当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、本半期報告書提出日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当中間連結会計期間(2024年8月1日~2025年1月31日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の回復等を背景に緩やかな景気回復の動きが見られました。一方で、ウクライナ情勢の長期化、中東情勢に伴う原材料・エネルギー価格の高止まりなど、経済環境に与える影響が引き続き懸念される状況です。
当社グループが属する不動産業界においては、住居系不動産を中心とした投資用不動産につきましては、継続する低金利環境や円安等を背景に、海外投資家の国内不動産に対する注目度は高く、供給・需要とも継続して堅調に推移しているものの、土地価格及び建設工事費等の原価高騰による不動産価格の高額化等、引き続き注意を要する状況であります。
このような事業環境下、当社グループは、各事業セグメントにおいて、以下のような取り組みを行いました。
不動産分譲事業においては、情報分析力、事業企画力などの強みを最大限に生かし、立地を厳選し、仕入れコストを低減することによる市況変動リスクへの耐性強化を図りながら物件調達力の強化を推進しております。また主要ブランド『EL FARO(エルファーロ)』『MIJAS(ミハス)』事業の販売活動においては、「エルファーロ神宮前Ⅱ」(東京都渋谷区)を含む15棟(前年同期では10棟)の引渡し、その他開発事業用地3物件の引渡しを完了いたしております。
不動産賃貸事業においては、既存オーナー様の利益を最大化していくため、エリアマーケティングに加え、AI査定システム及び成約事例に基づいたベストな賃料設定、首都圏仲介会社とのネットワークを活かしたリーシング戦略の提案によって空室解消を目指し、当社グループの管理物件における高稼働率を実現しております。またオーナー様との情報交換アプリを導入し、CSアンケートを実施するなど継続的な情報共有・情報交換を図っております。また、主要ブランドである『EL FARO(エルファーロ)』『MIJAS(ミハス)』シリーズにつきましては、商品造りから管理まで当社グループにて一貫した「ワンストップサービス」をご提供することにより、高品質、高稼働率の維持に努め、収益性の高い投資用不動産商品として高評価を得ており、投資用不動産シリーズのリピート購入に繋がるなど、グループ内の相乗効果を発揮しております。
不動産仲介事業においては、不動産分譲事業など他事業を含めた独自の情報網を活用し、顧客ニーズに合わせた物件紹介を行うことで、収益拡大に努めております。
請負事業においては、当社グループによる『EL FARO(エルファーロ)』『MIJAS(ミハス)』シリーズ8棟の竣工・引渡し、17棟の施工、その他管理物件の特性に合わせたリフォーム・リノベーションを行い収益獲得に努めました。
また、2024年12月に台湾に現地法人を設立し2025年2月より営業を開始いたしました。台湾市場を足がかりにアジア圏における販売活動を一層強化してまいります。
以上の結果、当社グループの当中間連結会計期間における、売上高は117億52百万円(前年同期比8.1%増)、営業利益10億51百万円(前年同期比23.5%減)、経常利益7億20百万円(前年同期比39.6%減)、親会社株主に帰属する中間純利益4億60百万円(前年同期比44.9%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
[不動産分譲事業]
不動産分譲事業においては、新築1棟投資用賃貸マンション『EL FARO(エルファーロ)』シリーズを13棟、新築1棟投資用賃貸アパート『MIJAS(ミハス)』シリーズを2棟売却、その他、開発事業用地を3物件の売却を行いました。その結果、売上高は91億97百万円(前年同期比3.4%増)、セグメント利益は12億11百万円(前年同期比25.3%減)となりました。
[不動産賃貸事業]
不動産賃貸事業においては、プロパティーマネージメント報酬等により、売上高は8億16百万円(前年同期比18.3%減)、セグメント利益は2百万円(前年同期比85.8%減)となりました。
[不動産仲介事業]
不動産仲介事業においては、不動産媒介報酬等により、売上高は35百万円、セグメント利益は35百万円(前年同期は売上高及びセグメント損益の発生はありません)となりました。
[請負事業]
請負事業につきましては、工事請負の施工及びリフォーム工事等により、売上高は17億14百万円(前年同期比80.2%増)、セグメント損失は78百万円(前年同期は1億80百万円のセグメント損失)となりました。
[その他]
その他につきましては、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、主に保険代理業等により、売上高4百万円(前年同期比85.2%減)、セグメント利益は4百万円(前年同期比85.7%減)となりました。
② 財政状態
当中間連結会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べ、1億13百万円減少し、279億91百万円となりました。これは、現金及び預金11億40百万円の減少及び新規開発事業用地の取得、建築中の投資用不動産等により棚卸資産が13億23百万円増加したこと等によるものです。
負債においては、前事業年度末に比べ3億79百万円減少し、197億34百万円となりました。これは、未払法人税3億16百万円の減少及び新規開発事業用地等の取得資金の調達に起因して、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む。)が1億7百万円減少したこと等によるものです。
純資産においては、前事業年度末に比べ2億66百万円増加し、82億57百万円となり、自己資本比率においては、前事業年度末より1.1ポイント増加し、29.5%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ12億32百万円減少し、17億20百万円となりました。
[営業活動によるキャッシュ・フロー]
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前中間純利益が7億19百万円となったこと、棚卸資産の増減額が14億92百万円増加したこと、仕入債務の増減額が2億10百万円減少したこと等により、10億78百万円の支出(前中間連結会計期間は7億83百万円の支出)となりました。
[投資活動によるキャッシュ・フロー]
投資活動によるキャッシュ・フローは、その他預金の預け入れによる支出により1億5百万円減少したこと等により、1億42百万円の支出(前中間連結会計期間は1億73百万円の収入)となりました。
[財務活動によるキャッシュ・フロー]
財務活動によるキャッシュ・フローは、物件売却等に伴う長期借入金の返済による支出が45億8百万円増加したこと及び開発事業用地取得のための資金として長期借入れによる収入が44億1百万円増加したこと等により、10百万円の支出(前中間連結会計期間は5億19百万円の収入)となりました。
(3) 経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当グループの経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 生産、受注及び販売の実績
当社グループの不動産分譲事業は、建物の竣工後、購入者へ引渡しが行われる際に売上高が計上されるため、開発時期や工期等により四半期ごとの売上実績に偏向が生じる傾向にあります。当中間連結会計期間のセグメント別業績の前年中間比増減率は次のとおりであります。
(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.不動産分譲事業における共同事業物件の売上高は各物件の総売上高に対し、当社グループ事業シェアに応じた当社グループの売上高であります。なお、当中間連結会計期間における売上計上はありません。
(7) 主要な設備
該当事項はありません。
(8) 従業員数
① 連結会社の状況
当中間会計期間において、従業員の著しい増減はありません。
② 提出会社の状況
当中間会計期間において、従業員の著しい増減はありません。