当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
なお、「第一部 企業情報 第1 企業の概況 2 事業の内容」に記載のとおり、株式会社IBJは当社の筆頭株主及びその他の関係会社となりました。これにより前事業年度の有価証券報告書に記載した「(4) その他業績に影響を及ぼす可能性のある事項について ⑤ 株式会社MIXIとの関係について」は消滅しています。また、以下の内容を前事業年度の有価証券報告書における「第一部 企業情報 第2 事業の状況 3事業等のリスク」に新たに追加します。
・株式会社IBJとの関係について
当社は、株式会社IBJが主要株主である筆頭株主であり、株式会社IBJの今後の当社株式の保有方針によっては、当社株式の流動性や市場価格等に影響を及ぼす可能性があります。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。
(1) 経営成績の状況
当中間連結会計期間における我が国の経済は、春闘での高水準の賃上げ継続などを背景に実質賃金は上昇基調が明確になり、家計の所得環境の改善や政府の経済対策、インバウンド需要の増加、高水準の家計貯蓄などが日本経済を下支えし緩やかに成長に向かうと見られるものの、米政権の関税政策により、世界経済の不確実性は急速に高まっております。
ブライダル業界においては、2024年にはコロナ禍からの急激な婚姻組数の減少に歯止めがかかったものの、人口減少に伴う長期的な減少傾向は続くものとみられ、「結婚式」に対する価値観の変化の加速とも相まって、特に挙式・披露宴については実施率の回復には至っていない状況が続いています。
一方で、フォトウエディングは新たな結婚式のスタイルの一つとして実施率の上昇が続き、特にコロナ禍以降、フォトウエディング市場には規模の大小を問わず新規参入を試みる事業者が増え市場の活性化を見る一方、一部地域においては低価格でサービスを提供する事業者も現れるなど、競争環境にも変化が生じております。
このような経営環境の下、主力業態であるフォトウエディングサービスにおいては、撮影やヘアメイク、衣装などのサービスの質を高めつつ、集客チャネルの多様化および広告宣伝費の配分の最適化による集客の強化、フォトウエディングの魅力や当社の強みを伝える営業力の強化、顧客のニーズを汲んで撮影の満足度を高める提案力の強化等により、撮影件数・客単価の向上を通じて業績の拡大に取り組んでまいりました。
また、アニバーサリーフォトサービスにおいては、主力ブランド「HAPISTA」ではお宮参りや七五三等のイベントだけでなく、お子様を中心に家族でリピートしたくなるHAPPYな体験を得られるフォトサービスを提供してまいりました。現在全国で7店舗展開しておりますが、今後はブランド力を強化し、顧客層の厚い首都圏での店舗展開を進め、事業拡大を目指してまいります。また、多様化する子供写真へのニーズを捉えて事業成長につなげるため、トライアルとして新たなブランド「Ashery」を立ち上げ、期間限定の出店を通じ市場ポテンシャルを測る取り組みを行っております。
当中間連結会計期間の経営成績は、フォトウエディングサービスにおいて婚姻組数が下げ止まる中、集客チャネルの多様化等による広告宣伝の最適化、WEBサイトのユーザビリティ改善、衣装のアップグレードやアルバム販売の促進などの取り組みにより、撮影件数・撮影単価ともに前年同期を上回ったことから売上収益は前年同期を上回りました。費用面では、人員数の増加及び売上増加によるインセンティブ増加に伴う人件費の増加やクレジットカードの料率変更、資本政策に関連する一時的な費用の発生などを含む支払手数料の増加等、前年同期に比べ増加しました。これらの結果、売上収益は2,979百万円(前年同期比6.7%増)となり、前年同期に比べ187百万円増加しました。営業利益は204百万円(同9.7%増)となり、前年同期に比べ18百万円増加しました。また、親会社の所有者に帰属する中間利益は98百万円(同6.7%増)となり、前年同期に比べ6百万円増加しました。
セグメントレベルの概況は以下のとおりです。
<スタジオ事業>
当中間連結会計期間のセグメント業績は、売上収益2,963百万円(前年同期比7.0%増)、セグメント利益206百万円(同6.0%増)となりました。
・フォトウエディングサービス
撮影件数は前年同期に比べ5.5%増加、撮影単価は前年同期に比べ1.7%増加となりました。売上収益は前年同期に比べ155百万円増加し、2,793百万円(前年同期比5.9%増)となりました。
・アニバーサリーフォトサービス
前連結会計年度に開店した「HAPISTA阪急西宮ガーデンズ店」、「HAPISTA浅草店」が期初から収益貢献した結果、売上収益は38百万円増加し、170百万円(前年同期比29.4%増)となりました。
<その他>
フィットネスジムにおいては、2023年11月末で40minutes芦屋店を閉店したことを受け、売上収益は前年同期を下回り推移しました。
当中間連結会計期間のセグメント業績は、売上収益15百万円(前年同期比29.0%減)となりました。
(2) 財政状態の状況
(資産)
当中間連結会計期間末における流動資産は970百万円となり、前連結会計年度末に比べ198百万円増加しました。これは主に現金及び現金同等物が214百万円増加するとともに、営業債権及びその他の債権が44百万円増加した一方で、未収法人所得税が75百万円減少したことによるものです。非流動資産は11,756百万円となり、前連結会計年度末に比べ249百万円減少しました。これは主に使用権資産が238百万円減少したことによるものです。
この結果、資産合計は12,727百万円となり、前連結会計年度末に比べ51百万円減少しました。
(負債)
当中間連結会計期間末における流動負債は2,276百万円となり、前連結会計年度末に比べ347百万円増加しました。これは主に短期借入金が100百万円、営業債務及びその他の債務が97百万円、未払法人所得税が76百万円それぞれ増加したことによるものです。非流動負債は5,518百万円となり、前連結会計年度末に比べ498百万円減少しました。これは主に長期借入金が236百万円減少するとともに、リース負債が229百万円減少したことによるものです。
この結果、負債合計は7,794百万円となり、前連結会計年度末に比べ151百万円減少しました。
(資本)
当中間連結会計期間末における資本合計は4,932百万円となり、前連結会計年度末に比べ100百万円増加しました。これは主に利益剰余金が98百万円増加したことによるものです。
この結果、親会社所有者帰属持分比率は38.8%(前連結会計年度末は37.8%)となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は437百万円となり、前連結会計年度末と比べ214百万円の増加となりました。当中間連結会計期間の各活動におけるキャッシュ・フローとそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比364百万円増加し、755百万円の収入となりました。主な要因は、税引前中間利益が156百万円となるとともに、減価償却費及び償却費412百万円、営業債務及びその他の債務の増加78百万円などのキャッシュの増加要因がありました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは64百万円の支出(前年同期は183百万円の支出)となりました。主な要因は、有形固定資産及び無形資産の取得による支出31百万円や投資の取得による支出29百万円などのキャッシュの減少要因がありました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは476百万円の支出(前年同期は521百万円の支出)となりました。主な要因は、短期借入金の借入れによる収入100百万円のキャッシュの増加要因があった一方で、長期借入金の返済による支出236百万円や賃貸借物件の家賃支払い等によるリース負債の返済による支出329百万円のキャッシュの減少要因がありました。
・経営方針・経営戦略・経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成・進捗状況
当社グループの経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、調整後営業利益があります。当社グループは、調整後営業利益を用いて業績を測定しており、当社グループの業績評価をより効果的に行うために有用かつ必要な指標であると考えています。調整後営業利益は「営業利益±その他の収益・費用+本社費(※)」で算定しています。
(※)本社費:管理部門等で発生する全社的な管理費用等
営業利益と調整後営業利益の調整は以下のとおりです。
(単位:千円)
決算年月 |
国際会計基準 |
||
第8期中間連結会計期間 |
第9期中間連結会計期間 |
第8期 |
|
2024年3月 |
2025年3月 |
2024年9月 |
|
営業利益 |
186,102 |
204,232 |
219,532 |
(減算)その他の収益 |
23,540 |
5,387 |
27,694 |
(加算)その他の費用 |
1,677 |
1,804 |
113,475 |
(加算)本社費 |
232,586 |
302,922 |
394,185 |
調整後営業利益 |
396,825 |
503,572 |
699,498 |
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結はありません。