第一部 【企業情報】

 

第1 【企業の概況】

 

1 【主要な経営指標等の推移】

 

(1) 連結経営指標等

 

回次

第6期

第7期

第8期

第9期

第10期

決算年月

2020年12月

2021年12月

2022年12月

2023年12月

2024年12月

売上高

(千円)

1,333,059

経常利益

(千円)

157,412

親会社株主に帰属する
当期純利益

(千円)

101,004

包括利益

(千円)

97,591

純資産額

(千円)

2,022,360

総資産額

(千円)

2,256,812

1株当たり純資産額

(円)

569.25

1株当たり当期純利益

(円)

28.44

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益金額

(円)

28.42

自己資本比率

(%)

89.6

自己資本利益率

(%)

5.0

株価収益率

(倍)

36.6

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

77,625

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

59,685

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

22,892

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

1,809,396

従業員数

(名)

24

〔外、平均臨時
雇用者数〕

-〕

-〕

-〕

-〕

1

 

(注) 1.第10期より連結財務諸表を作成しているため、それ以前については記載しておりません。

2.第10期の自己資本利益率は連結初年度のため、期末自己資本に基づいて計算しております。

3.従業員数欄の〔外書〕は、臨時雇用者数(アルバイトを含み、派遣社員を除く)の年間平均雇用人員(1日8時間換算)であります。

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第6期

第7期

第8期

第9期

第10期

決算年月

2020年12月

2021年12月

2022年12月

2023年12月

2024年12月

売上高

(千円)

508,597

1,739,413

2,251,424

1,809,413

1,333,059

経常利益又は経常損失(△)

(千円)

48,214

881,751

996,898

601,641

157,410

当期純利益又は当期純損失(△)

(千円)

49,175

650,881

653,826

387,550

101,003

持分法を適用した
場合の投資利益

(千円)

資本金

(千円)

100,000

100,000

100,000

100,000

122,351

発行済株式総数

  普通株式

  A種優先株式

(株)

 

 

 

 

 

3,156,250

3,156,250

3,156,250

3,531,250

3,552,750

750,000

750,000

375,000

純資産額

(千円)

391,982

1,042,864

1,336,691

1,880,181

2,025,771

総資産額

(千円)

495,264

1,698,184

2,080,696

2,253,188

2,260,224

1株当たり純資産額

(円)

23.55

190.17

343.35

532.44

570.21

1株当たり配当額

(1株当たり中間配当額)

(円)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益

又は1株当たり当期純損失(△)

(円)

12.59

166.63

167.59

112.06

28.44

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益金額

(円)

110.59

28.42

自己資本比率

(%)

79.1

61.4

64.2

83.4

89.6

自己資本利益率

(%)

90.7

55.0

24.1

5.2

株価収益率

(倍)

18.1

36.6

配当性向

(%)

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

1,111,487

696,308

48,280

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

12,950

1,434

8,306

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

7,992

367,992

144,356

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

1,416,016

1,742,897

1,927,227

従業員数
〔外、平均臨時
雇用者数〕

(名)

19

20

20

21

24

3

4

3

3

1

株主総利回り

(%)

51.5

(比較指標:東証グロース市場250指数)

(%)

(-)

(-)

(-)

(-)

(91.2)

最高株価

(円)

2,300

2,164

最低株価

(円)

2,023

970

 

 

 

(注) 1.第6期から第9期の持分法を適用した場合の投資利益については、関連会社が存在しないため記載しておりません。

2.第6期から第8期の1株当たり純資産額については、優先株式を発行していたため払込金額等を控除して算定しております。

3.第6期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため、また、1株当たり当期純損失金額であるため記載しておりません。第7期から第8期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため記載しておりません。

4.第6期は新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、全国47都道府県に緊急事態宣言が発令され、感染抑制のため経済活動に制約が出されたことの影響により、健診施設の一時受付中止や新型コロナウイルス感染症への感染不安から一時的に健診等の受診を控える動きが見られたため、経常損失、当期純損失を計上しております。

5.第6期の自己資本利益率については、当期純損失を計上しているため記載しておりません。

6.第6期から第8期の当社株式は非上場であるため株価収益率を記載しておりません。

7.1株当たり配当額及び配当性向については、配当を実施していないため記載しておりません。

8.第6期については、キャッシュ・フロー計算書を作成しておりませんので、キャッシュ・フロー計算書に係る各項目については記載しておりません。

9.第7期以降の財務諸表については、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号)に基づき作成しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、有限責任大有監査法人により監査を受けておりますが、第6期の財務諸表については、同監査を受けておりません。

なお、第6期については、「会社計算規則」(平成18年法務省令第13号)の規定に基づき算出した各数値を記載しております。

10.従業員数欄の〔外書〕は、臨時雇用者数(アルバイトを含み、派遣社員を除く)の年間平均雇用人員(1日8時間換算)であります。

11.第6期から第9期の株主総利回り及び比較指標については、2023年12月21日に東京証券取引所に上場したため、記載しておりません。第10期の株主総利回り及び比較指標は、第9期末を基準として算定しております。

12.収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第8期の期首から適用しており、第8期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

13.当社は、2023年8月14日開催の取締役会決議により、2023年9月10日付で、定款の定めに基づき、A種優先株式375,000株を自己株式として取得し、対価として当該A種優先株主に普通株式375,000株を交付しております。また、同日付けにて取得したA種優先株式の全てを消却しております。

14.最高株価及び最低株価は、東京証券取引所グロース市場におけるものであります。なお、2023年12月21日をもって同取引所に株式を上場いたしましたので、それ以前の株価については記載しておりません。

15. 第10期より連結財務諸表を作成しているため、第10期の持分法を適用した場合の投資利益、営業活動によるキャッシュ・フロー、投資活動によるキャッシュ・フロー、財務活動によるキャッシュ・フロー及び現金及び現金同等物の期末残高は記載しておりません。

 

 

2 【沿革】

当社は、ゴルフ場向け基幹システムを提供する三和システム株式会社の医療事業部にて運営していた事業を譲受け更なる発展を図るため、2015年2月6日に設立されました。

当社の設立から現在に至るまでの沿革は以下のとおりであります。

 

年月

概要

2015年2月

人間ドック・健康診断(以下、健診)の予約プラットフォーム「MRSO.jp」の開発・運営を目的として、東京都港区にマーソ株式会社を設立。

2015年3月

三和システム株式会社より、人間ドック・健診の予約プラットフォーム「MRSO.jp」、医療施設向け人間ドック・健診WEB予約システム「MRS」、医療施設のホームページ管理・運営に関する事業等を譲受

2015年4月

人間ドックの共通ギフト券「マーソギフト券」の発売を開始

2016年3月

ISMS(ISO27001)及びQMS(ISO9001)の認証取得

2017年1月

プライバシーマーク(Pマーク)認証取得

2017年3月

健康保険組合・企業向けWEB予約管理サービス「Health Plus」の提供を開始

2017年3月

代表取締役社長に西野恒五郎が就任

2017年5月

クラウド型予約管理システム「MRSO-Plus」の納入を開始

2018年2月

森トラスト株式会社と両社保有資産を活用したサービス提供に関する資本業務提携を実施

2020年3月

住友生命保険相互会社と業務提携を実施

2021年1月

新型コロナウイルス等のワクチン接種に関するWEB予約サービス「MRSOワクチン」の提供を開始

2022年6月

明治安田生命保険相互会社に対する人間ドック・健診予約サービスの提供を開始

2022年6月

ソニー生命保険株式会社に対する人間ドック・健診予約サービスの提供を開始

2022年7月

地方自治体での各種行政サービスの予約受付に活用可能な行政WEB予約サービス「MRSOご予約」、WEB申請サービス「MRSOフォーム」の提供を開始

2023年3月

富国生命保険相互会社に対する人間ドック・健診予約サービスの提供を開始

2023年4月

朝日生命保険相互会社に対する人間ドック・健診予約サービスの提供を開始

2023年6月

はなさく生命保険株式会社に対する人間ドック・健診予約サービスの提供を開始

2023年10月

株式会社イーウェルと両社保有資産を活用したサービス提供に関する業務提携を実施

2023年11月

株式会社SHIFTと健康経営に対するサービス提供に関する業務提携を実施

2023年12月

東京証券取引所グロース市場に株式を上場

2024年3月

株主優待制度を新設

2024年9月

公的個人認証サービスのプラットフォーム事業者として認定

2024年12月

ベトナムのハノイに開発拠点として子会社「MRSO ASIA Co.,Ltd.」を設立

2024年12月

AI画像診断のエルピクセル株式会社へ出資

2024年12月

オンライン更年期ケアサービスの株式会社 My Fit へ出資

 

 

 

3 【事業の内容】

当社グループは、ヘルスケア・プラットフォーマーの実現に向けてDXを推進し、アナログ業務からデジタル業務へ移行することで 個人・法人・行政・医療施設をつなぎ、予防医療をアップデートする事業を展開しており、当社および子会社1社で構成されております。

 

当社グループの事業セグメントとしては「ヘルステック事業」の単一としておりますが、サービス提供内容に応じて、「予約」「広告」「DX(※1)」「ワクチン」の売上区分により記載しております。

売上区分

2023年12月

2024年12月

金額(千円)

構成比(%)

金額(千円)

構成比(%)

予  約

562,915

31.1

629,699

47.2

広  告

253,183

14.0

303,554

22.8

D  X

173,045

9.6

236,255

17.7

ワクチン

820,268

45.3

163,550

12.3

合  計

1,809,413

100.0

1,333,059

100.0

 

 

各売上区分における主なサービスは以下のとおりです。

(1) 予約

人間ドック・健診予約サイト「MRSO.jp」を通じて、医療施設の予約数拡大に向けたマーケティング支援を行うとともに、利用者に対する人間ドック・健診の予約促進に向けた情報提供等の多様なサービス提供を行っております。

 

① 人間ドック・健診の予約サイト「MRSO.jp」
本サービスは、予防医療の啓蒙・健康寿命延伸に資する情報のオープン化や受診者ファーストとなるサービスの提供により、「わたしに合わせた人間ドック予約」をコンセプトに、予防医療をより身近なものにすることを目指しております。

人間ドック・健診の予約サイト「MRSO.jp」は、2024年12月末日現在において国公立病院、大手グループ病院からクリニックまで、1,677の医療施設が提供する人間ドック・健診プランを掲載しており、受診者は、地域・路線、検査項目、受診希望日、金額、気になる病気や症状等から自身のニーズにマッチした提供施設及び提供プランを比較・検討することが可能です。また「MRSO.jp」が保有する医療施設ネットワーク及び医療施設の人間ドック・健診データを活用し、生命保険会社や会員保有企業等の提携先に対して、人間ドック・健診の予約機能を提供し、提携先各社が提供している商品価値の向上を支援しております。

~「MRSO.jp」~


 

 

「MRSO.jp」では、受診者ファーストを基本原則として、下記取組みを実施しております。

目指している提供価値

主な取組

内容

NO.1 比較

&予約サイト(品ぞろえ&探しやすさ)

医療施設の

掲載数増加

全国の医療施設に対して、「MRSO.jp」へ新たに掲載を頂けるよう、訪問/WEB会議/電話/メール等を通じた各種案内/営業活動を継続的に実施しております。

医療施設の

掲載商品拡大

予約メディアとしての「MRSO.jp」の調達力を活用し、医療施設が提供する人間ドック・健診プランと予約枠等の掲載商品充実に向けたフォローアップを定期的に実施しております。

NO.1 健康

応援サイト(お得&使いたくなる)

ポイントプログラムの運営

「MRSO.jp」(電話、メールを除く)を通じて人間ドック・健診を予約・受診した場合、受診金額に応じたポイント付与を実施しております。また、継続利用の際に、よりお得となる会員優待サービスの提供をしております。

「マーソギフト券」の運営

「健康を贈る」をコンセプトに、掲載医療施設で利用可能な人間ドック・健診の共通ギフト券「マーソギフト券」を販売しております。母の日・父の日等の催事のプレゼントや企業のヘルスケア関連プロモーションにてご活用を頂いております。

NO.1 健康管理サイト

(便利&当たり前)

コンシェルジュによる予約サポートの提供

受診者からの各種問い合わせに対応し、より満足度の高い予約機会を追求するため、電話・メールに対応するコンシェルジュデスクを設置しております。企業が実施する人間ドック・健診等の法人予約対応も行っており、継続的な健診受診の促進を目的とした各種サポートを実施しております。

健診結果管理

サービスの提供

提携医療施設より受領した健診結果データをPC/スマホ等から閲覧可能とする健診結果管理サービスを提供しております。従来は医療施設毎の紙媒体で管理がされていた健診結果データのデジタル管理を加速させ、受診者の利便性向上と定期的な健診受診促進を目指しております。

 

 

他方で、本サービスを利用頂く医療施設に対しては、人間ドック・健診の予約メディアとして掲載医療施設数国内No.1(※2)であり、「MRSO.jp」への掲載により、受診者獲得のためのマーケティング機能として活用頂くことで、新規受診者層の拡大や閑散期における受診者の獲得等、医療施設の経営効率化の実現に寄与しております。

「MRSO.jp」の収益形態は、受診者が「MRSO.jp」を通じて医療施設が提供する人間ドック・健診プランを予約後、医療施設で実際に受診した場合に、医療施設から受診金額に対して「MRSO.jp」のサービス利用料を収受する成果報酬型モデルであります。

 

② 医療施設向け人間ドック・健診WEB予約システム「MRS」
本サービスは、医療施設のホームページに設置される人間ドック・健診WEB予約システムの提供であり、「MRSO.jp」を利用する医療施設に対しては、基本的に本サービスの提供も行われております。

医療施設における人間ドック・健診の予約は、外来受付や電話による口頭での手配が多いのが実情ですが、本サービスの導入により、医療施設では、電話等による予約受付業務を軽減しながらスムーズなWEB予約受付や顧客管理を可能とすることで業務効率の向上に資するとともに、24時間予約受付の実現による人間ドック・健診の受診機会向上に寄与しております。また、受診者に対してもWEB予約を通じて医療施設の提供する人間ドック・健診プランに関する情報を直接提供することにより、受診に関する利便性が高まります。

本システムの基本機能及び特長は以下のとおりです。

 

基本機能と主な特長

1

「MRSO.jp」と連動しており、異なる予約導線によるWEB予約の一元管理が可能。

2

健康保険組合・企業・地方自治体毎に異なる複雑な検査コースの予約管理も可能。

3

電話予約受付業務を軽減すると共に、ヒューマンエラーを防止し、営業時間外の予約獲得を促進。

4

WEB予約を通じて受診した方に対し、受診金額に応じたポイント付与が可能であり、予約獲得を促進。

5

医療施設独自の顧客データベースを創出し、定期的に受診するリピーターの獲得を促進。

6

WEB予約結果を元にしたレポート機能により、定量的な分析と受診数向上のアドバイスが可能。

 

 

本サービスの収益形態は、受診者が本サービスを通じて予約後、実際に受診した場合に医療施設から受診金額に応じてサービス利用料を収受する成果報酬型モデルとなっております。

 

当社グループでは、医療施設に対して、「MRSO.jp」の利用を通じたマーケティング機能と、「MRS」を通じた人間ドック・健診予約に関する業務効率化機能の2つのサービスを同時に提供することにより、医療施設の経営改善の促進を図るビジネスモデルを構築しております。

このため、当社グループでは、医療施設と受診者をつなぎ、身近に予防医療を接して頂くことを通じて健康寿命の延伸に貢献できるサービスとして、「MRSO.jp」と「MRS」を利用して人間ドック・健診を予約された金額の合計(以下、「予約取扱高」)と、その母集団形成の基礎となる「MRSO.jp」掲載医療施設数の成長性を重視しております。これらの当社設立以来の推移は以下のとおりです。

 


 

(2) 広告

「MRSO.jp」トップページに設けた特集ページ等を通じた医療施設の露出量増加や企業との提携を通じた「MRSO.jp」でのプロモーション実施等を行っております。こちらは掲載医療施設への広告提供枠に応じて、月額定額の広告掲載料を収受する定額報酬型モデルであります。

その他、当社では予防医療の啓蒙を目指し、「人間ドックのミカタ」を運営しております。医師監修の上、人間ドックの見方と選び方をわかりやすくする情報発信を行っております。

 

(3) DX

医療施設や法人、市町村を中心とする行政に対して、主に業務効率化に資するWEB予約システムの提供を行っております。

なお、当社グループの主領域となるヘルスケア領域に限定せず、ユーザーニーズに沿った各種業務効率化に資するDXサービスの展開を図り、サービス対象領域の拡大を図っております。

本サービスの概要は以下のとおりです。

 

① 医療施設向けDXサービス
本サービスは、「MRS」の基本機能に加えて、受診者からの異なる導線からの予約(電話予約とWEB予約)を統合管理するとともに、予約プランに応じて利用される各医療機器の時間枠についても管理可能な機能を有し、予約業務の省力化と医療機器の稼働率向上を可能にするクラウド型健診予約管理サービス「MRSO-Plus」を中心に、別途各種オプションサービス(MRSO-MAIL、MRSO-CRM、MRSO健診結果、MRSO-API等)を提供しております。

これらのオプションサービスを組み合わせることで、医療施設での予約から受診、健診管理までの人間ドック・健診の一連の業務プロセスをDXにより提供できるサービス体制となっております。

各種オプションサービスの収益形態は、各サービス利用料を月額定額報酬として収受する定額報酬型モデルとなっております。

 

② 法人向けDXサービス

本サービスは、企業に所属する従業員が定期健診や人間ドックを受診するにあたり、企業の事務担当者等の業務負担軽減、WEB予約による従業員の利便性向上に資するMRSO法人健診サービスの提供を行っております。

社内のイントラネットやホームページ、メールやSNS等にて健診等の案内を行い、従業員はWEB予約を通じて健診等の受診予約を完結できると共に、企業の管理者は、システム上の管理画面を通じて健診等受診状況の把握確認、未受診者への受診勧奨を行うことが可能となります。

このほか、健康保険組合/産業保健センター・事業主向けに保健事業運営の業務効率化と健診受診率向上を可能とする健診業務支援サービス「Health Plus」を提供しております。

これらのサービスの収益形態は、管理対象人数等に応じたサービス利用料を月額報酬として収受する定額報酬型モデルとなっております。

 

③ 行政向けDXサービス

本サービスは、地方自治体において地域住民等との間で活用される各種予約申込の受付管理業務を中心にデジタル化を推進し、職員等の業務負荷軽減のみならず、地域住民の利便性向上、行政サービスに対する満足度向上を実現させるものとして、各種システムの提供を行っております。

当社が提供する住民健診WEB予約システム(「MRSO住民健診」)は、従来の電話予約中心の業務プロセスをWEB予約中心へ移行していくためのソリューションとして市町村に活用されています。特定健康診査等実施計画の作成主体となる市町村は、特定健診・特定保健指導の受診率向上に努める政策を推進する中、「MRSO住民健診」を利用することで、地域住民がスマートフォンやPCからの24時間予約が可能となることを通じて利便性が向上し、職員の予約管理業務に係る業務負荷軽減が実現されております。

これらのサービスの収益形態は、利用規模に応じてサービス利用料を月額報酬として収受する、定額報酬型モデルとなっております。

 

(4) ワクチン

新型コロナウイルスワクチン接種等に関する各種WEB予約システムについては、国の接種方針の大幅な変更に伴い、一部を除き自治体のワクチン接種体制が終了したことから、システム利用が大幅に減少しております。また、大規模接種等サービスにおいては、国や都道府県が設置した各大規模接種会場の終了後も一部の職域接種会場でワクチン接種WEB予約システムを提供しておりましたが、第1四半期末をもってサービス提供を終了いたしております。

 

(※用語解説等)

1 デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)の略で情報技術を駆使し業務の質を高めること。

2 株式会社ドゥ・ハウスによる「掲載施設数」のデスクリサーチ及びヒアリング調査結果(調査対象:「個人向け人間ドック予約サイト検索上位3サイト」、調査期間:2022年11月~12月)

 

 

<事業系統図>


 

 

4 【関係会社の状況】

名称

住所

資本金

主要な事業の内容

議決権の
所有割合又は
被所有割合

(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

MRSO ASIA Co.,Ltd.

(注1,2)

ベトナム社会主義共和国ハノイ市

51,040(千円)

当社が提供するサービスの運用保守・改善、新規サービスの開発

100

当社サービスの機能拡張及び新規サービス又は事業提携における大規模開発案等の開発を行っている。

役員の兼任あり。

 

(注)1.当連結会計年度において、MRSO ASIA Co.,Ltd.を設立したことに伴い、連結の範囲に含めております。

2.資本金の額が提出会社の資本金の額100分の10以上に相当する特定子会社であります。

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2024年12月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

ヘルステック事業

24

1

合計

24

1

 

(注)1.「従業員数」欄の〔外書〕は、臨時雇用者数(アルバイトを含み、派遣社員を除く)の年間平均雇用人数(1日8時間換算)であります。

2.当社グループはヘルステック事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。

 

(2) 提出会社の状況

 

 

 

2024年12月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

24

1

35.5

4.4

6,307

 

(注) 1.「従業員数」欄の〔外書〕は、臨時雇用者数(アルバイトを含み、派遣社員を除く)の年間平均雇用人数(1日8時間換算)であります。

2.当社はヘルステック事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。

3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

4.平均年齢、平均勤続年数及び平均年間給与は、正社員のみで算定しております。

 

(3)労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は安定しております。

 

(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

提出会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。