第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営成績の分析

当社グループは、インターネット広告市場やゲーム市場の成長を取り込みつつ、中長期の柱にすべくテレビのイノベーションをコンセプトに、いつでもどこでも繋がる社会インフラを目指す新しい未来のテレビ「ABEMA」への投資を継続し、当第2四半期連結累計期間における売上高は407,444百万円(前年同期比12.3%増)、営業利益は26,595百万円(前年同期比61.4%増)、経常利益は27,028百万円(前年同期比60.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は9,105百万円(前年同期比346.5%増)となりました。

 

セグメント別の経営成績は次のとおりであります。

 

①メディア事業

メディア事業には、「ABEMA」、「WINTICKET」等が属しております。 

新しい未来のテレビ「ABEMA」関連事業が好調に推移し、売上高は84,880百万円(前年同期比26.7%増)、営業損益は829百万円の損失計上(前年同期間10,605百万円の損失計上)となりました。

 

②インターネット広告事業

インターネット広告事業には、インターネット広告事業本部、AI事業本部等が属しております。

広告効果の最大化を強みに売上高が過去最高を更新し、売上高は211,898百万円(前年同期比8.4%増)、営業損益は10,813百万円の利益計上(前年同期比13.5%増)となりました。

 

③ゲーム事業

ゲーム事業には、㈱Cygames、㈱Colorful Palette、㈱サムザップ、㈱アプリボット等が属しております。

新規タイトルのヒットと主力タイトルの周年イベントが奏功し、売上高は112,213百万円(前年同期比8.9%増)、営業損益は21,714百万円の利益計上(前年同期比6.4%増)となりました。

 

④投資育成事業

投資育成事業にはコーポレートベンチャーキャピタル、㈱サイバーエージェント・キャピタルにおけるファンド運営等が属しており、売上高は880百万円(前年同期比27.6%減)、営業損益は960百万円の損失計上(前年同期間356百万円の利益計上)となりました。

 

⑤その他事業

その他事業には、㈱マクアケ、㈱リアルゲイト等が属しており、売上高は16,199百万円(前年同期比9.6%増)、営業損益は545百万円の利益計上(前年同期比84.1%増)となりました。

 

 

(2) 財政状態の分析

(総資産)

当第2四半期連結会計期間末における総資産は495,553百万円(前連結会計年度比20,330百万円の増加)となりました。これは、主に売上高の増加に伴う受取手形、売掛金及び契約資産の増加によるものであります。

(負債)

当第2四半期連結会計期間末における負債は260,333百万円(前連結会計年度比13,560百万円の増加)となりました。これは、主に売上高の増加に伴う買掛金及び未払法人税等の増加によるものであります。

(純資産)

当第2四半期連結会計期間末における純資産は235,219百万円(前連結会計年度比6,769百万円の増加)となりました。これは、主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加によるものであります。

(自己資本比率)

当第2四半期連結会計期間末における自己資本比率は29.2%(前連結会計年度比0.5ポイント減)となりました。

 

(3) キャッシュ・フローの状況の分析

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べて3,795百万円増加し、205,575百万円となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは23,008百万円の増加(前年同期間は14,080百万円の増加)となりました。これは、主に利益の計上及び法人税等の支払によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは10,929百万円の減少(前年同期間は12,012百万円の減少)となりました。これは、主に固定資産の取得によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは8,429百万円の減少(前年同期間は15,410百万円の増加)となりました。これは、主に配当金の支払いによるものであります。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、2,988百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。