第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生はありません。また、2024年12月16日付提出の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の状況

当中間連結会計期間(2024年10月1日2025年3月31日の業績は以下のとおりです。

(単位:千円)

 

前中間連結会計期間

(自 2023年10月1日
至 2024年3月31日)

当中間連結会計期間

(自 2024年10月1日
至 2025年3月31日)

増減率(%)

売上収益

9,244,148

9,046,196

△2.1

営業利益

931,263

1,382,864

48.5

税引前中間利益

924,400

1,379,388

49.2

親会社の所有者に帰属する

中間利益

621,770

1,034,854

66.4

 

 

a.売上収益

売上収益は9,046,196千円(前年同期比2.1%減)となりました。

当中間連結会計期間は、季節性の影響により例年多くの加盟店決済取扱高が第1四半期連結会計期間比で伸びづらい傾向があり、当第2四半期連結会計期間もその傾向がみられました。一方で、当第2四半期連結会計期間の後半に稼働が開始した日常的に利用する業種・業態の加盟店におけるキャッシュレス決済の利用が進み、同期間の後半に決済処理件数及びGMV(決済処理金額)が順調に拡大いたしました。

 

イニシャル売上の大部分を占める決済端末販売においては、中小案件を中心に据置型端末である「stera terminal standard」及び「stera terminal unit」の設置が進んだものの、前中間連結会計期間における大口案件の影響から売上は反動減となりました。

 

リカーリング型売上においては、前述の日常的に利用する業種・業態における高稼働加盟店を中心にキャッシュレス決済の利用が進んだこと等により前中間連結会計期間比ではストック、フィー中心に順調に拡大いたしました。スプレッドについては、リスク軽減の観点から前第3四半期連結会計期間に開始した加盟店ポートフォリオの見直しにより、リカーリング型売上の中では緩やかな伸び率となりましたが、想定通りの売上成長を遂げることができました。

 

 

 

当中間連結会計期間の品目別売上は、以下のとおりです。リカーリング型はストック、フィー及びスプレッドの合計であり、括弧書きの数字はリカーリング型の内訳となります。

 

 

 

(単位:千円)

 

前中間連結会計期間

(自 2023年10月1日
  至 2024年3月31日)

当中間連結会計期間

(自 2024年10月1日
  至 2025年3月31日)

増減率(%)

イニシャル 

6,059,085

5,020,358

△17.1

リカーリング型

3,185,062

4,025,838

26.4

ストック 

(818,678)

(986,580)

(20.5)

フィー  

(1,695,922)

(2,301,558)

(35.7)

スプレッド

(670,462)

(737,699)

(10.0)

合計

9,244,148

9,046,196

△2.1

 

 

b.営業利益

営業利益は1,382,864千円(前年同期比48.5%増)となりました。

高い営業利益成長の背景として、前中間連結会計期間と比較すると、①決済処理件数及びGMV(決済処理金額)の拡大に伴い利益貢献度の高いリカーリング型売上が伸長したこと、②今後導入を控える大口案件対応の進捗に伴い、利益率の高い開発売上が増加したこと、③イニシャル売上の大部分を占める決済端末販売において利益率の高い端末の売上構成割合が上昇した等、の3点が挙げられます。なお、通期の営業利益計画に対しても順調な進捗となっております。

 

c.税引前中間利益

税引前中間利益は1,379,388千円(前年同期比49.2%増)となりました。

 

なお、当社グループは対面決済サービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

② 財政状態の状況

(資産)

当中間連結会計期間末における流動資産は9,794,136千円となり、前連結会計年度末に比べ1,837,596千円減少いたしました。これは主に現金及び現金同等物938,067千円営業債権及びその他の債権732,248千円減少したこと等によるものであります。非流動資産は2,672,504千円となり、前連結会計年度末に比べ97,553千円増加いたしました。これは主に繰延税金資産143,775千円減少した一方で、のれん及び無形資産130,348千円有形固定資産55,373千円その他の金融資産50,540千円増加したこと等によるものであります。

この結果、資産合計は12,466,640千円となり、前連結会計年度末に比べ1,740,043千円減少いたしました。

 

(負債)

当中間連結会計期間末における流動負債は4,475,254千円となり、前連結会計年度末に比べ1,758,548千円減少いたしました。これは主に営業債務及びその他の債務1,045,823千円その他の流動負債703,756千円減少したこと等によるものであります。非流動負債は2,088,672千円となり、前連結会計年度末に比べ6,432千円増加いたしました。これは主にその他の金融負債6,399千円増加したこと等によるものであります。

この結果、負債合計は6,563,927千円となり、前連結会計年度末に比べ1,752,116千円減少いたしました。

 

 

(資本)

当中間連結会計期間末における資本合計は5,902,713千円となり、前連結会計年度末に比べ12,073千円増加いたしました。これは主に自己株式の取得により自己株式487,545千円、剰余金の配当515,856千円により利益剰余金が同額減少した一方で、中間利益1,021,579千円を計上し増加したこと等によるものであります。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ938,067千円減少4,122,390千円となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間において営業活動の結果、獲得した資金は510,200千円(前年同期は516,888千円の獲得)となりました。これは主に営業債務及びその他の債務の減少1,066,822千円、その他の負債の減少703,756千円 、その他の資産の増加231,705千円等により資金が減少した一方で、税引前中間利益の計上1,379,388千円、営業債権及びその他の債権の減少732,248千円、棚卸資産の減少390,234千円等により資金が増加したものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間において投資活動の結果、使用した資金は391,620千円(前年同期は415,588千円の使用)となりました。これは主に無形資産の取得による支出339,312千円等により資金が減少したものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間において財務活動の結果、使用した資金は1,056,647千円(前年同期は103,187千円の獲得)となりました。これは主に配当金の支払額516,165千円自己株式の取得による支出500,521千円等により資金が減少したものであります。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。