として不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当社は、売価是正、拡販に注力するとともに、生産の合理化・効率化等による一層のコスト削減に取り組み、全社を挙げて収益確保に努めてまいりました。
この結果、当第3四半期累計期間の売上高は、医農薬関連化学品は欧州向けの医薬関連製品や北米向けの農薬関連製品などが増加しましたが、機能性化学品の触媒関連製品需要が大幅に低下したことにより、130億60百万円(前年同四半期比0.9%減)となりました。利益面では、マルチプラント(CMⅣプラント)稼働に伴う減価償却費など固定費の増加に加え、利益率の高い触媒関連製品の販売数量減少などの減益要因により、営業利益は3億23百万円(前年同四半期比69.2%減)、経常利益は2億34百万円(前年同四半期比78.1%減)、四半期純利益は1億66百万円(前年同四半期比79.1%減)となりました。
(製品グループ別売上高)
(単位:百万円)
流動資産は、売掛金及び未収消費税(流動資産その他)が減少しましたが、棚卸資産などが増加し、前事業年度末に比べ13億35百万円増加の162億66百万円となりました。
固定資産は、減価償却費の計上などにより、前事業年度末に比べ7億80百万円減少の233億71百万円となりました。
この結果、総資産は、前事業年度末に比べ5億55百万円増加し、396億37百万円となりました。
流動負債は、短期借入金が減少しましたが、買掛金の増加などにより、前事業年度末に比べ14億27百万円増加の101億6百万円となりました。
固定負債は、長期借入金の減少などにより、前事業年度末に比べ5億23百万円減少の78億24百万円となりました。
この結果、負債合計は前事業年度末に比べ9億3百万円増加し、179億31百万円となりました。
純資産は、四半期純利益の計上及び配当金の支払いなどにより、前事業年度末に比べ3億47百万円減少し、217億6百万円となりました。自己資本比率は前事業年度末の56.4%から54.8%となりました。
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
当社は、円滑な事業活動に必要な水準の流動性の確保と財務の健全性維持を資金調達の基本方針としております。
当社は、上記の資金調達の基本方針に則り、国内金融機関との間で長期間に亘って築き上げてきた幅広く良好な関係に基づき、短期借入金及び長期借入金により必要資金を調達しております。
直接金融または間接金融の多様な手段の中から、その時々の市場環境も考慮した上で当社にとって有利な手段を機動的に選択し、資金調達を行っております。
当第3四半期累計期間において、当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は8億31百万円であります。なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第3四半期累計期間において、提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
当第3四半期累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
当第3四半期累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前事業年度末における計画の著しい
変更はありません。
当第3四半期会計期間において、経営上の重要な契約等は行われておりません。