第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

当中間会計期間における世界経済は、総じて緩やかな成長が続いているものの、米国新政権下における政策運営を巡る不確実性や、地政学的なリスクの高まりにより先行き不透明な状況が続いております。

半導体等電子部品業界におきましては、スマートフォンやパソコンなどの需要は依然として弱含んだ状態が続き、産業機器用や自動車向けの回復も遅れておりますが、生成AI(人工知能)関連の高性能な演算半導体やメモリーの需要は拡大が続いております。また、供給面でもここ数年で各国が自国での半導体の生産能力を急速に高めており、市場規模の拡大が続きました。このような環境の中、当社の関わる化合物半導体及び電子部品製造装置の販売マーケットにおいては、5G(第5世代移動通信システム)の普及に加えて、6G(Beyond5G~5Gの性能をさらに進化させた次世代の移動通信システム)を中心とした情報ネットワーク基盤の実現に向けた世界最高レベルの研究開発環境の整備が進められており、研究開発向けの半導体等電子部品製造装置の需要が拡大しております。

このような状況の下、当中間会計期間における業績は、売上高が4,121百万円(前年同期比0.4%増)、営業利益は990百万円(前年同期比2.2%減)、経常利益は1,011百万円(前年同期比5.0%減)、中間純利益は714百万円(前年同期比4.4%減)となりました。

 

主な品目別の売上高は、次のとおりであります。なお、当社は半導体等電子部品製造装置の製造及び販売事業の単一セグメントであるためセグメント毎の記載はしておりません。

(CVD装置)

「シリコン半導体分野」では光導波路などのシリコンフォトニクスの加工用途、「化合物半導体分野」では半導体レーザーやLEDの加工用途での販売があり、売上高は753百万円(前年同期比5.2%減)となりました。

(エッチング装置)

「化合物半導体分野」では半導体レーザーの加工用途、「電子部品分野」では高周波フィルターの加工用途、「シリコン半導体分野」では欠陥解析用途での販売があり、売上高は2,522百万円(前年同期比6.7%増)となりました。

(洗浄装置)

「ヘルスケア関連」ではセンサーの加工用途、「化合物半導体分野」ではLEDの加工用途での販売があり、売上高は223百万円(前年同期比39.0%減)となりました。

(部品・メンテナンス)

既存装置のメンテナンスや部品販売、装置の移設・改造などで、売上高は622百万円(前年同期比7.2%増)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

(流動資産)

当中間会計期間末における流動資産の残高は、11,468百万円で前事業年度末に比べ280百万円増加いたしました。現金及び預金が880百万円減少した一方、売掛金及び契約資産が1,114百万円増加したのが主な要因であります。

(固定資産)

当中間会計期間末における固定資産の残高は、5,224百万円で前事業年度末に比べ296百万円増加いたしました。投資有価証券が91百万円減少した一方、先端技術開発棟の新築工事などで建設仮勘定が380百万円増加したのが主な要因であります。

(流動負債)

当中間会計期間末における流動負債の残高は、3,125百万円で前事業年度末に比べ291百万円増加いたしました。契約負債が272百万円増加したのが主な要因であります。

(固定負債)

当中間会計期間末における固定負債の残高は、前事業年度末と同水準の978百万円となりました。

 

(純資産)

当中間会計期間末における純資産の残高は、12,588百万円で前事業年度末に比べ289百万円増加いたしました。繰越利益剰余金が353百万円増加したのが主な要因であります。自己資本比率は75.4%と前事業年度末に比べ0.9ポイント下降いたしました。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前事業年度末に比べ889百万円減少し、3,748百万円(前事業年度末比19.2%減)となりました。

当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況は、以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果使用した資金は110百万円(前年同期に取得した資金は722百万円)となりました。これは主に税引前中間純利益が1,011百万円、契約負債の増加が272百万円に対して売上債権及び契約資産の増加額が828百万円、棚卸資産の増加が412百万円であったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は395百万円(前年同期に使用した資金は42百万円)となりました。その主な内容は、定期預金の払戻による収入が1,455百万円に対して、定期預金の預入による支出が1,460百万円、有形固定資産の取得による支出が392百万円であったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は382百万円(前年同期に使用した資金は382百万円)となりました。これは主に配当金の支払額が361百万円であったことによるものであります。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当中間会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間会計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

当中間会計期間における研究開発費の金額は、152百万円であります。

なお、当中間会計期間において、当社の研究開発活動に重要な変更はありません。

 

(7) 経営成績に重要な影響を与える要因

当中間会計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。