第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)経営成績の分析

 当中間連結会計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症からの回復に伴う社会経済活動の正常化により、人流の活発化や景気の持ち直しが見受けられた一方で、原材料及びエネルギーコスト等の高止まりや、世界的な景気後退リスクが依然あることから先行きは不透明な状況が続いております。

 このような環境の中、当社グループはクライアントとの接触・商談件数を増加させ、メーカー・小売業のタイアップ企画である消費者向け販促キャンペーンの受注強化やPOPKITの拡販など、販促製品・サービスを組み込んだ企画・提案に注力してまいりました。

 ポップギャラリー製商品におきましては、オンラインショップ(WEB受注)の推進による受注増を実現し、前期に続き人流の活発化を要因としたノベルティ需要の取り込み等を行いましたが、売上高は1,450百万円(前年同中間期比1.5%減)、構成比で46.0%となりました。

 別注製品におきましては、前期に続き食品、飲料等のメーカーを中心に接触・商談件数を増加させることに注力し、キャンペーンを中心とした販促施策の受注獲得に取り組みましたが、前年同中間期のような大口企画がなかったこと等により、売上高は1,117百万円(前年同中間期比5.5%減)、構成比で35.5%となりました。

 役務サービスにおきましては、デジタル技術及びSNSを利用したキャンペーンの促進による事務局運営業務は依然弱含んでおりますが、POPKIT個人向けサービスの契約やデザイン受注が堅調に推移したこと等により、売上高は584百万円(前年同中間期比7.6%増)、構成比で18.5%となりました。

 この結果、当中間連結会計期間の売上高は3,152百万円(前年同中間期比1.4%減)となりました。

 損益面では、売上高減少により売上総利益が減少しましたが、前期に引き続き一般管理費の抑制を図ったこと等により、営業利益は141百万円(前年同中間期比15.0%増)、また、経常利益は137百万円(前年同中間期比16.5%増)となりました。一方、親会社株主に帰属する中間純利益は、法人税等調整額の影響により90百万円(前年同中間期比25.9%減)となりました。

 なお、当社グループは広告等販売促進用品の企画・製作及び販売等を行う事業の単一セグメントのため、セグメント情報の記載を省略しております。

 

 

(2)財政状態の分析

(流動資産)

 当中間連結会計期間末における流動資産は、現金及び預金が30百万円減少したこと、受取手形、売掛金及び契約資産が79百万円減少したこと、商品及び製品が61百万円増加したこと及び仕掛品が16百万円減少したこと等により、前連結会計年度末比56百万円減少の2,359百万円となりました。

(固定資産)

 当中間連結会計期間末における固定資産は、有形固定資産が2百万円減少したこと、投資その他の資産が60百万円減少したこと等により、前連結会計年度末比64百万円減少の1,794百万円となりました。

(流動負債)

 当中間連結会計期間末における流動負債は、支払手形及び買掛金が13百万円増加したこと、短期借入金が50百万円増加したこと、電子記録債務が12百万円減少したこと、1年内返済予定の長期借入金が10百万円増加したこと、流動負債のその他が97百万円減少したこと等により、前連結会計年度末比30百万円減少の1,909百万円となりました。

(固定負債)

 当中間連結会計期間末における固定負債は、長期借入金が41百万円減少したこと、繰延税金負債が3百万円減少したこと等により、前連結会計年度末比44百万円減少の906百万円となりました。

(純資産)

 当中間連結会計期間末における純資産は、利益剰余金が50百万円増加したこと、退職給付に係る調整累計額が97百万円減少したこと等により、前連結会計年度末比45百万円減少の1,337百万円となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ30百万円減少し、612百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間において、営業活動の結果使用した資金は54百万円(前年同中間期は28百万円の獲得)となりました。これは、税金等調整前中間純利益が137百万円となったことや、退職給付に係る資産の増加額136百万円、売上債権の減少額79百万円、棚卸資産の増加額45百万円、その他の負債の減少額95百万円等があったことによるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間において、投資活動の結果獲得した資金は45百万円(前年同中間期比137百万円減)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出3百万円、投資有価証券の償還による収入50百万円等があったことによるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間において、財務活動の結果使用した資金は21百万円(前年同中間期は76百万円の獲得)となりました。これは、短期借入金の純増加額50百万円、長期借入れによる収入100百万円、長期借入金の返済による支出131百万円、配当金の支払額40百万円があったことによるものです。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 当中間連結会計期間における研究開発活動の金額は、62百万円であります。

 なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。