第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

(1)経営成績の状況

我が国のインターネット広告市場において、2024年のインターネット広告費(注1)が3兆6,517億円(前年比9.6%増)と広告費全体の47.6%を占めるまでに引き続き高い成長をしており、インバウンド需要の拡大や好調な企業業績により経済・社会活動が回復基調となりました。一方、トランプ新米国大統領が掲げる経済・通商政策による貿易摩擦の懸念や長期化するウクライナ情勢、中東地域を巡る地政学的リスクの高まりや円安による原料費の高騰や物流費・人件費をはじめとしたさまざまなコスト増加等により、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。

このような環境のもと、当社グループは「カスタマーの意思決定を円滑に―デジタルの力でクライアントとエンドユーザー双方の利益をLIFTします―」というビジョンを掲げ、①広告・コンサルティングサービス領域、②ブランド・メディアサービス領域という2つのサービス領域を顧客ニーズに合わせて柔軟に組み合わせて提供することで、多種多様なお客様に対して、幅広く「統合デジタルマーケティング事業」を提供いたしました。

当中間連結会計期間において、ウェブココル株式会社の連結子会社化により、ブランド・メディアサービス領域の成長に寄与しました。また、広告・コンサルティングサービス領域では、受注状況に改善の兆しが見えたことや採算性の改善を進めたことにより、業績回復を見込める状況となりました。

 

以上の結果、当中間連結会計期間における売上高は1,711,849千円(前年同期比3.6%増)、営業利益は4,558千円(同51.7%減)、経常利益は7,473千円(同34.6%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は2,080千円(同24.2%増)となりました。

 

なお、当社グループは、統合デジタルマーケティング事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

(注1)出典:株式会社電通「2024年日本の広告費」2025年2月27日

 

(2)財政状態の分析

(資産)

当中間連結会計期間末における総資産は2,285,957千円となり、前連結会計年度末と比べ768千円の減少となりました。これは、主に持分法適用会社であったウェブココル株式会社を追加取得し、連結の範囲に含めたことにより、現金及び預金が29,314千円及び受取手形、売掛金及び契約資産が36,199千円増加した一方で、投資有価証券が56,449千円減少したことによるものです。

(負債)

当中間連結会計期間末における負債は1,622,733千円となり、前連結会計年度末と比べ38,415千円の減少となりました。これは、主に買掛金が46,353千円、未払法人税等が13,396千円及び未払消費税等が12,517千円増加した一方で、長期借入金が68,751千円及び1年内返済予定の長期借入金が31,715千円減少したことによるものであります。

(純資産)

当中間連結会計期間末における純資産は663,224千円となり、前連結会計年度末と比べ37,647千円の増加となりました。これは、主に持分法適用会社であったウェブココル株式会社の株式を追加取得し、連結の範囲に含めたことにより、非支配株主持分が34,881千円増加したことによるものです。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末より29,314千円増加し、1,593,349千円となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は次の通りであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、69,686千円の収入となりました(前年同期は44,510千円の支出)。これは主として、仕入債務の増加37,403千円、のれん償却額15,555千円及び税金等調整前中間純利益13,388千円の計上があった一方、利息の支払7,383千円、持分法による投資利益6,671千円及び売上債権の増加5,950千円があったことによるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、142,364千円の収入となりました(前年同期は184,271千円の支出)。これは主として、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入146,398千円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、182,736千円の支出となりました(前年同期は459,072千円の収入)。これは主として、長期借入金の返済による支出159,130千円、短期借入金の純減少額25,040千円によるものです。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(7)研究開発活動

該当事項はありません。

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

当社は、2025年1月31日開催の取締役会において、持分法適用会社であったウェブココル株式会社の株式を追加取得して子会社とすることを決議し、同日付で株式譲渡契約を締結いたしました。詳細は、「第4経理の状況 中間連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載の通りであります。