第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものです。
 

(1)  財政状態及び経営成績の状況

1.経営成績

当社グループの売上高は、68,129百万円(前年同期比4.9%増)営業利益は4,104百万円(前年同期比4.9%減)経常利益は4,410百万円(前年同期比10.6%減)親会社株主に帰属する中間純利益は3,451百万円(前年同期比9.7%増)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりです。

なお、当中間連結会計期間より、報告セグメントの区分及び名称を変更しています。詳細は、「第4 経理の状況  1 中間連結財務諸表  注記事項  (セグメント情報等)」に記載のとおりです。

 

① ファインケミカル

ゴム関連商品は、国内向け原材料需要の好調継続に加え、円安進行を受けた輸入品の販売価格見直しにより、売上、利益ともに好調でした。

化学品関連商品は、市況の影響を受けて主力商材の需要が弱含んでいることや、円安進行による輸入品仕入価格上昇により、売上、利益ともに減少しました。

この結果、ファインケミカルの売上高は21,741百万円(前年同期比4.3%増)営業利益は1,386百万円(前年同期比4.3%増)となりました。

 

② インダストリアル・プロダクツ

モビリティ関連商品は、国内における自動車シート用本革の取り扱い終了の影響を受けたものの、販売価格の見直しや為替差益により、売上、利益ともに堅調でした。

北米は、Sanyo Corporation of America、Sun Phoenix Mexico, S.A. de C.V.の売上が好調でした。中国は、景気減速と競争激化による日系自動車メーカーの減産により、Sanyo Trading (Shanghai) Co., Ltd.の売上、利益がともに減少しました。アセアンは、市況の影響を受けてSanyo Trading Asia Co., Ltd.(タイ)の売上、利益がともに減少しました。

この結果、インダストリアル・プロダクツの売上高は19,411百万円(前年同期比0.1%減)営業利益は1,825百万円(前年同期比8.5%減)となりました。

 

③ サステナビリティ

グリーンテクノロジー関連商品は、飼料加工機器の関連消耗品販売が好調であったことや、木質バイオマス関連事業で大型案件を計上したことにより、売上、利益ともに好調でした。

コスモス商事㈱が取扱う資源開発関連商品は、海洋調査資機材関連を筆頭に海洋開発分野が業績を牽引し、地熱関連機材や石油・ガス関連機材も好調でした。

この結果、サステナビリティの売上高は6,347百万円(前年同期比69.2%増)営業利益は873百万円(前年同期比96.8%増)となりました。

 

④ ライフサイエンス

ライフサイエンス関連商品は、円安を背景とした電材の輸出が増加し、マテリアルソリューション関連の売上、利益がともに堅調でした。科学機器関連商品は、需要の弱含みや円安進行による輸入品仕入価格の上昇により、売上、利益ともに減少しました。

㈱ワイピーテックが取扱う機能性飼料原料は販売数量増により、売上が好調でした。㈱スクラムが取扱うバイオ関連機器は遺伝子解析関連機器の代理店契約終了の影響で不調でした。

この結果、ライフサイエンスの売上高は20,025百万円(前年同期比0.4%減)、営業利益は1,007百万円(前年同期比28.0%減)となりました。

 

2.財政状態

(資産)

流動資産は、現金及び預金が増加したこと等から前連結会計年度末比2,283百万円増加し、65,390百万円となりました。

固定資産は、投資有価証券の売却及び差入保証金の返金等により前連結会計年度末比528百万円減少し、11,754百万円となりました。

この結果、総資産は77,145百万円前連結会計年度末比1,754百万円の増加)となりました。

 

(負債)

流動負債は、短期借入金の減少等により前連結会計年度末比496百万円減少し、25,102百万円となりました。

固定負債は、投資有価証券の売却に伴う繰延税金負債の減少等により前連結会計年度末比135百万円減少し、1,845百万円となりました。

この結果、負債は26,948百万円前連結会計年度末比632百万円の減少)となりました。

 

(純資産)

親会社株主に帰属する中間純利益の計上による株主資本の増加等により、純資産は50,196百万円前連結会計年度末比2,387百万円の増加)となりました。

 

(2)  キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末比3,296百万円増加し10,664百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、4,328百万円の収入(前年同期は4,044百万円の収入)となりました。税金等調整前中間純利益の増加や売上債権及び契約資産の減少等によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、1,155百万円の収入(前年同期は887百万円の支出)となりました。主に、定期預金の払戻や投資有価証券の売却による収入等によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、2,236百万円の支出(前年同期は1,073百万円の支出)となりました。借入金の返済や親会社による配当金支払い等によるものです。

 

(3)  優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4)  研究開発活動

当中間連結会計期間の研究開発費の総額は61百万円です。

 

3 【経営上の重要な契約等】

  当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。