当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態の状況
(資産)
当中間連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて1,139,351千円減少し、9,403,973千円(前連結会計年度末比10.8%減)となりました。このうち流動資産は、前連結会計年度末に比べて1,178,452千円減少し、7,453,352千円(前連結会計年度末比13.7%減)となり、固定資産は、前連結会計年度末に比べて39,100千円増加し、1,950,620千円(前連結会計年度末比2.0%増)となりました。
流動資産の主な増減要因は、現金及び預金の減少983,222千円、商品及び製品の減少103,208千円等によるものであり、固定資産の増減要因は、有形固定資産が112,695千円増加したものの、無形固定資産が29,072千円減少、投資その他の資産が44,521千円減少したことによるものです。
(負債)
当中間連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べて69,624千円減少し、1,936,827千円(前連結会計年度末比3.5%減)となりました。このうち流動負債は、前連結会計年度末に比べて73,785千円減少し、1,611,019千円(前連結会計年度末比4.4%減)となり、固定負債は、前連結会計年度末から4,160千円増加し、325,808千円(前連結会計年度末比1.3%増)となりました。
流動負債の主な増減要因は、買掛金の減少53,021千円、1年内返済予定の長期借入金の返済56,300千円等によるものであり、固定負債の主な増減要因は、長期借入金の返済63,240千円等によるものであります。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べて1,069,727千円減少し、7,467,145千円(前連結会計年度末比12.5%減)となりました。主な減少要因は、配当金の支払244,170千円、自己株式の消却718,584千円等により利益剰余金が減少したこと等によるものです。
なお、自己資本比率は79.3%(前連結会計年度末は80.9%)となりました。
(2) 経営成績の状況
当中間連結会計期間(2024年8月1日~2025年1月31日)におけるわが国の経済は、雇用・所得環境が
改善するなかで、緩やかな回復基調が続きました。個人消費については一部に足踏みが残るものの、持ち直しの動きがみられております。一方で、アメリカの政策動向、中東地域をめぐる情勢や為替動向、物価上昇の影響等もあり、依然として不確実性を伴う状況が続いております。
国内化粧品市場においては、引き続き堅調に推移いたしました。インバウンド消費については、為替相場がや
や円高に振れたものの、訪日外客数の増加に伴い、好調に推移いたしました。
中国化粧品市場においては、景況感悪化に伴う消費マインドの低迷や、中国ローカルブランドの台頭による競
争激化を背景に、引き続き厳しい事業環境が続いております。
このような市場環境のもと、当社グループでは、メイン市場である中国市場においてさらなる売上拡大を図るとともに、中国以外の地域における事業基盤確立及び販売強化を進めてまいりました。中国においては、消費マインド低迷による厳しい事業環境が続く中、主力製品である「エッセンスシート」並びに「AGドリンク」のさらなる売上拡大を図るとともに、「AGドリンク」をコアとするエイジーセオリーブランドの化粧品や、中国において需要が高まっているインナーケア製品の育成に取り組んでまいりました。日本国内においては、インフルエンサーを起用したSNS投稿やライブ販売の実施、主要直営店であるGINZA SIX店のリニューアル、渋谷ヒカリエShinQs店のオープン等により、ブランドイメージの向上及び認知度拡大を図ってまいりました。その他の地域につきましては、ドバイや香港の展示会への出展や、シンガポール市場でのライブ販売及び百貨店へのPOPUP出店等、グローバルな市場開拓に取り組んでまいりました。
以上の結果より、当中間連結会計期間における経営成績は、次のとおりとなりました。
当中間連結会計期間の売上高は、2024年2月に子会社化した株式会社エムアンドディの連結効果等により、6,287,382千円(前年同期比15.7%増)となりました。一方、中国市場の景況感悪化等による消費減退の影響から、中国ECにおける広告効率が悪化し中国EC売上が減収した影響で、営業利益は117,330千円(前年同期比80.9%減)、経常利益は126,545千円(前年同期比82.9%減)、及び親会社株主に帰属する中間純利益は62,181千円(前年同期87.5%減)となりました。
なお、当社グループは、化粧品事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(3) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ1,181,167千円減少し、3,308,814千円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における営業活動の結果、獲得した資金は358,999千円(前年同期は380,674千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益121,541千円、棚卸資産の減少84,807千円、未払又は未収消費税等の増減額の増加172,582千円等により資金が増加した一方で、売上債権の増加121,362千円、仕入債務の減少53,022千円等により資金が減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における投資活動の結果、使用した資金は304,418千円(前年同期は255,807千円の支出)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出631,802千円、定期預金の払戻による収入438,156千円、有形固定資産の取得による支出101,252千円、無形固定資産の取得による支出9,266千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における財務活動の結果、使用した資金は1,223,938千円(前年同期は1,564,622千円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出119,415千円、自己株式の取得による支出902,552千円、配当金の支払額243,938千円等によるものであります。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更はありません。
(5) 経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、経営方針・経営戦略等若しくは指標等について、重要な変更はありません。
(6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はありません。
(7) 研究開発活動
当中間連結会計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、27,198千円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(8) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中のキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報の記載について、重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。