第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当中間連結会計期間のわが国経済は、一部に弱めの動きがみられるものの、所得から支出への循環が徐々に強まり、緩やかな回復が続いています。

 物価は基調的に上昇しており、エネルギーや食料品などの価格改定も見られる中、企業の価格転嫁は引き続き限定的な状況にあり、コスト上昇による圧力が継続しています。また、米国新政権の政策運営次第では、金融・為替市場を通じて国内の物価動向にも影響を及ぼす可能性があります。

 国土交通省の建設工事受注動態統計調査によりますと、国内大手50社の民間工事受注高は、月により変動はありますが、前年同期間と比較して増加傾向にあります。

 三鬼商事㈱の調査によると、東京都心5区におけるオフィス賃貸市場では、移転や拡張、分室開設など多様なニーズによる成約が見られ、空室率は足元でわずかに低下しています。賃料は2万/坪を上回る水準が継続しており、上昇傾向にあります。

 このような経営環境のなか、当社グループにおいては、リスク管理を前提とした合理的な受注に注力し、直接受注顧客の増強を行ってまいりました。また、グループ内での各社機能の統合や合理化への取り組みを行っております。

 

 この結果、当中間連結会計期間の経営成績は、受注高につきましては、79億79百万円(前年同期比93.4%増)となりました。売上高につきましては、57億20百万円(前年同期比22.8%増)となりました。利益につきましては、営業利益は4億20百万円(前年同期比6.8%増)、経常利益は4億31百万円(前年同期比6.0%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は2億76百万円(前年同期比2.0%増)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

(建設工事業)

 売上高は50億29百万円(前年同期比15.7%増)となり、セグメント利益は3億91百万円(前年同期比11.2%増)となりました。受注高につきましては、45億32百万円(前年同期比15.0%増)となりました。

(設備工事業)

 売上高は6億90百万円(前年同期比121.2%増)となり、セグメント利益は28百万円(前年同期比31.9%減)となりました。受注高につきましては、34億47百万円(前年同期受注高は1億85百万円)となりました。

 

 財政状態については次のとおりであります。

(資産)

 当中間連結会計期間末における流動資産は63億62百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億51百万円増加いたしました。これは主に完成工事未収入金が増加したことによるものであります。固定資産は22億6百万円となり、前連結会計年度末に比べ76百万円減少いたしました。

 この結果、総資産は85億69百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億74百万円増加いたしました。

(負債)

 当中間連結会計期間末における流動負債は25億75百万円となり、前連結会計年度末に比べ21百万円減少いたしました。これは主に契約負債が減少したことによるものであります。固定負債は8億60百万円となり、前連結会計年度末に比べ3百万円増加いたしました。

 この結果、負債合計は34億35百万円となり、前連結会計年度末に比べ18百万円減少いたしました。

(純資産)

 当中間連結会計期間末における純資産は51億33百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億93百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金の増加によるものであります。

 この結果、自己資本比率は59.9%(前連結会計年度末は58.9%)となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は22億28百万円となり、期首残高に比べ50百万円の減少となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における営業活動により使用した資金は55百万円となりました。これは主に税金等調整前中間純利益4億31百万円及び未成工事支出金の減少2億70百万円等により資金が増加したものの、売上債権の増加5億40百万円及び契約負債の減少1億1百万円等により資金が減少したことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における投資活動により得られた資金は23百万円となりました。これは主に保険積立金の解約による収入39百万円等により資金が増加したことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における財務活動により使用した資金は18百万円となりました。これは長期借入金の借入による収入3億円により資金が増加したものの、長期借入金の返済による支出1億58百万円、配当金の支払額1億10百万円等により資金が減少したことによるものであります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当中間連結会計期間における研究開発活動の金額は、18百万円であります。

 なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。