第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、賃上げ等に伴う個人消費の持ち直しや、インバウンド需要が増加したことにより、緩やかな経済活動の回復が見られました。一方で、世界的な政情不安や想定以上の円安の長期化に伴う物価上昇により、先行き不透明な状況が続いております。

外食業界におきましても、原材料価格やエネルギー価格等の高騰に加え、慢性的な人手不足等により引き続き厳しい状況が続いております。

このような状況の中、当社グループでは、「変えよう、毎日の美味しさを。広めよう、世界に喜びを。」をVISIONとして、日々の食を美味しくすることで、お客様の生活や人生までゆたかにしたいという願いに向けて、商品開発、店内調理、安心・安全の取り組み及びサービスの向上に取り組んで参りました。

 

また、業態別店舗数は以下のとおりであります。

[当社グループ業態別店舗数]

業態名

前連結会計年度末

出店実績

閉店実績

当中間連結

会計期間末

国内:スシローブランド

(テイクアウト専門店)

655

(9)

6

 

2

 

659

(9)

国内:杉玉ブランド(FC)

87

(17)

4

 

 

91

(17)

国内:京樽ブランド

117

()

 

9

 

108

()

国内:回転寿司みさき・

三崎丸ブランド

95

()

1

 

4

 

92

()

国内:その他ブランド

18

()

 

2

 

16

()

国内合計

972

(26)

11

 

17

 

966

(26)

海外:スシローブランド

(テイクアウト専門店)

174

()

27

 

2

 

199

()

海外:その他ブランド

9

()

 

 

9

()

海外合計

183

()

27

 

2

 

208

()

国内外合計

1,155

(26)

38

 

19

 

1,174

(26)

 

( )内は内数でテイクアウト専門店・FCの店舗数

 

以上の結果、財政状態及び経営成績の状況は以下のとおりとなりました。

 

①財政状態
(資産)

総資産の残高は、前連結会計年度末に比べ9,217百万円増加し、374,371百万円となりました。

流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ2,181百万円増加し、76,836百万円となりました。これは主に、現金及び現金同等物が1,359百万円減少した一方で、営業債権及びその他の債権が2,094百万円棚卸資産が1,726百万円増加したこと等によるものであります。

非流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ7,036百万円増加し、297,535百万円となりました。これは主に、新店出店等により有形固定資産が6,944百万円増加したこと等によるものであります。

 

 

(負債)

負債合計は、前連結会計年度末に比べ488百万円減少し、286,829百万円となりました。

流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ4,285百万円減少し、76,558百万円となりました。これは主に、営業債務及びその他の債務が1,433百万円増加した一方で、社債の一部につき借換を実施したことに伴い、社債及び借入金が5,000百万円減少引当金が1,926百万円減少したこと等によるものであります。

非流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ3,797百万円増加し、210,271百万円となりました。これは主に、社債の一部につき借換を実施したことに伴い、社債及び借入金が2,992百万円増加したこと等によるものであります。

 

(資本)

資本合計は、前連結会計年度末に比べ9,705百万円増加し、87,542百万円となりました。これは主に、配当金の支払により3,394百万円減少した一方で、親会社の所有者に帰属する中間利益の計上により11,869百万円増加したこと等によるものであります。

 

②経営成績

当中間連結会計期間の経営成績は、売上収益203,814百万円(前年同期比15.8%増)、営業利益19,535百万円(前年同期比58.9%増)、税引前中間利益18,206百万円(前年同期比58.2%増)、親会社の所有者に帰属する中間利益11,869百万円(前年同期比63.1%増)となりました。

 

セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。

(国内スシロー事業)

「すしに真っすぐ!」を掲げ、魅力的なキャンペーンやIPコラボを積極的に展開しました。Youtuberきまぐれクックとのコラボでは、「カンジャンケジャン」や「カンジャンセウ」などを含む5商品を販売。「やっぱり生がうまい!」をテーマにした鮮度にこだわったキャンペーンでは、生鮮魚「寒ぶり」を提供し、お客様に大変ご好評をいただきました。

さらに、キャラクター大賞5連覇の大人気キャラクター「シナモロール」、ゲーム「モンスターハンター」や、10周年を迎えた「ハイキュー!!」とのコラボを実施。コラボメニュー、限定グッズ、SNSキャンペーンを展開し、お客様にお楽しみいただきました。

以上の結果、国内スシロー事業の売上収益は129,097百万円(前年同期比8.5%増)、セグメント利益は11,178百万円(前年同期比39.8%増)となりました。

 

(海外スシロー事業)

中国大陸は回復基調にあり、その他の地域でも好調が続いています。また、2月にはマレーシアに1号店をオープンし、積極的な出店を継続しております。

来店客数の維持・拡大に向けて、魅力的な販促・マーケティング施策を各地域で継続的に実施しており、香港では「かに祭」を開催し、蟹を使用した期間限定メニューの提供。シンガポールでは春節を祝う「CNY」キャンペーンを実施し、数量限定メニュー「生タラバ炙り一本」や「本鮪赤身」などをご堪能いただきました。

以上の結果、海外スシロー事業の売上収益は58,807百万円(前年同期比41.5%増)、セグメント利益は6,371百万円(前年同期比98.7%増)となりました。

 

 

(京樽事業)

京樽ブランドでは、京樽が誇る「上方鮨」の定番メニューである押し鮨を冷凍した「冷凍 焼鯖鮨」が、2月に開催された、第1回「日本全国!ご当地冷凍食品大賞2024-2025」にて、 優秀賞を受賞しました。また、各種販促や期間限定商品などを継続して展開しており、お正月には「京樽の懐石おせち」3種類に加えて「京樽冷凍おせち」1種類を販売開始、節分には「京樽こだわりの恵方巻」、ひな祭りには彩り豊かな「京樽のひなちらし」をお客様にお楽しみいただきました。

みさきブランドでは、ロードサイドでの出店余地拡大を目指し、「回転寿司みさき 三郷店」を1月にオープンしました。従来の月替わり、週替わりの販促に加え、職人がネタ本来の美味しさを引き出すためのひと手間を加えた「今月の新作」も提供しました。年始には絶品天然本まぐろをお楽しみいただける「本まぐろ祭」、2月には「超みさきデー」も開催し、こだわりの「特製赤シャリ」を使った「本ずわい蟹」税込121円を5日間、「特ネタ中トロ」を5日間限定で販売しました。

以上の結果、京樽事業の売上収益は12,061百万円(前年同期比2.2%減)、セグメント利益は45百万円(前年同期比8.9%減)となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,359百万円減少し、47,336百万円となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果獲得した資金は、26,219百万円(前年同期比8.9%減)となりました。

これは主に、税引前中間利益18,206百万円減価償却費及び償却費17,227百万円の計上、営業債務及びその他の債務の増加が1,648百万円あった一方で、法人所得税の支払額が4,893百万円営業債権及びその他の債権の増加が2,088百万円賞与引当金の減少が1,865百万円棚卸資産の増加が1,739百万円あったこと等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、11,632百万円(前年同期比24.2%増)となりました。

これは主に、新規出店等に伴う有形固定資産の取得による支出が11,289百万円あったこと等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は、16,135百万円(前年同期10.4%増)となりました。

これは主に、社債の償還による支出が5,000百万円、社債の発行による収入が4,974百万円リース負債の返済による支出が10,717百万円配当金の支払額が3,386百万円長期借入金の返済による支出が2,005百万円あったこと等によるものであります。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。