第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

当中間連結会計期間におけるわが国の経済は、所得環境の改善による個人消費の持ち直しやインバウンド需要の拡大により緩やかな景気回復が見られたものの、アメリカの政策動向、ウクライナ侵攻の長期化や中東情勢の悪化による世界情勢の不安定化に加え、原材料及びエネルギー価格の高騰、円安の長期化や金利の上昇、物価高等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。

建設業界におきましては、政府による国土強靭化政策の推進によるインフラ整備事業等により、公共投資は堅調に推移しており、民間設備投資についても持ち直しの傾向が見られるものの、受注競争の激化に加えて、慢性的な建設労働者不足による人件費の高騰や建設資材価格の高騰等も影響し、厳しい経営環境が続いております。

このような中、当社グループ(当社及び連結子会社、以下同じ。)は、当期経営基本方針として「挙社一致、労働環境の充実と効率的業務の両立を図り、更なる事業発展を目指す。」を掲げ、鋭意努力してまいりました。その結果、当中間連結会計期間の売上高は、75億87百万円と前年同期に比し13億77百万円増加(22.2%増)となりました。売上高の増加に加え、利益率の高い大型工事が順調に進捗したこと等により、営業利益は9億13百万円と前年同期に比し4億48百万円(96.4%増)の増益経常利益は9億27百万円と前年同期に比し4億43百万円(91.7%増)の増益となり、親会社株主に帰属する中間純利益は6億30百万円と前年同期に比し62百万円(11.0%増)の増益となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

a.建設事業

当中間連結会計期間における建設事業の完成工事高は、65億89百万円(前年同期比16.4%増)となりました。利益率の高い大型工事が順調に進捗したこと等により、営業利益は9億99百万円(前年同期比70.9%増)となりました。

b.コンクリート製品事業

当中間連結会計期間におけるコンクリート製品事業の売上高は、9億19百万円(前年同期比95.8%増)となりました。売上高の増加に加え、原価率の圧縮により、営業利益は67百万円(前年同期比299.1%増)となりました。

c.不動産事業

当中間連結会計期間における不動産事業の売上高は、33百万円(前年同期比0.3%減)となりました。営業利益は25百万円(前年同期比1.7%増)となりました。

d.売電事業

当中間連結会計期間における売電事業の売上高は、44百万円(前年同期比7.0%減)となりました。売上高の減少により営業利益は20百万円(前年同期比9.6%減)となりました。

 

 

(2) 財政状態の分析

当中間連結会計期間末における総資産は162億25百万円で、前連結会計年度末に比し12億44百万円増加しました。主な要因は受取手形・完成工事未収入金及び契約資産等が14億10百万円増加したこと等によるものであります。

負債は67億14百万円で、前連結会計年度末に比し6億87百万円増加しました。主な要因は契約負債が8億16百万円減少したものの、短期借入金が9億円、支払手形・工事未払金等が5億11百万円増加したこと等によるものであります。

純資産は95億11百万円で、前連結会計年度末に比し5億56百万円増加しました。主な要因は利益剰余金が5億50百万円増加したこと等によるものであります。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、投資活動によるキャッシュ・フローにより2億47百万円減少したものの、財務活動によるキャッシュ・フローにより7億70百万円、営業活動によるキャッシュ・フローにより2億33百万円増加したことにより、前年同期末に比べ8億3百万円増加し、当中間連結会計期間末には15億34百万円(前年同期末は7億30百万円)となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動による資金収支は、2億33百万円の資金増加(前年同期は19億35百万円の資金減少)となりました。これは主に売上債権及び契約資産が13億55百万円増加したものの、未収入金が7億25百万円減少したことに加え、税金等調整前中間純利益が9億28百万円あったこと等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動による資金収支は、2億47百万円の資金減少(前年同期は29百万円の資金増加)となりました。これは主に定期預金の預入による支出が2億円あったこと等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動による資金収支は、7億70百万円の資金増加(前年同期は19億58百万円の資金増加)となりました。これは主に短期借入金の増加が9億円あったこと等によるものであります。

 

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

当中間連結会計期間における調査研究費の金額は3百万円であります。

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。