第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

なお、当社グループは、前連結会計年度末より連結財務諸表を作成しているため、前中間連結会計期間との比較・分析は行っておりません。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

 ① 経営成績の分析

当社が属する電子書籍市場規模は、インプレス総合研究所「電子書籍ビジネス調査報告書2024」によると、2023年度の電子書籍市場規模は6,449億円と推計され、2022年度の6,026億円から423億円(7.0%)増加し、2028年度には8,000億円を超える市場に成長すると予測されており、電子書籍ユーザーは、引き続き増加傾向にあります。

一方で、電子書籍市場の競争環境は厳しく、アクティブユーザー数が減少傾向にあることに加え、広告市況の悪化により広告収益単価も低下しています。

このような市場環境の中で、当社グループはエンターテイメント事業において、主力サービスである「マンガBANG!」の収益性の改善及びオリジナル作品の制作を強化するとともに、前期に立ち上げたITソリューション事業において、事業の立上げ及び拡大に向けた先行投資に注力しました。

以上の結果、当中間連結会計期間における売上高は1,411,569千円、営業損失は227,449千円、経常損失は224,791千円、親会社株主に帰属する中間純損失は229,409千円となりました。

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

なお、当中間連結会計期間より、報告セグメントを変更しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等) セグメント情報」の「2.報告セグメントの変更等に関する事項」をご参照ください。

 

(エンターテイメント事業)

「マンガBANG!」において、広告枠の増加及び販売促進活動としてポイント還元キャンペーンを積極的に行いましたが、費用対効果を考慮して広告宣伝費を抑制した影響でMAUが減少、及び広告収益単価の下落等による影響の方が大きく、課金収益、広告収益ともに減少しました。

一方で、将来の利益の源泉となるオリジナル作品(WEBTOON含む)の制作に引き続き注力し、累計50万部(電子売上含む)を突破した「ミリモス・サーガ-末弟王子の転生戦記」の続刊や新作の一部が好調に推移しました。

また、2025年2月には、海外向けにトレーディングカード、フィギュア、プラモデル、缶バッジ、ぬいぐるみなどを販売する越境ECサイト「Fandom Tokyo」を開始しました。

この結果、売上高は1,398,189千円、セグメント損失は39,456千円となりました。

 

(ITソリューション事業)

SES(システムエンジニアリングサービス)事業については、積極的なIT人材の採用活動により、人件費等が増加しましたが、堅実に案件も拡大しています。また、インターネット広告を商材としたSEOメディア「LogsFix」では、顧客獲得に向けた先行投資を行っております。2025年3月にはオンライン診療支援サービス「ウィズマイメディカルオンラインクリニック」の事業を開始しました。

この結果、売上高は13,380千円、セグメント損失は24,932千円となりました。

 

 

  ② 財政状態の状況

(資産)

当中間連結会計期間末における総資産は1,589,710千円となり、前連結会計年度末に比べ360,525千円減少いたしました。これは主に、現金及び預金が203,887千円、売掛金が119,861千円減少したことによるものであります。

 

(負債)

当中間連結会計期間末における負債合計は539,745千円となり、前連結会計年度末に比べ130,860千円減少いたしました。これは主に、未払金が75,226千円、買掛金が50,033千円減少したことによるものであります。

 

(純資産)

当中間連結会計期間末における純資産は1,049,964千円となり、前連結会計年度末に比べ229,665千円減少いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する中間純損失の計上により利益剰余金が229,409千円減少したことによるものであります。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ203,887千円減少し、724,621千円となりました。当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果使用した資金は、191,261千円となりました。その主な要因は、売上債権の減少119,861千円により資金が増加した一方で、税金等調整前中間純損失の計上229,791千円、未払金の減少75,226千円により資金が減少したことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、12,626千円となりました。 その主な要因は、関係会社短期貸付金による支出10,000千円、敷金及び保証金の差入による支出3,088千円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間において、財務活動によるキャッシュ・フローはありません。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(6) 従業員の状況

当中間連結会計期間において、従業員数の著しい増減はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。